ヒゲ脱毛は毛嚢炎に悩まされる?出来てしまう原因や改善策を解説

脱毛は女性に人気というイメージがありますが、近年男性の脱毛経験者は増えています。

一番人気はヒゲ脱毛です。

ヒゲ脱毛をすることで、ヒゲ剃りから解放され意外と時間のかかるヒゲ剃りの時間から解放され、コストも削減できます。

しかし、周りにヒゲ脱毛をしている知り合いがいないと、どんな肌トラブルがあるのか情報が足りなくて躊躇している人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、肌トラブルの中でも代表格である毛嚢炎をピックアップして、毛嚢炎が出来てしまう原因や改善策などを解説します。

ネットでは情報が多すぎて、何が正しいのか分からず困っている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

ヒゲ脱毛で発症する毛嚢炎とは

肌トラブルにもいくつか種類がありますが、よく耳にする毛嚢炎についてまずは紹介します。

毛嚢炎とは

毛嚢炎とは、毛穴の奥にある毛包に細菌が入り込んで起こる炎症のことです。

ニキビと非常に似ている見た目ですが、症状としては、軽症の方から重症の方まで様々でかゆみや痛みはなく、白いぶつぶつが現れたり、毛穴の患部が赤く突起します。

出来てしまう数にも個人差があり、1〜5個ポツポツとできる人もいれば、顔全体に小さなぶつぶつが大量にできてしまう人もいます。

身近なニキビと勘違いしてしまう可能性があるため、毛嚢炎とニキビを見極められるようになっておくと、対処がスムーズにできます。

後ほど紹介しますが、毛嚢炎になってしまった場合には、アフターケアが大切になるため、正しく対処してあげてください。

毛嚢炎の2つのタイプ

毛嚢炎とひとくくりにしてしまいがちですが、脱毛時のダメージが原因でバリア機能が低下してしまうことに注目が集まりがちです。

しかし、実は脱毛後の自己処理方法によって、毛嚢炎を引き起こしてしまう可能性があります。

自分の毛嚢炎は何が原因で引き起ってしまったのかきちんと把握できれば、今後毛嚢炎にならないように対策をうつことができます。

ここでは、脱毛行為で毛穴が傷つき招いてしまう炎症の毛嚢炎について、2つのタイプを解説します。

炎症タイプ

ヒゲ脱毛を行うことで、毛穴が傷ついてしまい、肌が過剰に反応し、炎症を起こしている状態です。

埋没毛により毛穴が刺激され、炎症を起こしてしまったり、脱毛後の自己処理として使用したカミソリや毛抜きの刺激によって、炎症を引き起こしてしまうケースもあります。

この時点では感染症を起こしているわけではないため、個人差はありますが、かゆさを感じたり、軽く痛みを感じる程度の症状が見られます。

軽傷の場合、ニキビと同様に数日放置しておけば自然と炎症は落ち着いていきます。

しかし、炎症タイプの毛嚢炎が悪化してしまった場合には、炎症タイプから感染症タイプの毛嚢炎になる可能性があります。

この次は、脱毛後の毛穴が感染症にかかり起こる炎症について紹介します。

感染症タイプ

脱毛後や自己処理を行った後の肌はデリケートで、皮膚の水分が足りていない状態です。

バリア機能が低下していることもあり、弱った毛穴に黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などの細菌が入り込んでしまい、菌が増殖してしまうこともあります。

