よく宣伝などを大々的に行っている光脱毛に比べ、医療脱毛は効果が高く永久脱毛の効果が期待できると耳にします。
しかし、1回目の施術でどれくらい効果を実感できるのか、気になっている人は多いのではないでしょうか。
高額という印象もあり効果が高い医療脱毛ですが、1回の施術で脱毛が完了する事はなく、回数を重ねるごとに効果を実感出来るようになります。
そこで今回は、気になる医療脱毛の1回目の効果や毛が抜けていく仕組み、効果を実感できない理由などを紹介します。
これから医療脱毛を受けようか検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
1回目で実感できる効果は
一番気になる医療脱毛の1回目で実感できる効果ですが、むだ毛が抜ける人もいれば、抜けない人もいるため、個人差があることは覚えておいてください。
医療脱毛を行う際にまず知っておきたいこととして、使用する医療レーザーが複数あり得意とする毛質が異なることや施術する部位、毛質などによって、効果に差が出ます。
そのため、医療脱毛をしたのに抜けないからといって、脱毛の効果がないと決めつけてはいけません。
どうしても医療脱毛の1回目で、毛が抜けると効果がでたと実感しやすいです。
しかし、しっかりむだ毛にアプローチはできているため、2回目、3回目と回数を重ねることでムダ毛が抜け落ちるのを実感出来るようになるので、焦らずゆっくり判断することをおすすめします。
ただし、回数を2回〜3回と重ねても全くむだ毛が抜けない場合には、何かしらの原因がある可能性があります。
むだ毛の状態を含め、クリニックのスタッフに一度相談し、その後の対応を決めていってください。
効果を実感する定義は難しい
1回目の医療脱毛の効果には個人差があることが分かりましたが、そもそも毛が抜ければ効果があったと断言できるものではありません。
というのも、施術後に少ししか毛が抜けないケースもあれば、むだ毛の処理が楽になったという段階で効果を実感したと感じる人もいたりと、感じ方がひとそれぞれのためです。
効果の感じ方に個人差があるため、脱毛の効果に関しての定義は難しいといえます。
医療脱毛1回目で効果を実感出来ない理由
医療脱毛の1回目で効果を実感したと判断がしにくいものの、1回目で効果を実感出来なかったと感じるのには理由がいくつか考えられます。
特に有力な理由として挙げられるのは、毛周期や1回で脱毛できる毛の種類です。
ここでは、1回目で効果を実感できない理由として考えられる毛周期と医療脱毛でダメージが与えられるむだ毛の種類や仕組みについて紹介します。
毛の成長と毛周期
脱毛をしている上で、重要となる毛周期について、まずは押さえておきましょう。
脱毛は、毛が成長するタイミングに合わせて施術を行っています。
毛の生え変わりには、成長期、退行期、休止期という3つのサイクルが存在します。
ほぼ一定のリズムで繰り返しており、これを毛周期と呼びます。
この毛周期のサイクルは、ストレスや体調不良などでホルモンバランスが乱れると、毛周期も乱れ、せっかく脱毛しても効果が得られなくなることがあります。
そのため、毎日の生活習慣を安定させ、できる限りストレスを解消することで毛周期のサイクルの乱れをなくし、すぐに毛が生えてくる状況を予防することができます。
脱毛効果のある成長期
毛周期のうち、脱毛効果が期待できる毛周期の状態は、成長期の毛のみです。
成長期の毛は、毛を作る細胞と密着しており、メラニンが多く含まれています。
そのため、メラニンに反応させてレーザーを照射する脱毛と相性が良く、毛を作る元となる細胞を破壊することができます。
この医療脱毛の仕組みは、脱毛をする上でとても重要なことです。ぜひこの機会に覚えておいてください。
脱毛は基本的に成長期の毛にしかアプローチが出来ないため、それ以外の毛にダメージを与えても脱毛効果はありません。
脱毛後の毛は、退行期から休止期を経て、しばらくすると再び毛が生えてくる流れとなっています。
成長期の毛の割合
医療レーザーに反応する成長期の毛ですが、気になる割合は全体の毛の約20%程度といわれています。
つまり、1回の医療脱毛で脱毛効果を得られるのは全体の約20%のむだ毛のみとなります。
医療脱毛の1回目の施術後の状態としては、まだ約80%のむだ毛にはアプローチができていないため、効果の感じ方に差が出てしまうのも納得です。
