毛嚢炎をつぶした時の対処法は?その後のケアや注意点もご紹介

みなさんは「毛嚢炎(もうのうえん)」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

脱毛をする上で切っても切り離せないのが「毛嚢炎(もうのうえん)」で、これは脱毛レーザーを肌に当てた際にできてしまう炎症のことです。

「毛嚢炎(もうのうえん)」が発生してしまった場合、跡が残ってしまったり痛みを伴うなどのリスクもあるので、できてしまった際には正しい方法でケアすることが大切と言えます。

今回は、脱毛後にできる「毛嚢炎(もうのうえん)」をつぶしてしまったらどうなるのか?跡や痛みはどの程度なのか?などを詳しくご紹介します。

「毛嚢炎(もうのうえん)」とは?

脱毛サロンや脱毛クリニックで脱毛をした後に「ニキビのようなものが出ている」と感じたことはありませんか?

それは「毛嚢炎(もうのうえん)」と呼ばれる症状なのです。

「毛嚢炎(もうのうえん)」は、毛穴から黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌といった細菌が侵入することにより、毛根やその周辺に痛み・腫れ・化膿・赤みなどを引き起こしてしまう炎症を指します。

脱毛直後は症状が出ない場合も、翌日から2~3日後に「毛嚢炎(もうのうえん)」の症状が出ることもあります。

特に顔やヒゲ、背中やVIOといった皮膚が薄い箇所で見られる症状で、オイリー肌の人に多く見られる傾向があります。

「毛嚢炎(もうのうえん)」は、下記の症状が一般的です。

  • 赤みが出ている
  • 少し痛みがある
  • 膿がたまり、皮膚が盛り上がった状態になる

「毛嚢炎(もうのうえん)」は、放っておくと膿部分がかたまり、おできと呼ばれる硬いしこりになってしまう可能性もあります。

その影響で発熱や赤み、痛みが伴い、炎症が広がるのです。

さらにひどい痛みにもつながるため、「毛嚢炎(もうのうえん)」のせいで体調不良になってしまうこともあります。

通常であれば数日で症状は引きますが、もし長い期間を経ても「毛嚢炎(もうのうえん)」が治らない場合は、クリニックやサロンに相談しましょう。

「毛嚢炎(もうのうえん)」はなぜできるの?

「毛嚢炎(もうのうえん)」は、上述した通り毛穴に細菌が入ることにより起こる症状です。

普段、細菌が入るほど毛穴が開くことはありません。

しかし、かゆくてかいた傷やカミソリ負け、肌のバリア機能が低下している脱毛後などは、普段よりも毛穴が開いている状態であることがほとんどです。

そのため、肌が無防備になっている場合であれば「毛嚢炎(もうのうえん)」につながる可能性があります。

特に、レーザーの威力が強い医療脱毛や自分で行う間違ったセルフ脱毛、そして乱れた生活習慣は、「毛嚢炎(もうのうえん)」が発生する原因です。

医療脱毛は医療行為であるため、美容サロンや光脱毛に比べて、脱毛の効果が高いというメリットがありますが、その分肌のバリアまで破壊してしまいます。

その時に毛穴の中に細菌が入ってしまうと、「毛嚢炎(もうのうえん)」の症状が出てしまうのです。

脱毛

また「脱毛サロンやクリニックは高いから」と、自分で脱毛処理を行っている人もいるかもしれません。

ですが、カミソリや除毛クリームは皮膚を傷つける行為なので、自己処理を行う度に肌を傷つけており、その都度「毛嚢炎(もうのうえん)」になってしまう可能性を増やしているのです。

自己処理を行う際は、脱毛後にしっかり保湿をしたり、肌への負担が比較的少ない電気シェーバーで行うなどの工夫をしましょう。

また、睡眠不足や食生活の乱れ、運動不足は肌のバリア機能を低下させてしまいます。

規則正しい生活習慣は、脱毛においても大切な要素なのです。

「毛嚢炎(もうのうえん)」ができてしまったら?

もしも「毛嚢炎(もうのうえん)」ができてしまったら、どのように対処すればよいのでしょうか?

