年を重ねるにつれてだんだん白髪が目立ってきますよね。髪の毛だけかと思いきや、ヒゲやアンダーヘアまで少しずつ白髪が交じるように。
中高年になり、いざ話題の介護脱毛にトライしてみようとしても白髪だと医療レーザー脱毛ができないと言われてしまう事態に。かと言って、白髪になってしまったら黒髪には戻らないし困ってしまいますよね。
この記事では、本当に白髪になると脱毛できないのか紹介していきます。もっと若いときに脱毛しておけばよかったと後悔しないために、介護脱毛を考えている人はぜひ最後まで読んでみてください。
目次
白髪ができる仕組みとは
そもそもなぜ年をとると白髪になってしまうのでしょうか?年配の方でも白髪になりにくい人もいますよね。その違いは何なのか確認してみましょう。
白髪とメラニンの関係
最初に白髪になる仕組みを知っておくといいでしょう。白髪になる原因は、加齢によりメラニンの生成が少なくなるためです。
人の体には無数の毛根があり、そこから毛が生えてきます。ほとんどの毛は黒色をしていますよね。それはメラニンという色素によるものです。メラニンとはメラノサイトという毛根の中の細胞から生成されています。
白髪が増える原因は遺伝と加齢によるもの
メラニンの生成が少なくなる原因として、遺伝的なものと後天的なものの2つが考えられます。
- 遺伝的なもの:親や先祖が白髪になりやすい遺伝子を持っている
- 後天的なもの:加齢やストレスによるもの
遺伝的な原因の人は若いときから白髪になりやすい傾向があります。
後天的なものが原因の人の場合、一番の原因は加齢によるものです。加齢により細胞の新陳代謝を弱めることで、メラノサイトがメラニンを生成しにくくしてしまいます。
また、日々の生活で何らかの過剰なストレスがかかると自律神経に影響を及ぼします。自律神経は新陳代謝を司る神経なので、加齢と同様に白髪の原因となってしまうことに。
そのほかの原因としては、食生活の乱れや栄養不足、生活習慣の乱れなど日常生活が大きく関わってきます。これらが原因で血行不良となり白髪が増えることも。
短期間に増えた白髪であれば、ストレスや生活習慣を見直すことで改善する可能性も。ただ、白髪が元の黒髪に戻る確率は2割程度と言われているため、一度白髪になってしまったら白髪のままと考えた方がいいでしょう。
白髪になると脱毛できないってホント?
白髪がある場合、医療レーザー脱毛は難しいです。黒い毛は脱毛できたとしても、白髪だけ残ってしまうことになります。なぜそうなるのか、脱毛の仕組みを確認していきましょう。
基本的にメラニン色素に反応して脱毛する
医療レーザー脱毛などほとんどの脱毛器は毛のメラニン色素といわれる黒い部分に反応して脱毛する仕組みとなっています。太くて黒い毛にはとても反応しますが、細い産毛には反応しにくく、白髪には反応できません。
なぜかというと白髪にはメラニン色素がほとんどないため機械が反応できないのです。現在使用されている脱毛器のほとんどがメラニン色素に反応する仕組みのため、白髪になってしまうと脱毛できません。
蓄熱式でも白髪は脱毛できない
「蓄熱式の脱毛器なら脱毛できるでしょう」と思っている人もいるかもしれません。しかし蓄熱式もメラニン色素に反応する機械なので白髪を脱毛することはできません。
医療レーザー脱毛方法のひとつにダイオードレーザーがあり、その中に蓄熱式と熱破壊式の2種類があります。蓄熱式はじわじわとバルジ領域という、皮膚の浅い部分に熱を加えることで毛を生えなくします。
毛根を直接刺激するものではないため、メラニン色素は関係ないと思われているようですが、蓄熱式でもいまのところはメラニン色素に反応しているため白髪の人は脱毛できません。
脱毛器は年々進化しているため、蓄熱式の脱毛器でも今後白髪でも脱毛できるようになるといいですね。
参考 白髪でも脱毛はできる?気になる脱毛効果や注意点について解説datsumo
参考 光脱毛は白髪に効果ある?介護脱毛のメリットもあわせて紹介datsumo
白髪でもニードル脱毛なら脱毛可能!
