毛穴が黒く詰まっていることに気づいたことはありませんか?それは、黒ニキビと呼ばれるものかもしれません。
黒ニキビとは、毛穴に詰まった皮脂や角質が空気に触れて酸化し、白ニキビだったものが黒く見えるようになったものです。
黒ニキビは白ニキビよりも目立ちやすく、肌の凹凸や色ムラを作ってしまいます。
また、間違ったケアをすると炎症を引き起こしたり、ニキビ跡が残ったりする恐れもあります。
本記事では、黒ニキビの原因やメカニズムを知り、正しいケア方法や予防法の参考にしてください。
目次
黒ニキビとはどんな状態?白ニキビとの違いは?
皮膚にできるニキビには、白ニキビ・赤ニキビ・黒ニキビ・黄ニキビなど、色や状態によって様々な種類があります。
この中で、白ニキビと黒ニキビは毛穴に皮脂や角質が詰まったもので、コメドと呼ばれる初期段階のニキビです。
白ニキビ
白ニキビは、毛穴の出口が閉じていて皮脂や角質が内部に溜まったものです。そのため、外から見える部分は白く盛り上がっています。
放置すると炎症を起こして赤くなったり、化膿して黄色くなったりする可能性があります。
参考 白ニキビは洗顔でケアできる!白ニキビの原因や洗顔料を選ぶポイント
黒ニキビ
黒ニキビは、毛穴の出口が開いていて皮脂や角質が空気に触れて酸化したものです。そのため、外から見える部分は黒く点々としています。
黒ニキビは触ると柔らかく感じられますし、痛みを伴わないことが多いです。
白ニキビが進行して酸化が進むことで黒ニキビになります。
白ニキビと同様に、放置するとアクネ菌の増殖や炎症を引き起こして赤くなったり、化膿して黄色くなったりする恐れがあります。
黒ニキビができる原因は何?
黒ニキビは、毛穴に皮脂や角質が詰まって空気に触れて酸化したものです。
黒ニキビができる原因としては、主に皮脂の分泌の多さと乾燥が挙げられます。
皮脂の分泌が多いと毛穴に皮脂が溜まりやすくなりますし、乾燥すると角質層が硬くなって毛穴の出口を塞いでしまいます。
その結果、皮脂や角質が毛穴から出られずに黒ニキビになってしまう、という仕組みです。
また、黒ニキビはストレスやホルモンバランスの乱れ、食生活や睡眠不足なども大きく影響しています。
ストレスやホルモンバランスの乱れは皮脂分泌を増加させることがありますし、食生活や睡眠不足は肌のターンオーバーを乱して角質層を厚くさせることがあります。
これらも黒ニキビを引き起こす要因となり得るのです。
黒ニキビは炎症を起こしていないことが多いため、改善する余地は十分にあります。
しかし、放置するとアクネ菌の増殖や炎症を引き起こして赤ニキビや黄ニキビに悪化する可能性もあります。
そのため、早めに正しいケアを行うことが大切です。
自分で潰してはいけない理由と正しい押し出し方
自分で潰した際のリスク
黒ニキビは炎症が起こっていないので、自分で潰しても大丈夫だと思うかもしれませんが、実はそうではありません。
ニキビを自分で潰すと、以下のようなリスクがあります。
黒ニキビの再発
毛穴の周りの肌を傷つけてしまうことで、その部分から炎症や感染を引き起こす可能性があります。
また、毛穴に残った皮脂や角質が再び酸化して、黒ニキビが再発する原因となります。
大体の場合、汚れが毛穴に残ってしまうので再発してしいまい、余計に肌荒れが加速してしまいます。
ニキビ跡が残る
潰す際に毛穴に圧力をかかってしまう為、毛穴が広がったり凹んだり、色素沈着などのニキビ跡が残る可能性があります。
正しい黒ニキビの押し出し方
基本的に、お肌トラブルを広げないためにもニキビの自己処理は避けたほうが無難です。
しかし、どうしても自分で押し出したいという場合はコメドプッシャーを使用してください。
オンラインショッピングサイトなどでも容易に手に入れることができます。
衛生管理を徹底したうえで、下記の順番に従って黒ニキビを押し出してください。
- コメドプッシャーという専用の器具を用意し、熱湯で消毒しておきます。
- 顔を洗顔料などで洗って清潔にし、タオルなどで水気をしっかり拭き取ります。
- コメドプッシャーの先端部分を黒ニキビに重ねて押しあてます。力を入れすぎないように注意します。
- 芯が出てきたらコメドプッシャーをあてたままピンセットなどで芯を抜き取ります。
- 芯出しした後の毛穴には消毒液やニキビ用の軟膏などを塗ってケアします。
コメドプッシャーは自分で潰すよりも衛生的にニキビをとりのぞくことができますが、あまり頻繁に使うと肌を痛めてしまいます。
ニキビを取り除いた後は毛穴がぽっかり空いたままになってしまう為、迅速に保湿ケアをおこないましょう。
しかし、やはり問題がなければ使用しないことが1番でしょう。
黒ニキビに効く洗顔とスキンケア方法
毎日のクレンジングを怠らない
