顔や背中などに比べて目立たない部分ですが、ふと気づいた時にお腹にニキビができていたことはありませんか?
お腹にニキビができる原因は、主に糖分の摂りすぎや衣服の摩擦などが考えられます。
糖分は消化・吸収を妨げて肌への栄養を減らし、衣服は皮膚に刺激を与えて毛穴を詰まらせます。
これら以外にも考えられる原因がいくつかありますが、共通点として肌質や生活習慣を見直すことで予防・改善することができます。
本記事では、ニキビができやすい生活習慣や食べ物、ニキビ肌を改善するスキンケア方法や生活習慣などを紹介します。
自分に合ったケア方法を見つけて実践すれば、お腹のニキビの解決につなげることができますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
体のニキビと顔のニキビの違い
体と顔では、ニキビの発生する原因がまったくことなります。
違いを知ることで対策につなげることができるため、まずはそれぞれの違いを確認しましょう。
体のニキビ
タイトな服や下着で摩擦を受けたり、汗をかいたまま放置したりすることで発生します。
お腹は皮脂腺が少なく乾燥しやすい部分なので、肌荒れしやすくなります。また、便秘や水分不足も原因になります。
顔のニキビ
毛穴の出口が角化して皮脂が詰まり、雑菌が繁殖して炎症を起こすことで発生します。
顔は皮脂腺が多く、特にTゾーンと呼ばれる、額・鼻・あごにできやすいです。
また、ストレスやホルモンバランスの乱れ、食生活や睡眠不足なども影響します。
お腹にニキビができやすい肌質とは?
お腹にニキビができる原因は、皮脂の分泌量や毛穴の詰まり、ホルモンバランスの乱れ、食生活やストレスなどさまざまです。
しかし、これらの原因はすべて肌質に関係しています。では、お腹にニキビができやすい肌質とはどんなものでしょうか?
脂性肌
脂性肌とは、皮脂の分泌量が多くてテカリや毛穴の開きが目立つ肌質です。
皮脂は本来、肌を保湿したり細菌から守ったりする役割を果たしますが、過剰に分泌されると毛穴に詰まってしまいます。
その皮脂を好むアクネ菌が繁殖して炎症を起こし、ニキビになってしまうのです。
混合肌
混合肌とは、顔のTゾーンは脂性で、頬・目元は乾燥するという二面性を持つ肌質です。
頬・目元は乾燥によって角質層が硬くなり、古い角質が毛穴に詰まってしまいます。これもまたアクネ菌の温床となります。
敏感肌
敏感肌とは、外的刺激や内的ストレスに対して過敏反応を起こしやすい、弱った肌質です。
敏感肌ではバリア機能が低下しており、紫外線や化粧品などの刺激物から十分に守れません。
その結果、赤みやかゆみだけでなくニキビも発生しやすくなります。
お腹のニキビができやすい生活習慣
糖分や油分の多い食事を摂る
糖分や油分の多い食事を摂ると、皮脂の分泌が増えて毛穴が詰まりやすくなります。
また、血糖値が急激に上昇すると、インスリンや男性ホルモンの分泌も増えてニキビを悪化させます。
食事は栄養バランスを考えて、野菜や魚などの抗炎症作用のある食べ物を積極的に摂るようにしましょう。
水分不足や便秘になる
水分不足や便秘になるとお腹にニキビができる理由は、いくつか考えられます。
一つは、便秘によって体内に毒素がたまり、皮脂腺から排泄されることで白ニキビができやすくなること。
もう一つは、便秘によって体内の熱が外に捨てられずにこもり、炎症ニキビができやすくなることです。
運動不足や血行不良になる
運動不足や血行不良は、新陳代謝を低下させます。
新陳代謝とは、体内で行われる物質の生成や分解のことで、肌のターンオーバーもその一つです。
ターンオーバーが乱れると、古い角質が毛穴に詰まってしまい、ニキビの原因になります。
タイトな服や下着を着用する
タイトな服や下着は、着ているだけで肌に摩擦を与えます。
摩擦は肌のバリア機能を低下させて乾燥や炎症を引き起こします。
また、摩擦することで毛穴に皮脂や汚れを押し込んでしまい、ニキビの原因となる場合があります。
更に、タイトな服や下着は蒸れてしまい、汗の蒸発を妨げてしまいます。
汗は体温調節や老廃物排出のために必要ですが、肌に残ってしまうと細菌の増殖や皮脂の分泌を促進します。
また、汗は毛穴を詰まらせてしまい、ニキビの原因になります。
汗をかいたまま放置する
汗をかいたまま放置すると、汗に含まれる塩分や尿素、雑菌などが肌に残ります。
この雑菌だらけの汗が毛穴に残り続けることで、詰まりや炎症を起こし、ニキビの原因となります。
更に汗をかいたまま放置すると、汚れやほこりが汗に付着し、肌との摩擦を起こすことで肌を傷つけてしまいます。
お風呂で洗いすぎる
お風呂で洗いすぎると肌のバリア機能が低下し、乾燥やかゆみを引き起こします。
長風呂もニキビの悪化につながる可能性があります。
お腹にニキビができないようにするスキンケアのポイント
お腹にニキビができないようにするためには、以下のようなスキンケアや生活習慣のポイントを守ることが大切です。
- 毎日清潔なタオルでやさしく洗い、保湿する