ここまで読んで、白髪は脱毛できないと絶望している人もいるでしょう。そこで朗報です!ニードル脱毛なら白髪でも脱毛OK。ここからはニードル脱毛の仕組みを確認していきましょう。
ニードル脱毛とは細い針(ニードル)をひとつひとつの毛穴にさして電気を流すことで直接的に脱毛させる機械です。針を刺して脱毛するため、メラニン色素があるかないか関係ありません。
デメリットとしてあげられるのが、毛穴に電気を直接流すためとても痛くて費用も時間もかかってしまうところです。ただ痛みに関しては医療機関のため麻酔を使用できるため安心して施術できます。
おすすめの脱毛方法として、完全な白髪でなければ、毛が黒い部分は医療レーザー脱毛を行い、白髪の部分だけニードル脱毛をするといいでしょう。
ニードル脱毛の費用の目安
ニードル脱毛は高いと聞きますが、だいたいいくらくらいかかるのでしょうか?料金体制はクリニックによって異なりますが、基本的に1本あたり・時間制で料金設定されているケースが多いです。
ニードル脱毛は針を皮膚内に刺すため、クリニックでは施術前に専用の針の使用や術前の感染症検査は必須で行います。その検査の結果によっては、脱毛ができないことも。
費用の目安として、クリニックにもよりますが両わきのニードル脱毛で30万~50万円とかなりの金額に。
おおまかな金額は以下のようになります。
- 効果を感じる平均回数:1回目から
- 脱毛完了までの平均期間:脱毛する本数による(個人差があります)
- 料金相場:本数単位1本:300~500円。時間単位1分:300円~400円。時間単位30分:15,000円~16,500円
その他にかかる費用は以下のようになります。
- 初診料3,300円
- 血液検査(感染症検査)料4,400円
- 針代5,500円
- 軟膏(麻酔)代500円~3,000円
参考 医療脱毛のニードル脱毛って?効果や価格・レーザーとの違いを解説datsumo
医療レーザー脱毛で白髪が残った場合の対処法
VIOなど見えにくい部分では、まだ白髪が生えてないと思って医療レーザー脱毛をしてみたけど、実は白髪が交じっていて白髪だけが残ったなんて人もいるはず。
もし自己処理する場合ははさみでカットするといいでしょう。白髪を抜くのだけはやめましょう。毛抜きを使用すると肌トラブルの原因となる可能性が高いです。
ただ白髪を自己処理しても、またすぐに生えてきてしまうためこまめに処理する必要が出てきてしまいます。面倒な人は思いきって脱毛することをおすすめします。
前述したとおり白髪の人もニードル脱毛で脱毛することはできます。そのため、医療レーザー脱毛をして白髪だけ残ってしまったら、ニードル脱毛で脱毛しましょう。
そうすることで、すべてニードル脱毛するよりも安く早く終わらせることができます。
VIO脱毛は白髪が生える前に!おすすめの理由
白髪というと一番目立つのは髪なのでそのイメージが強いですよね。しかし、白髪は髪だけでなく全身に生える可能性があるものです。
特にVIOは隠れている部分のため、なかなか見つけにくい部分です。年齢を重ねると白髪がたくさん生えてると驚く人も多いはず。そうなる前にVIO脱毛をおすすめするのにはいくつかの理由があります。
VIO脱毛をすすめる4つの理由をご紹介します。
- 将来の介護に備えて
- 生理中の不快感がなくなる
- さまざまなリスクを回避するため
- おしゃれ目的のため
それぞれ確認していきましょう。
理由①将来の介護に備えて
実は今、40代50代になって介護脱毛をしている人が増えています。若い方には介護脱毛と言われてもピンとこないかもしれません。
介護される側になったときに、VIOの毛がないことで多くのメリットがあります。自分はまだ大丈夫と思っていても、急な病気やけがで介護が必要になるときがいずれ訪れます。
介護を受けるとかならず排泄のお世話をうけることになりますよね。その場合、VIOに毛があると排泄物が毛にくっつきます。それにより細菌感染症を起こすリスクが高まります。
早いうちからVIO脱毛しておくことで介護士や身内に介護されるときに少しでも負担を減らすことができるのでおすすめです。
参考 中高年の脱毛が急増中!老後の介護に備えたエチケットとは?datsumo
参考 介護脱毛は必要?メリット・デメリットや注意すべき点を解説datsumo
理由②生理中の不快感がなくなる
ほとんど毎月のように訪れる生理中には蒸れやニオイなどの不快感に悩む人も多いはず。生理からは逃れられないので快適に過ごせる方法を考えた方がストレスから解放されますよ。
生理中の蒸れやニオイは、経血がアンダーヘアに付着することで起こるといわれています。医療レーザー脱毛でVIOの脱毛をすることで、経血だけでなく、おりものや排泄物が付着しなくなるため快適にすごせるでしょう。
理由③さまざまなリスクを回避するため