実は、普段気になってしまう皮膚から生えている目に見えている毛も、全体の20%です。
ということは、残りの80%は、肌の中に埋まっていたり毛が全く生えずに眠った状態にあります。
この目に見えていない毛については、時間が経つと生えてきます。
そのため、次回の施術のタイミングまでに成長期のむだ毛をわざと生やしたままにして、施術を行うことが効率のいい脱毛の進め方といえます。
医療脱毛は1回では終わらない
医療脱毛に通うのであれば、どのくらいの施術と期間がかかるのか気になるところですが、1回の施術で終わることはありません。
クリニックで施術を1回受けると、毛周期のうち成長期の毛の全体の20%程度にレーザーを照射することができるといわれています。
施術時に照射する毛がすべて成長期の毛だと仮定します。
その場合、1回の施術で全体の毛の20%に照射できれば、5回施術をすることでほぼ身体のすべての毛に照射ができることになります。
部位によって差があるものの、全体の毛に照射するためには、最低でも5回の複数回照射を行う必要があります。
そのため、例え脱毛の効果を実感できたとしても、何度か施術回数を重ねる必要があります。
当たり前ですが、人によって肌質や毛質はもちろんのこと、脱毛する部位によっても状態が異なります。
必要な回数は事前に断言できず1回で終わることができないことは覚えておいてください。
とはいえ、個人差があるものの、2回目には40%、3回目には60%のムダ毛が無くなる計算となるため、回数を重ねることで毛が生えるスピードも遅くなることが期待できます。
脱毛前に比べて、自己処理する回数も減らせるため、回数を重ねることで効果を実感できる人が多くなる傾向にあります。
部位による効果の差
脱毛する部位によって、毛量や毛質、毛周期などが異なります。
先でも紹介したように、医療脱毛と相性のいい毛は、メラニン色素が濃い太く剛毛なむだ毛です。
そのため、成長期の毛の割合や、生えている毛質によって1回目で感じる脱毛の効果には差が出てしまうといわれています。
下記は脱毛1回で効果を感じやすい部位と感じにくい部位をまとめたものです。
1回目で効果を実感しやすい部位
1回目で効果を実感しやすい部位は、脇、ひじ下、ひざ下になります。
どの部位も、毛が濃く太い部位はメラニン色素が多いため、レーザーに反応しやすく比較的脱毛効果を実感しやすいとされています。
部位による効果の差を紹介しましたが、成長期の割合が20%という数字はあくまでも目安になります。
毛質には個人差があり、成長期の毛の割合や産毛の量によって、脱毛効果に差が生まれます。
また、効果を実感しやすい反面、他の部位に比べて毛周期の間隔が長く、1回で処理できる毛量が少ないため、その分施術を多く必要とする傾向にあります。
1回目では効果を実感しにくい部位
1回目では効果を感じにくい部位は、顔、ひじ上、ひざ上、うなじ、背中、VIOになります。
産毛は細くメラニン色素も少ない特徴の毛なので、産毛が多い顔や背中などは1回目の医療脱毛で効果を実感しにくいとされています。
1回の照射で20%の毛全てを脱毛しきるのも容易ではないことは覚えておいてください。
部位ごとの成長期の割合
成長期の割合はだいたい20%の割合が多いものの、部位によって多少異なります。
下記は、部位ごとの成長期の割合をまとめたものです。
成長期の毛の割合 | 休止期の毛の割合ー | |
脇 | 20~25% | 75~80% |
腕 | 15~30% | 70~80% |
VIO | 20~30% | 70~80% |
脚 | 20~30% | 70~80% |
顔 | 65~70% | 20~35% |
表の成長期の割合が、脱毛レーザーでダメージ与えられる毛の割合となります。
平均すればだいたい20%前後となりますが、脱毛したい部位の成長期の割合がどれくらいなのか参考にしてみてください。
顔の毛の効果
顔の脱毛に関しては、成長期の割合が65~70%と多いため1回目の医療脱毛で得られる効果が高いと感じます。
しかし、顔の毛は成長期の割合が多いものの、メラニン色素が薄い産毛が多いエリアでもあります。
そのため、相性のいいレーザーでない限りは、ダメージを与えづらく脱毛効果を得にくいのが歯がゆいところです。
表にはないものの、顔の毛質と似ているうなじや背中も、他の部位に比べてメラニン色素が少なく細い毛が生えています。