炎症タイプに比べると、かゆみはほとんどなく、痛みを感じることが多いです。

ヒゲ脱毛で毛嚢炎になる原因

毛嚢炎の特徴が理解できたところで、次にヒゲ脱毛を行うことでなぜ毛嚢炎ができてしまうのか、原因となる行為別に紹介します。

レーザー脱毛による毛嚢炎の原因

ヒゲ脱毛で医療脱毛レーザーを当てると、肌にダメージを与えてしまい、一時的に皮膚の上の角質が剥がれやすくなり、皮膚のバリア機能や免疫力が下がってしまいます

ヒゲ脱毛による熱エネルギーによって、毛穴や肌が熱ダメージを受けて、毛嚢炎ができやすくなる状態になってしまうということです。

脱毛には光脱毛もありますが、特に医療脱毛はレーザーの出力が強く、肌への刺激が強い傾向にあります。

出力が強い分、皮膚の奥にある毛包幹細胞というムダ毛の元になる細胞に熱エネルギーでダメージを与え、細胞を破壊し毛を生えてこなくさせる治療です。

そのため、医療脱毛レーザーを皮膚に当てることで、火傷が起こってしまうこともあります。

対策として、風冷却システムや保護クリーム、ガス冷却などを使用して、肌への刺激を抑えつつ、効率よくムダ毛にアプローチするように工夫がされています。

特にヒゲの毛質は、濃く硬いです。

毛の濃い部位には、レーザーもしっかりと反応しエネルギーが強くかかる分、毛嚢炎ができてしまう人は多いです。

また、ヒゲ脱毛で使用される強いレーザーによって、毛根を刺激、または破壊するため、皮膚表面が熱を持ち、水分が減ってしまい、肌が乾燥し感染症にかかりやすくなる傾向にあります。