- 刺激の強いボディーソープやスクラブは避ける
- ニキビを潰したり触ったりしない
- 着る服は通気性の良い素材を選ぶ
- 汗をかいたらすぐに拭き取る
- 偏った食事や甘いものは控える
- 睡眠不足や過度なストレスは避ける
お腹にニキビができてしまったらどうする?早く治す方法
便秘を解消する
胃腸の健康状態が悪化すると、お腹のニキビも増える傾向にあります。
便秘を解消する方法はいくつかありますが、まずは水分補給を心がけることが大切です。
水分不足は便の硬化や腸の動きの低下につながります。特にお湯や炭酸水には、便を柔らかくしたり、内臓を温めたりする効果があります。
また、食物繊維や乳酸菌などの腸内環境を整える食べ物も積極的に摂るようにしましょう。
さらに、適度な運動やマッサージも便秘解消に役立ちます。
食生活を見直す
食生活を見直すためには、まずは自分の食べているものや量をチェックすることが大切です。
食事バランスガイドなどを参考にして、主食、主菜、副菜、牛乳・乳製品、果物の5グループをバランスよく摂っているか確認しましょう。
次に、食べ方や飲み物にも注意することが必要です。
よくかんで「腹八分目」を心がけたり、適度に水分補給をしたり、脂質や塩分の摂りすぎに気をつけたりすることで、消化吸収や代謝を促進します。
また、朝食を摂る習慣も大切です。外食やテイクアウトの場合は和食を選んだり、野菜や海藻などの繊維質の多い食べ物も積極的に摂るようにしましょう。
自分で潰さず、保湿ケアをする
ニキビは自然に治るものなので、無理に潰さずに適切なスキンケアをすることが大切です。
基本的にはお腹にかぎらず、ニキビはなるべく触れないことが大前提となります。
以下のようなポイントに注意しながら、保湿ケアを行ってください。
- 泡一杯のボディーソープで優しく洗う
- 普段の美容液やクリームなどで保湿&鎮静する
- ニキビ用の薬を使う
参考 ニキビができそうな時の対処法は?原因からケア方法までを徹底解説セルフ脱毛メディアdatsumo
お腹にニキビ跡を残さないためのケア方法
ニキビ跡とは、ニキビが治っても色素沈着や凹凸が残ってしまったお肌のことを指します。
お腹の露出が増える夏を、ニキビ跡を残したまま迎えたくないですよね。
ニキビ跡を残さないためには、以下のようなポイントがあります。
角質ケアをする
色素沈着した古い角質が剥がれ落ちることで、ニキビ跡やくすみの改善が期待できます。
また、角質ケアによって毛穴の詰まりや皮脂の過剰分泌を防ぐことで、ニキビの再発や悪化を予防する効果もあります。
角質ケアは肌のターンオーバーを正常化する手助けにもなるため、新しく健康な肌細胞が生成しやすくなり、ツヤツヤした皮膚を目指せます。
抗菌クリームやローションを使う
ニキビに抗菌クリームやローションを使うと、ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を抑えることができます。
また、抗菌クリームには抗炎症作用もあり、ニキビの赤みや腫れを和らげる効果も期待できます。
ただし、抗菌クリームやローションは皮膚科で処方されるものがほとんどで、市販されているものは少数です。
また、副作用や耐性の問題もあるため、使用する際には医師の指示に従い、なるべく市販ではなく処方されたものを使用してください。
ビタミンB2やB6を摂取する
ビタミンB2は皮脂の過剰分泌を押さえてニキビの発生を防ぐ役割があり、ビタミンB6は色素沈着の原因となるチロシナーゼの活性を抑え、ニキビ跡の色素沈着を防いでくれます。
また、両方とも肌の新陳代謝やターンオーバーを促進する働きをします。
古い角質や色素沈着した細胞を早く排出して新しい肌細胞を生成しやすくすることで、ニキビ跡の改善につながります。
ビタミンB2やB6は、赤身の肉類や魚介類、レバーなどの動物性食品に多く含まれています。
植物性食品では、玄米やとうがらし、ひまわりの種やピーナッツなどの種実類にも豊富です。
ニキビを抑えようとお肉を食べず、菜食主義気味になっている方は不足しやすいので注意が必要です。
紫外線対策をする
紫外線はメラニン色素の生成を促進し、色素沈着を引き起こします。
また、紫外線はニキビの炎症を悪化させ、ニキビ跡のリスクを高める可能性があります。
日頃から日焼け止めや日傘などで紫外線から肌を守ることが大切です。
しかし、日光を必要以上に毛嫌いすると今度は別のトラブルも発生しかねないため、対策は過敏になりすぎず、ほどほどにしましょう。
まとめ
- 顔ニキビと違い、お腹のニキビは衣類や汗の影響やを受けやすい。
- 脂性肌、混合肌、敏感肌の人はニキビが発生しやすい。
- 不摂生な食生活、水不足や便秘、タイトな衣類の着用などによってお腹にニキビが発生しやすくなる。
- お肌の衛生管理を徹底し、食生活を見直すことでニキビは予防できる。
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