一番は、「毛嚢炎(もうのうえん)」を潰さないことです。

ぷっくりと腫れあがった炎症は、気になるので思わず潰したくなる気持ちもあるでしょう。

しかし、「毛嚢炎(もうのうえん)」を潰して膿を出したとしても、毛穴の中には炎症の原因である細菌が残っています。

そのため、潰したからといって治ることはなく、むしろ潰したことで細菌が周辺の肌に広がって、新たな「毛嚢炎(もうのうえん)」ができる原因になったり、跡が残る可能性もあります。

「毛嚢炎(もうのうえん)」ができても、なるべく触らずにそっとしておくのがベターです。

また、皮膚を清潔に保つことも大切です。

特に「毛嚢炎(もうのうえん)」ができてしまった部分は、いつも以上に清潔さを心がけましょう。

不衛生な状態にしておくと、「毛嚢炎(もうのうえん)」だけではなくニキビやその他の肌荒れの原因にもなってしまいます。

「毛嚢炎(もうのうえん)」ができている部位を清潔に保つと、長くても1週間ほどで炎症がおさまるケースがほとんどです。

さらに、肌が乾燥していると「毛嚢炎(もうのうえん)」が悪化することもあるため、普段以上の保湿ケアも行いましょう。

「毛嚢炎(もうのうえん)」をつぶした時の対処法は?

ニキビに似た症状の「毛嚢炎(もうのうえん)」ですが、ニキビができたと勘違いし、つぶした!という人も多いのではないでしょうか?

「毛嚢炎(もうのうえん)」は細菌によって炎症が起きた状態なので、ニキビ同様に肌の表面や毛穴が赤く腫れ、膿がたまり白色や赤色の吹き出物ができることもあります。

そのような見た目のため、ニキビだと思いニキビ用の薬を塗ってしまったり、つぶしてしまう可能性がありますが、それらは間違ったケア方法です。

「毛嚢炎(もうのうえん)」とニキビは、炎症を起こしている細菌が大きく異なります。

「毛嚢炎(もうのうえん)」を引き起こす細菌は、上述した通り黄色ブドウ球菌表皮ブドウ球菌です。

一方、ニキビはアクネ菌が原因で発生しています。

細菌が違うため「毛嚢炎(もうのうえん)」とニキビは異なるものですが、炎症が起きる仕組みが似ているため、その症状も似たようなものになってしまうので、見極めが難しいのも事実です。

ニキビは毛穴に皮脂が詰まった結果、アクネ菌が増殖するのため、硬い芯ができることが多い傾向にあります。

その点「毛嚢炎(もうのうえん)」は芯ができないので、もし「毛嚢炎(もうのうえん)」かニキビか迷ってしまったら、芯があるかないかで判断してもよいでしょう。

また、もしニキビと勘違いしてしまったり、軽い気持ちで「毛嚢炎(もうのうえん)」をつぶしてしまった場合は、

また、「毛嚢炎(もうのうえん)」はできやすい部位が偏っています。

摩擦が起きやすく傷つきやすい刺激の多い場所や、皮脂腺が多くあり蒸れやすい部位、いわゆる雑菌が繁殖しやすい場所に出るのが特徴です。

そのため、摩擦や刺激が多いひざやひじ、皮脂腺が多くある顔や背中、蒸れやすい太ももやVIOといった部位に出来やすくなっています。

特に最近はマスクをする機会が多いため、マスクと肌の摩擦により「毛嚢炎(もうのうえん)」ができてしまうケースも多くなってきており、これまで以上の注意が必要と言えるでしょう。

汗を頻繁にかいたり、紫外線を長時間受けてしまう部位も毛嚢炎(もうのうえん)」ができやすくなります。

普段から刺激や摩擦、蒸れには注意したいですね。

「毛嚢炎(もうのうえん)」を予防する方法は?