毛穴の熱傷による炎症をきっかけに、細菌が入り込んでしまい症状が悪化してしまうケースも少なくありません。

さらに、肌が敏感な人は、脱毛施術時の摩擦も影響している可能性があります。

肌の肝となる角質層の乱れも、毛嚢炎を引き起こす原因となるため、心配な人は事前のカウンセリング時に摩擦を極力少なくしてほしいなど、相談することをおすすめします。

自己処理による毛嚢炎の原因

自己処理といっても、カミソリや毛抜き、除毛クリームや電気シェーバーなど処理方法はいくつかあります。

その中でも、カミソリと毛抜きによる脱毛は肌へのダメージが多いため、詳しく解説します。

カミソリ脱毛による毛嚢炎の原因

自己処理でカミソリを使用している人は、男女ともに多いです。

理由としては、100円ショップなどで販売されていることもあり、安価で手に入りやすいことがあげられます。

手軽で自分の好きなタイミングで処理ができるなど、メリットが多い反面、カミソリの刃が毛穴を傷つけてしまうデメリットがあります。

カミソリで自己処理をすることで、肌にダメージを与えてしまい、角質層までも削ってしまいます。

そのため、肌のバリア機能が低下し、炎症している状態が続くと、感染症である毛嚢炎にかかるリスクが高くなります。

少し値段は上がってしまいますが、同じムダ毛を剃る自己処理方法を選ぶ場合には、電気シェーバーがおすすめです。

電気シェーバーであれば、カミソリに比べ肌に直接刃が当たらず、肌への刺激を抑えられるため、毛嚢炎になるリスクも軽減することができます。

毛抜きによる毛嚢炎の原因

昔ながらの自己処理方法のひとつである、毛抜きや除毛クリームによる自己処理ですが、毛穴を傷つけてしまう可能性があります。

特に毛抜きや除毛クリームを使用することで、角質層を剥がれてしまい、埋没毛になりやすく、それをきっかけに毛嚢炎を誘発してしまうことがあるので注意が必要です。

ちなみに、むだ毛を無理やり抜いてしまっているということは、毛乳頭から毛根を引き剥がしている状態と同じため、ヒゲ脱毛自体にも影響を与えてしまいます

脱毛は毛周期に合わせて脱毛間隔を調整し、施術スケジュールを組み立てています。

そのため、レーザーに一番反応しやすいと考えられている成長期のムダ毛を多く残した状態で脱毛施術を受けるのがベストです。

しかし、毛抜きによって、ムダ毛を引っこ抜いてしまうと、次回施術したい毛の毛根ごとなくしてしまうので、脱毛効率が下がってしまいます。

毛抜きによる自己処理は、メリットがほぼないため、脱毛中は避けることをおすすめします。

毛嚢炎とニキビの違い

ヒゲ脱毛

毛嚢炎はニキビと非常に似ている見た目とよく耳にしますが、どのような違いがあるのか知りたい人も多いのではないでしょうか。

ニキビであれば受診するほどでもないと考えている場合には、毛嚢炎とニキビの違いを理解し、見極めることができるようになっていると安心して施術もすすめられます。

ここでは、毛嚢炎とニキビの違いについて、解説します。

ニキビとは

ニキビは、毛穴に皮脂が詰まっている状態です。

症状は進行状態にもよりますが、毛穴がひらいてしまい酸化したり、赤く膿れてしまうことがあります。

芯を持つ白ニキビや赤ニキビ、黒ニキビなど、ニキビにはいくつかの種類があるのも特徴です。

毛嚢炎とニキビを見極めるポイント

毛嚢炎とニキビを見極めるポイントは、傷みの有無と中に芯があるのかどうかです。

ニキビには中に芯があり痛みがあります。

毛嚢炎の場合には、ニキビのような芯はなく赤みや膿を持った湿疹が単体または多発するのが異なる特徴です。

触れる状態であれば、触ってみると、違いを確認できます。

ただし、注意点として毛嚢炎もニキビもむやみに触り過ぎてしまうと、症状悪化の原因となりかねません。

もし触って確認したい場合には、爪などが尖っていないか確認し、汚れていない清潔な手で優しく確認するようにしてください。

万が一、症状が安定せず、炎症が強くなったり、化膿してしまう場合にはニキビの可能性が高いです。

ヒゲ脱毛後、毛嚢炎ができる期間の目安

脱毛でニキビを予防

仮に毛嚢炎が脱毛によって出来てしまった場合に、毛嚢炎ができてしまうタイミングの目安について解説します。

毛嚢炎①炎症タイプの場合

ヒゲ脱毛した後、比較的すぐに発症したり、脱毛した当日中数時間後から見られます。

埋没毛による毛嚢炎の場合には、少し時間が空く傾向にあり、数日後~数週間以後から見られます

毛嚢炎②感染症タイプの場合

ヒゲ脱毛した後、数時間後から翌日以降に見られます。

感染症タイプの毛嚢炎の場合には、角質層の乱れが原因で乾燥やバリア機能が低下してしまい感染してしまうケースが多いです。

場合によっては、1週間〜2週間後から見られることもあるため、定期的に肌の調子を確認することをおすすめします。

先でも紹介したように、脱毛した後毛嚢炎を防げていたとしても、肌の保湿ケアが不足していたり、正しい自己処理を怠れば、時間を置いて毛嚢炎になるリスクがあります。

ヒゲ脱毛後も気を抜かず、毛嚢炎ができる1〜2週間は肌への刺激を避けて、たっぷり保湿してあげるようにしてください。

毛嚢炎ができやすい箇所

脱毛後にできてしまいやすい毛嚢炎ですが、脱毛をしていればどこにでもできる可能性があります。

特にできやすい箇所の特徴をまとめました。

  • 皮脂が多く雑菌が繫殖しやすいところ
  • 汗で蒸れやすく清潔を維持しにくいところ
  • 脱毛頻度が高く傷がつきやすいところ
  • 太く濃い毛が生えている毛穴