VIOの自己処理を行う際に生じるリスクを回避することができます。VIOラインをカミソリで自己処理している人は多いでしょう。しかし目に見えにくい部分でもあるため傷つけやすい部位でもあります。
カミソリによる自己処理を繰り返すことで色素沈着しやすくなり、肌が黒ずんでしまう可能性も。そのようなことを回避するためにもVIO脱毛をおすすめします。
理由④おしゃれ目的のため
VIOラインのムダ毛がなくなることで気兼ねなくおしゃれしたり水着を着たりできます。
年齢を重ねて、子育てから一段落すると時間ができるため水泳に通う人も少なくないでしょう。また、海やプールで水着を着る機会もありますよね。
そのときに、VIOのムダ毛がはみ出して恥ずかしい思いをしたことがある人もいるでしょう。VIO脱毛をしておけばそういった思いをせずにすみますし、いちいち気にしなくてもいいのでストレスフリーで楽しむことも。
VIO脱毛を受ける際の注意点
VIOラインはデリケートな部位なので、レーザーや針によって脱毛を行う際にはそれなりのリスクを伴うことを覚えておきましょう。施術後の肌のトラブルにも注意する必要があります。
VIO脱毛の前後はしっかり保湿をして、肌をいたわるようにしましょう。
ヒゲに白髪が生えてしまった場合の対処法
男性はヒゲに白髪が生えてしまった場合に悩む人が多いですよね。そのうち脱毛しようと思っていたと考えている人は白髪が生えてくる前にヒゲ脱毛することをおすすめします。
個人差がありますが、大体30代くらいからヒゲに白髪が交じる人が増えてきます。もし白髪が生えてしまった場合の対処法3つを紹介していきます。
- ヒゲ脱毛する
- ヒゲをきれいに剃る
- ヒゲを染める
それぞれ確認していきましょう。
対策①ヒゲ脱毛する
もともとヒゲを脱毛したいと考えていた人はヒゲ脱毛をおすすめします。ヒゲ脱毛をすれば毎日の処理の必要もなくなり、快適に過ごせるでしょう。
ただ前述したとおり白髪の場合医療レーザー脱毛は効果がないです。そのため黒い毛のみ医療レーザー脱毛をおこなって、残った白髪をニードル脱毛することできれいに脱毛することができます。
そういった手間をかけたくない人は白髪が生える前にヒゲ脱毛を済ませてしまいましょう。
対策②ヒゲをきれいに剃る
最近はおしゃれにヒゲを伸ばす人も多いですが、そうするとどうしても白髪が目立ってしまいます。白髪が気になる場合はヒゲをきれいに剃ってしまった方が気にならないのでおすすめです。
対策③ヒゲを染める
白髪が生えてもヒゲを伸ばしたければ、ヒゲを染めると気にならなくなるでしょう。気をつけたいのが、ヒゲを染める場合は髪用の毛染めではなくひげ用の毛染めで行うのをおすすめします。
ヒゲ用の毛染めは理容室でしてもらうことができます。白髪が生えてしまった場合は毛染めをしてオシャレなひげを楽しみましょう。
白髪脱毛する場合のクリニックの選び方
最近はどんどん新しいクリニックや脱毛サロンが増えているのでどこがいいのか迷ってしまいますよね。
せっかく選んだのに、対応がイマイチだと後悔してしまいます。イマイチなだけならいいですが、肌トラブルを起こしてしまうことも。ここでは脱毛のクリニックの選び方のポイントを紹介していきます。
クリニックを選ぶときのポイントは以下の2点です。
- 丁寧に施術方法を教えてくれる
- 脱毛のリスクもしっかり教えてくれる
それぞれ確認していきましょう。
ポイント①丁寧に施術方法を教えてくれる
まずはそのクリニックが行っている施術方法を丁寧に教えてくれるかどうかです。
ニードル脱毛をしたい場合に、受診の段階でどのような針を使用するのか、流す電流はどのくらいなのかなど説明されます。この針は安全なものなのか、電流の量は大丈夫かなどを確認することができます。
説明を聞いて疑問に思ったことを、カウンセリングの段階でしっかり質問しておきましょう。自分が受ける施術の内容は把握しておかないと、のちのちトラブルが起きたときに後悔してしまうことに。
質問に丁寧に答えてくれるかどうかもクリニック選びの基準になるでしょう。
脱毛前のカウンセリングを有効に使って、安心して脱毛できるように心がけるといいですね。
ポイント②脱毛のリスクもしっかり教えてくれる
次に脱毛を行う上でのリスクをしっかりと説明してくれるクリニックを選ぶのがおすすめです。誰でも脱毛するときはお金もかかるし、慎重になって行うことが多いですよね。
レーザー脱毛で肌にレーザーを当てたり、ニード脱毛で肌に針を刺したりなど、脱毛によって肌への負担はとても大きいものに。普段やらないことを行うため、脱毛にはリスクがつきものです。
そういったリスクは必ずクリニック側でおこなって、患者さんに把握してもらった上で脱毛を行うことになります。
自分は大丈夫だとか、説明は面倒だと思わずに、しっかり説明を受けて脱毛のリスクを理解してから脱毛に臨むようにしましょう。
白髪に関する疑問を解決!