そのため、効果を実感しにくく脱毛回数が多くなる傾向にあります。
VIOラインの毛の効果
今まで脇の医療脱毛が人気でしたが、近年人気が急上昇しているのがVIOラインです。
VIOラインは他の部位に比べて毛穴の数がとても多く、毛質は太くて硬いのが特徴ですが、脱毛することで、衛生的にデリケートな部分を保つことができます。
また、水着を自信を持って着られるなどメリットが多いです。
しかし、黒ずみが多く、敏感な部分のため人によっては痛みを強く感じてしまう可能性があります。
そのため、肌が敏感な方や痛みが心配な方は麻酔を使って施術を行うことも可能です。
事前にクリニックへ相談をしておくと安心して施術をうけることができます。
VIOの医療脱毛後は、1〜2週間で毛が抜け落ち、徐々にまばらに生えてきます。
回数を重ねることで、毛量が少なくなったと感じたり、細く柔らかい毛質になったなどの効果は実感できます。
美容サロンの場合には、7回〜12回程度が目安になりますが、クリニックで施術を受ける場合には、目安として5回〜8回で効果が期待できます。
しかし、全体的に毛をなくすデザインを選択した場合には、10回程度の施術が必要になる場合もあります。
脇の毛の効果
脱毛部位の中でも、最もポピュラーで初めて脱毛を受ける方は多い脇は、毛が太くて目立ちやすく、濃く硬い毛が密集して生えているのが特徴です。
医療脱毛は濃い毛と相性がいいとされているため、比較的痛みを感じやすい部位ですが、ワキを脱毛する場合には効果を感じやすいです。
脱毛後1〜2週間で毛が抜け落ち、一時的につるつる肌になります。
しかし、休止期の毛が生えてくるため、約2ヶ月でほぼ元の状態に戻るので、生えてきてしまったからといってショックを受けないようにしてください。
特に夏は薄着になり、つり革につかまったときに目立ちやすいです。
ムダ毛の処理をしていないと、周りの目が気になる部位なので脱毛をしたい人が多いのも納得できます。
3回ほどの施術でムダ毛が減っていることと感じられ、クリニックでは5回〜8回で効果を実感できる人が多いです。
注意点として、脱毛までに長期にわたってカミソリによる黒ずみがある場合には、医療脱毛が難しいケースがあります。
事前のカウンセリングで脱毛が受けられるのか、しっかり判断してもらうと後で後悔なく最後まで脱毛に通うことができるのでおすすめです。
医療脱毛の1回目で効果をより実感する為のケア
医療脱毛の1回目から、効果UPが期待できるケア方法があれば、取り入れたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
ここでは、出来る限り効果を実感したいという方のために、脱毛効果を高めるためのケアについて紹介します。
保湿ケアで肌の状態を整える
脱毛をすると熱や光による刺激によって、水分が失われ肌が乾燥しやすくなります。
また保湿ケアを行わないと、肌は乾燥し老化現象とされている、シワ、肌色がくすむ、シミができやすくなる原因にもなります。
1回目の医療脱毛の前は、保湿剤を脱毛する箇所全体にまんべんなく、すりこむようにしっかりと塗ってあげてください。
保湿を行うことで施術を行っても皮膚がダメージに負けず、高い出力で施術を行ってもむだ毛にしっかりとアプローチすることができます。
また、しっかり保湿をすることで、回復するまでの時間も短縮することが期待できます。
また、脱毛中は肌トラブルを抱えることが多いとされていますが、しっかりと保湿ケアを行うことで、皮膚を健康に保つことができるメリットもあります。
特にお風呂上がりや洗顔後は水に触れたため、乾燥しがちです。
日頃から保湿を心掛けて、忘れずにしっかり保湿するように心掛けてください、
脱毛の施術をしてホッとしてしまいがちですが、水分が失われている状態の肌をそのまま放置したり、保湿を怠ったりしないように気をつけてください。
一度乾燥状態が慢性化してしまうと、改善するのにも時間がかかります。
肌トラブルが起きている肌には、施術もできないため、日ごろから保湿ケアで肌の状態を整えておくことが大切です。
日焼け対策を行う
日焼け対策を行う理由は、高い出力でむだ毛のみにダメージを与えるためです。
万が一日焼けしてしまった場合、黒い肌にレーザーが強く反応してしまい、火傷のリスクが上がるため、脱毛を中断せざるを得ない状況になったり、弱い出力で施術を行う可能性があります。
