ムダ毛処理をしていて、1つの毛穴から双子のように2本や3本の毛が生えていて驚いたことがある人もいるのではないでしょうか?これは複数毛(二束毛・三束毛)といわれています。
急にそのような毛が生えてくると何かに影響があるのではないか、どんどん増えてくるのではないかと心配になりますよね。どのような対処法をすればいいかも気になるところ。
この記事では複数毛の原因や対処法などを詳しく紹介していきます。急に現れた双子の毛に困っていた、どうすればいいかわからないという人はぜひ最後まで読んでみてください!
目次
1つの毛穴から2本生えるのは複数毛(二束毛)
1つの毛穴から2本や3本生えてくる現象を「複数毛」、2本生えたら二束毛、3本生えたら三束毛といいます。普通毛穴からは1本の毛しか生えてきませんが、稀にこのような現象も起きます。
本来1本しか生えない毛穴から2、3本の毛が生えるとなると見た目的にも毛が多くなったように見えてしまいますよね。
なぜこのような現象が起きてしまうのか次の項目で確認していきましょう。
何らかの原因で毛乳頭が分裂
複数毛になる原因として考えられるのは、何らかの要因で毛乳頭が分裂するためです。
毛の根元には「毛乳頭」と呼ばれる毛を作る元のようなものがあります。毛乳頭で毛が作られることで、作られた毛が上に押し上げられて毛が生えてきます。
普段ムダ毛として生えてくる毛は成長期の毛になります。この成長期の毛を毛抜きで無理矢理引き抜くと、抜かれた毛の元にある細胞が引っ張られて2つに分裂してしまうことも。
細胞が分裂して2つになると、毛を作る元が2つになってしまうので1つの毛穴から2本の毛が生えてしまうことに。
誤った自己処理を繰り返してしまうことで、1つの毛穴から2本や3本生える複数毛ができてしまいます。
複数毛の原因は毛抜き
複数毛になる原因は毛抜きなどの自己処理によるものが多いです。毛抜きによって毛を引き抜くとなると、無理矢理毛を抜くことになるので毛乳頭に大きなダメージが。
毛乳頭にダメージを受けることで、細胞が分裂して複数毛になってしまいます。
毛抜きだけでなく、脱毛テープやブラジリアンワックスなども毛を抜く自己処理の方法のため、複数毛になる可能性が高いです。
自己処理の方法として毛を抜くのはおすすめできません。カミソリなど毛を剃る方法で自己処理をするのがいいでしょう。肌にダメージを与えにくい電気シェーバーがおすすめです。
毛抜きの自己処理で起こりうる肌トラブル
毛抜きによる自己処理は手軽に行えますが、毛抜きなどの自己処理をすることで肌へのダメージが大きくなります。複数毛以外にも以下のような様々なトラブルがあります。
- 毛嚢炎
- 埋没毛
- 色素沈着
- 毛穴が広がる
それぞれの肌トラブルを詳しく確認していきましょう。
1.毛嚢炎
毛嚢炎とは、毛穴の奥の毛嚢と呼ばれる部分が細菌感染を起こして炎症を起こした状態のことをいいます。ニキビに似ていますが原因となる細菌が異なります。
ニキビのように皮膚の表面に白や赤の吹き出物ができ、痛みやかゆみを伴うものも。
毛嚢炎になった場合はできるだけ患部を清潔に保ちましょう。症状が軽ければ清潔に保つことで改善します。なかなか良くならない、悪化する場合は皮膚科を受診して診察してもらいましょう。
重症化した場合でも、薬を処方してもらうことですぐに改善します。
参考 ニキビと毛嚢炎の違いってなに?原因や症状を詳しく解説datsumo
2.埋没毛
毛抜きで抜いた毛が途中で切れてしまったり、毛穴が傷ついてしまうことで埋没毛になることがあります。埋没毛になると毛が皮膚の下に埋まってしまい皮膚表面に出てこなくなってしまいます。
見た目がブツブツとなってしまうため残念な感じに。最悪の場合炎症を起こしてしまうこともあるので埋没毛には注意しましょう。
参考 放置するのが正解!?埋没毛って何?どうすれば治るの?datsumo
3.色素沈着
毛抜きで自己処理をすると色素沈着してしまうことも。毛抜きに限らず、傷や紫外線など肌に何らかの刺激が加わることで色素沈着になる可能性があります。
シミができてしまうと見た目的によくないですよね。それだけでなく、将来的に脱毛をしたいと考えている人は色素沈着しているとレーザーがうまく反応せず、施術できなくなることもあります。
4.毛穴が広がる
毛抜きで自己処理をすると、毛はなくなりますが毛穴が広がってしまいます。毛穴が広がる原因は、無理矢理毛を引き抜くことで毛穴を傷つけるためです。