これらの箇所は、脱毛時に負担がかかりやすいため、炎症を起因とした毛嚢炎ができやすいです。

つぎに、毛嚢炎が起きやすい箇所です。

  • 背中
  • ワキ
  • VIO
  • 太もも
  • すねなどの脚
  • ヒゲ

特に顔は皮膚が薄いため他の箇所に比べ肌が敏感なのでできやすいと考えられています。

その他にも、脇や背中、VIOも毛嚢炎を起こしやすいです。

VIOの場合、むだ毛が多く蒸れやすい箇所のため、毛穴に常在菌が入り込みやすいです。

毛嚢炎にならないように、しっかりとした対策とケアをしてあげてください。

毛嚢炎になりやすい人

毛嚢炎になぜなってしまったのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。

実は毛嚢炎になりやすい人の特徴があるため、詳しく紹介します。

日頃からニキビができやすい人

脱毛に関係なく、日頃からよくニキビができてしまう肌質の方は毛嚢炎もできやすい傾向にあります。

普段ニキビが全くできない人でも、脱毛をすることで慣れない刺激により毛嚢炎になってしまうケースはあります。

しかし、圧倒的に普段からニキビがよくできてしまう人の方が、毛嚢炎になりやすいといえます。

メラニンを多く含む毛を脱毛している人

医療脱毛は濃い毛質によく反応する仕組みとなっています。

ひげの濃い部分は医療レーザーに反応するメラニン色素が多く、エネルギーが強く集中し、よく反応してくれる部位です。

そのため、男性に人気のあごやあご下など毛の濃いヒゲ脱毛部位は、毛嚢炎ができてしまう方が多いです。

とはいえ、脱毛は回数を重ねて毛を薄くしていくため、ヒゲ脱毛も回数を重ねればヒゲは薄くなり、毛穴も退化していきます。

ヒゲ脱毛開始当初は、毛嚢炎やニキビが気になっていた人でも、徐々に落ち着きできづらくなることも多いため、美容効果も期待できます。

繰り返し肌トラブルに悩まされている人は、ぜひヒゲ脱毛を検討してみてはいかがでしょうか。

毛嚢炎を治す方法

毛嚢炎を自分で治すことはもちろんのこと、毛嚢炎を悪化させないことも大切です。

最も重要なことは肌のバリア機能を高めることです。

ここでは、バリア機能を正常に維持し、肌の表面にある角質を正常な状態にするための方法について解説します。

適度な保湿

乾燥している場合は適度な保湿が重要です。

毛嚢炎になった場合、たっぷり保湿した方が早く治りそうに思いますが、反対に毛嚢炎が悪化する場合もあります。

そのため、毛嚢炎ができたときの保湿方法としては、肌につけてヒリヒリしない低刺激の保湿剤を選び、適度な保湿ケアを心がけることが大切です。

保湿剤によっては、アルコールなど揮発性の物質や香料が含まれているものがありますが、刺激となってしまうため避けることをおすすめします。

強くこするなど物理的に強い刺激を避ける

お風呂で身体をゴシゴシと洗う人は、肌を激しくこすることで必要な皮脂まで落としてしまい、肌の乾燥を招きバリア機能が低下する恐れがあるため、注意が必要です。

いつもの癖で、物理的な強い刺激を肌に与えてしまうと、軽度の毛嚢炎にさらなるダメージを与えてしまい、悪化させてしまう可能性があります。

また、お風呂から上がったあとのタオルドライにも注意してください。

タオルを肌に優しく押し当てるように意識し、水分を取り除いてください。

肌への刺激が気になる方は、タオルの素材を柔らかく、刺激が少ないコットン素材のものを選んで使うのもおすすめです。

物理的な紫外線対策を行う

外出時の紫外線対策を行うと、皮膚へのダメージを抑え免疫の低下を防げます。

対策を行わずに、紫外線をたくさん浴びることによって、リンパ球の働きが一時的に低下し、毛穴での雑菌の繁殖を促してしまいます

きちんと対策を行えば、毛嚢炎の発生を抑え、皮膚免疫、特に皮膚のリンパ球は皮膚の雑菌の繁殖を抑えられます。

毛嚢炎などの肌トラブルの原因となる細菌の侵入を防ぐためには、免疫の働きが重要です。

日焼け対策と聞くと、日焼け止めクリームのイメージが強いですが、あまりおすすめはできません。

理由としては、日焼け止めクリームの効能が刺激になってしまうためです。

また、クリニックによっては麻酔クリームや施術クリームを使用するため、拭き取る作業も面倒です。

日ごろから皮膚を清潔に保つためにも、物理的な紫外線対策として、日傘や帽子などの対策がおすすめです。

まとめ

レーザー脱毛

いかがでしたでしょうか。

  • 毛嚢炎とは、毛穴の奥にある毛包に細菌が入り込んで起こる炎症のこと
  • 炎症タイプと、悪化した感染症タイプがある
  • 皮膚のバリア機能や免疫力が下がっているため、自己処理で毛嚢炎になってしまう
  • 皮脂が多く雑菌が繫殖しやすいところに毛嚢炎はできやすい

ぜひ参考にしてみてください。

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