一度できてしまうとやっかいな「毛嚢炎(もうのうえん)」。

そのような「毛嚢炎(もうのうえん)」を予防する一番の方法は、日ごろから皮膚を清潔に保つことだと言えるでしょう。

特に、「毛嚢炎(もうのうえん)」ができてしまう原因である下記3つには注意したいです。

  • 肌のバリア機能低下を防ぐためにしっかりと保湿を行う
  • 肌に触れる衣服や寝具は特に清潔に保つ
  • 毛嚢炎(もうのうえん)やニキビができてしまっても、触らない・潰さない

サロンやクリニックでの脱毛後は、肌が乾燥しやすい状態になっているため、普段よりも入念な保湿ケアが必要です。

肌が乾燥してしまうと肌トラブルの原因になるため、意識的に化粧水や保湿クリームを塗るようにしましょう。

ただ、その際に肌が不潔だったら意味がないため、保湿をする際には肌を清潔な状態にすることも忘れないようにしたいですね。

刺激を与えないように、潰れたり膿が出たりしないように優しくケアしましょう。

「毛嚢炎(もうのうえん)」を早く治す方法ってあるの?

「毛嚢炎(もうのうえん)」ができたら、治るまでひたすら我慢するしかないのでしょうか?

実は、「毛嚢炎(もうのうえん)」は早く治すことも可能です。

皮膚科などの医療機関から内服薬や外服薬を処方してもらったり、先ほど述べたような予防法を継続して行うことで叶います。

「毛嚢炎(もうのうえん)」を早く治そうと、市販のニキビ薬を塗ってしまう人もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。

原因菌が異なるため、「毛嚢炎(もうのうえん)」ケアには合っていません。

市販薬では、抗真菌性があるクリームや、ステロイドの軟膏がおすすめです。

ただ、購入する際は症状を詳しく伝え、薬剤師などの相談して自分の症状に合った薬を買うのがベターです。

それでも不安な時は、皮膚科など医療機関へと行き、受診した上で薬を処方してもらいましょう。

市販の薬も友好的ですが、長期間使用すると副作用を起こすリスクなどもあるため、使用の際は用法容量を守りましょうね。

脱毛は「毛嚢炎(もうのうえん)」の予防になるの?

「毛嚢炎(もうのうえん)」ができてしまう原因は、肌がダメージを受けてバリア機能が低下し、その結果毛穴に細菌が入り炎症を起こすことでした。

それは、毛を自分で処理しようとし、カミソリや除毛クリームを使用していることが大きく影響しています。

肌へのダメージはもちろん、刃に付着した細菌が毛穴に入ってしまい、炎症を起こしてしまうことも。

また、カミソリは乾燥の大きな原因になってしまいます。

脱毛サロンやクリニックで脱毛をすれば、自己処理の回数は大幅に減少しますよね。

そのため、「毛嚢炎(もうのうえん)」ができるリスクも並行して減らせます。

脱毛サロンやクリニックでは”電気シェーバー”の使用を推奨しているのも納得ですね。

医療脱毛は美容脱毛より脱毛器のパワーが強いため、脱毛効果がありますが、その分肌への負担も大きいのが現実です。

とはいっても、現在は色々な脱毛方法があり、医療脱毛でも肌へのダメージを最小化したクリニックもあるので、自分にあった脱毛方法を選びましょう。

毛嚢炎(もうのうえん)をつぶした時の対処法

  • 「毛嚢炎(もうのうえん)」は毛穴に細菌が入り炎症を起こした状態を指す
  • 肌のバリア機能が低下すると発生するリスクが高まる
  • 肌を清潔にし、保湿をしっかりとし、生活習慣を正すことが予防につながる
  • もし毛嚢炎(もうのうえん)ができてしまったら、肌を清潔に保ちたっぷりの保湿を行う
  • 自己処理は毛嚢炎(もうのうえん)を発生させる最大の原因
  • 特に肌へのダメージが大きいカミソリや除毛クリームでのケアは控える
  • 毛嚢炎(もうのうえん)は潰したり触ったりせずに、完治するまで正しいケアを行う
  • 毛嚢炎(もうのうえん)を予防したいなら、脱毛クリニックでの脱毛がおすすめ

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