疑問①医療脱毛したら白髪が増えるってホント?
医療脱毛をすると白髪が増えることは考えにくいです。医療脱毛をして白髪が増えたと考えられる原因として、黒い毛が減ったためその分白髪が目立つようになり結果的に増えたと感じる人が多いようです。
疑問②白髪は何歳から生えてくる?
前述したとおり白髪になる原因は2つあります。
遺伝的な原因の場合は比較的若いうちから生えてくる人が多いです。後天的なものが原因の場合は、だいたい30代から徐々に増え始め、40代50代になるとかなりの人が白髪に悩むようになってきます。
脱毛を考えている人はできるだけ早い段階から始めると、白髪を気にせず施術できます。
疑問③医療レーザー脱毛後に残った白髪を自己処理でおすすめの方法は?
医療レーザー脱毛後に残った白髪はそんなに多くはないため毛抜きで抜いてしまおうと考えている人も多いはず。しかし、毛抜きを使用するのはやめましょう。
ムダ毛に無理な力が加わることで、毛穴が炎症を起こしやすくなり、痛みや赤みなどの肌トラブルの原因になることも。繰り返し毛抜きすると色素沈着になる可能性もあります。
ヒゲやVIOの毛は太くて毛根が深いところにあります。そのため、毛を無理に抜こうとすると皮膚や毛穴に過剰に力がかかってしまいダメージを受けてしまいます。
最悪の場合「埋没毛」と呼ばれる、皮膚の下に毛が埋もれた状態になることも。
疑問④白髪を染めればレーザー脱毛できる?
毛が黒くなれば脱毛できると考えてヒゲやVIOを市販の白髪染めで染めたとしても、脱毛できるわけではありません。
前述したとおり脱毛器はメラニン色素に反応して脱毛の効果を発揮しています。ただ黒いから脱毛できているわけではないので注意してください。
また、白髪染めは肌に優しい成分を使用していたとしても元々は頭髪用の商品です。頭髪以外に使用すると肌荒れやかゆみなどの肌トラブルを起こしかねません。特にVIOはデリケートな部分なので市販の白髪染めは使用しないでください。
まとめ
今回は白髪になった場合の脱毛方法について紹介してきました。まとめると以下のようになります。
- 白髪ができる原因は遺伝性のものと後天的なものに分かれる
- 遺伝性のものは比較的若いうちから白髪が生えてくる
- 後天的なものの原因として生活習慣やストレスなどによるものがあげられる
- 白髪は30代後半から生え始め、40代50代で増えてくる
- 光脱毛や医療レーザー脱毛は毛のメラニン色素に反応して脱毛するため白髪は脱毛できない
- 白髪脱毛に効果があるのはニードル脱毛だけ
- ニードル脱毛は毛穴に針を刺して電気を流すことで脱毛ができる
- 蓄熱式の脱毛器は白髪の脱毛ができるわけではない
- 脱毛後の白髪を自己処理する場合は抜いたりせず、はさみで切るといい
- VIO脱毛は介護やおしゃれ目的としておすすめ
- ヒゲ脱毛もできるだけ早くしておくと安心
- クリニックを選ぶときは丁寧に説明してくれてリスクを提示してくれるところがおすすめ
- 医療脱毛しても白髪は増えない
- 白髪を染めてもレーザー脱毛はできない
いかがでしたか?誰でもゆくゆくは白髪に悩まされるもの。白髪は頭だけでなく全身に生えるものなので、脱毛を考えている人はできるだけ早く始めるといいでしょう。
とはいっても、慌ただしい日常生活の中でなかなかむずかいところですよね。どうしても子育てが一段落してから脱毛を始めるという人も多いです。そうなると白髪が生えている可能性が高くなります。
もし白髪が生えていても落ち込まずに、大部分は医療レーザー脱毛をして、白髪の部分だけニードル脱毛を行いましょう。
将来的な介護を見据えてVIOをきれいにして、家族や介護者の負担を減らしたいものですね。
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