ファンデーションと皮脂が混ざったものが毛穴に詰まった状態のことを毛穴落ちといい、それが毛穴を目立たせたり、肌荒れの原因になったりします。
クレンジング時は洗いすぎず、刺激を与えないことがポイントです。
特に毛穴が気になる部分には蒸しタオルを当てて毛穴を広げると効果的です。
朝と夜に泡洗顔する
朝と夜に泡洗顔することで分泌された皮脂や古い角質を落として、毛穴の詰まりを防ぐことができます。
ただし、洗顔料は肌の潤いを奪わないものを選び、泡はすぐにすすぎましょう。洗顔後は保湿も忘れずに行います。
ぬるま湯のみでは汚れは落ちません。ニキビ用の洗顔料を使って余分な皮脂や汚れを取り除きましょう。
手の平で優しく保湿する
洗顔後の肌は外部刺激を受けやすい状態です。コットンではなく手の平で化粧水を押さえるようにつけます。
摩擦を抑えることで肌のバリア機能を維持でき、皮脂の過剰分泌や感想を防ぐことができます。
乳液・クリームを省略しない
保湿はニキビの処置にもニキビ予防にも最も重要な要素と言えます。
乳液・クリームは肌に必要な油分を補給でき、外部からの刺激や紫外線に晒されても肌のバリア機能を維持してくれます。
化粧水だけではすぐに蒸発してしまって乾燥してしまい、皮脂が過剰に分泌されることで毛穴が詰まりやすくなります。
収れん化粧水を活用する
収れん化粧水とは、余分な皮脂を除去し、肌のバランスを整える化粧水です。
余分な皮脂を取り除くことで、皮脂過多によって開いた毛穴を引き締める効果が期待できます。
収れん化粧水の効果的な使い方は、メイク前にTゾーンを中心にパッティングすることです。
これにより、一時的に毛穴を引き締め、毛穴落ちをテカりを抑えることができます。
日焼け止めを毎日塗る
紫外線はニキビの原因の一つです。紫外線は肌に炎症を起こし、皮脂の分泌を増やします。
日焼け止めを塗ることで紫外線から肌を守り、ニキビの予防に役立ちます。
ただし、日焼け止めには肌に負担になる成分や油脂分が含まれているものもありますので、自分の肌状態に合ったものを選ぶことが大切です。
黒ニキビに影響する食べ物
美肌になるための食材
- 魚:オメガ3脂肪酸を含み、抗炎症作用があります。
- ココナッツオイル:皮脂の分泌を調整し、殺菌作用があります。
- チアシードやフラックスシード:オメガ3脂肪酸や食物繊維を含み、便秘や皮脂の過剰分泌を防ぎます。
- ナッツ類:オメガ3脂肪酸やビタミンEを含み、肌のバリア機能を高めます。
- ベリー類:ビタミンCやポリフェノールを含み、抗酸化作用があります。
- 緑黄色野菜:βカロテンやビタミンAを含み、皮膚の新陳代謝を促進します。
- クロス科野菜(ブロッコリー、カリフラワーなど):インドール3カルビノールという成分がデトックス効果があります。
- 海藻類やきのこ類:食物繊維やミネラルを含み、便秘や水分不足を防ぎます。
NG食材
- 油分の多い食べ物(ファストフード、揚げ物など):皮脂の分泌を増やします。
- 糖質の多い食べ物(白米、パン、お菓子など):血糖値の急上昇によりインスリンが過剰に分泌されて皮脂が増えます。
- 牛乳やチーズなど乳製品:動物性タンパク質によりインスリンが増えて毛穴に角質が詰まりやすくなります。
黒ニキビの予防に顔脱毛が効果的
顔脱毛すると、産毛や毛穴に皮脂や汚れが溜まりにくくなります。これにより、悪玉アクネ菌の増殖を防ぎ、炎症を起こしにくくしてくれます。
毛穴が引き締まって小さくなる効果もあるため、テカリやニキビの改善が期待できます。
医療脱毛であれば、医療レーザーの効果で色素沈着や肌の凹凸を改善でき、ニキビ跡も消えやすくなります。
顔脱毛は黒ニキビ発生の抑止に大きな効果があると言えるでしょう。
ただし、注意すべき点として、ニキビがすでにある部分は脱毛できません。
ニキビが治ってから施術をするか、シールを貼って隠しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?発生のメカニズムは他のニキビと違いますが、基本的な予防の仕方や対策の仕方を徹底していれば深刻な状態にはなりません。
肌、ひいては体の健康状態を維持することが、美肌に繋がる1番の近道と言えるでしょう。
- 黒ニキビは毛穴が開いており、皮脂や角質が酸化したもの
- 食べるものやストレス、ホルモンバランスの乱れによって発生する
- 炎症を起こしていない場合が多いため、改善しやすい
- 自分でどうしても潰したい場合はコメドプッシャーを使用する
- 小まめに日焼け止め、定期的な洗顔、確実なクレンジング、丁寧な保湿を心がける
- 油分、脂質の多いものを摂取しすぎないよう気を付ける
- 顔脱毛することでニキビ対策にもなる
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