脱毛を予定している方は外出する場合、脱毛部位が日焼けしないように紫外線から肌を守る対策を行ってください。
日焼け対策として、日焼け止めクリームがありますが、脱毛当日は施術前に保湿クリームなどを塗るクリニックが多いです。
効果が発揮されなくなる可能性があるため日焼け止めクリームは使用せず、帽子や日傘など物理的な日焼け対策がおすすめです。
毛抜きで自己処理しない
脱毛前の毛をどうすべきか分からない方は多いのではないでしょうか。
先でも紹介したように、成長期の毛に脱毛を行うため、適度に毛は残しておく必要があります。
毛根に毛がない状態だと、レーザーが反応しなくなるだけでなく、毛周期を乱す原因にもなります。
また、毛根に大きなダメージを与え、肌トラブルを起こす可能性もあります。
もし自己処理を行うのであれば、毛抜きでの処理は避けてください。
毛を抜いてしまうと、次回施術をしたい毛を毛根ごと抜いてしまいます。
脱毛の施術では、毛にダメージを与える必要があるため、自己処理で毛根を抜いてしまうと例え脱毛を行っても全く効果を得られません。
自己処理について、注意したい点が幾つかあるため、この後の処理方法をぜひ参考にしてみてください。
脱毛後の正しいむだ毛処理
毛抜きでの自己処理は避けるべきですが、どうしても毛が生えている状況に耐えられない方は多いです。
そんな方に向けて、脱毛前後の正しい処理方法について解説します。
事前に知っておくことで、脱毛効果UPも期待できます。
ぜひ参考にして、取り入れてみてください。
自己処理する場合には電気シェーバーがおすすめ
脱毛の施術後数日が経ち、肌への違和感を感じず落ち着いている場合には、少しずつ自己処理を行っても大丈夫です。
自己処理する場合には、刺激が強いとされるカミソリや除毛クリーム、ワックスなどは避けてください。
肌にダメージを与えない観点では、直接刃が触れず、肌への負担を最小限にできる電気シェーバーが特におすすめです。
この機会に自己処理の方法も見直してみてください。
脱毛の施術後最低3日間は控える
先でも紹介したように、すぐにむだ毛がなくなるわけではないです。
脱毛効果を実感するまでには、時間がかかります。
万が一生えている毛が気になっている場合には、脱毛の施術後最低3日間は自己処理は控えることをおすすめします。
理由はいくつかありますが、一番は肌へのダメージです。
脱毛の施術後は、肌がダメージを受けて敏感な状態になっています。
そのため、カミソリや電気シェーバーであってもさらに肌へ負担をかけてしまう可能性があるのです。
また、3日経っていたとしても肌が正常に戻らず、落ち着かない場合は、自己処理は避けて通っているサロンやクリニックに相談してください。
自己処理をしてもいいのか判断してくれるので安心できますし、自己処理のアドバイスももらうことができます。
施術の間隔は空けすぎないように
だいたい、最低2ヶ月〜3ヶ月の間隔を空けて施術を受けることで、効率的に成長期の毛へレーザーを照射することができるといわれています。
よく施術後の仕上がりに個人差が出るのは、照射漏れと耳にします。
例えば何らかの理由で施術の間隔を空けすぎてしまうと、1回の施術できちんと成長期の毛に照射できていない可能性が考えられます。
そのため、最終的に無駄に施術回数を増やしてしまうリスクがあるので注意が必要です。
ただし、脱毛の施術回数を重ねていれば、2ヶ月〜3ヶ月の周期が多少ずれても問題はないとされています。
反対に、クリニックによっては使用する医療レーザーが1ヶ月ごとの施術が向いていると案内されることもあります。
施術が必要となる頻度や感覚については、事前にカウンセリング時に確認すると、後で後悔することをなくせるのでおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
- 1回目の効果は、むだ毛が抜ける人もいれば、抜けない人もおり個人差がある
- 脱毛は、毛が成長する成長期のむだ毛にダメージを与える
- 1回の施術で全体の毛の平均20%に照射できるため、回数を重ねることで効果UP
- 脱毛する部位によって、毛量や毛質、毛周期が異なるため、医療脱毛の効果も差がある
ぜひ参考にしてみてください。
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