埋没毛になったり、炎症が起こることでも毛穴が目立ってしまいます。自己処理をするときはできるだけ毛抜きを使用しないでください。使用する場合は肌トラブルなどのリスクがあることを覚えておきましょう。
参考 毛抜きを使うと毛が生えてこないって本当?正しい脱毛方法とは?datsumo
複数毛になったときの対応方法
万が一、複数毛になってしまった場合はどのように対処すればいいでしょうか。複数毛になっても以下の方法で改善が見込めます。
- 医療脱毛
- 光脱毛
- シェービング
- 脱色
それぞれ詳しく確認していきましょう。
医療レーザー脱毛
医療脱毛は永久脱毛できる脱毛の方法です。医療脱毛をすれば毛が生えてこなくなるので、複数毛になったとしても安心です。クリニックなので基本的に医師や看護師が施術してくれるので肌トラブルがあっても安心です。
また、レーザー脱毛をすることで毛がなくなるためお肌もきれいになります。レーザー脱毛といっても種類が豊富で大きく分けると以下のようなものがあります。
- アレキサンドライトレーザー:短い波長でメラニンへの反応に優れている
- ダイオードレーザー:中間の波長で産毛や日焼けした肌でも効果が期待できる
- ヤグレーザー:長い波長のレーザーで、根深い毛や硬毛化した毛でも効果が期待できる
レーザー脱毛ではなくニードル脱毛といわれるものもあります。毛穴1つ1つに針を刺して直接電気を流して脱毛する方法で、施術時間はかかりますが確実に脱毛できる方法です。
クリニックによってどの機械があるかは異なりますが、その人に合った施術をしてくれます。
痛みが心配で脱毛に踏み切れない
医療レーザー脱毛の場合痛みが強いため不安に感じて施術できない人もいますよね。施術の前のカウンセリングで痛みに弱いことを伝えればクリニックで対応してくれるので安心してください。
医療レーザー脱毛の場合機械のパワーが強いため痛みも伴いますが、麻酔を受けることができます。麻酔によって痛みを感じにくくして施術することもできておすすめです。
また、最近では蓄熱式の脱毛器というものがあり、比較的痛みを感じにくくしてくれますよ。従来のように1カ所に照射するのではなく、低出力のレーザーを肌の広範囲に照射するため、肌への負担や痛みを最小限に抑えることができます。
光脱毛
光脱毛は脱毛サロンで受けることができます。クリニックとは違いパワーは劣りますが、初めて脱毛する人におすすめです。光脱毛の場合は永久減毛といわれ、医療レーザー脱毛のような永久脱毛は期待できません。
メラニン色素に反応する光を照射するため、1つの毛穴から複数毛が生えるような状態でも毛を減らすことができます。
医療レーザー脱毛のようなパワーがないため、毛の濃い部分や男性の濃い毛に対してはあまり効果が期待できません。
シェービング
脱毛はハードルが高いという人は、自宅で剃るのもアリです。毛を抜くものではないので、シェービングで複数毛になることはありません。
カミソリが一番手頃ですが、カミソリで処理を行うと肌へのダメージが強いため注意が必要です。
可能であれば電気シェーバーを使用しましょう。カミソリよりも肌への負担が少なく自己処理をする場合は電気シェーバーがおすすめです。
どちらを使用するにしても、自己処理のあとは乾燥しやすい状態になるので保湿を十分に行いましょう。
ただ、シェービングで自己処理をしてもすぐにムダ毛が生えてきます。定期的に処理をしないと結局複数毛が気になってしまいますよね。
自己処理を繰り返すことでだんだん毛が濃くなるデメリットもあるので気をつけましょう。
脱色
毛をなくすことに抵抗がある人は、ムダ毛専用の脱色クリームを使用して目立たなくするという選択肢もあります。毛根自体にはダメージがないため、複数毛になる心配はありません。
ただ、脱色したとしてもムダ毛が伸びてくると黒い部分が目立って不自然になります。シェービング同様定期的に処理を行う必要があります。
肌が弱い人など、クリームが合わずに肌トラブルを起こす可能性もあるので、脱色する場合はパッチテストをしてから行うようにしましょう。
複数毛はワキガとは無関係
ひとつの毛穴から複数の毛が生えてくるとワキガになるのではと不安になる人もいるかもしれません。しかし、この複数毛とワキガに直接的な関連や根拠はありません。
ワキガは体質が関係あると言われています。基本的に遺伝や食生活などの後天的なものが原因です。ワキガが気になる人はセルフチェックをして対策するのをおすすめします。
【セルフチェック:ワキガ体質の6つの特徴】
- 耳垢がねっとりしている
- わき毛の量が多い
- 両親もしくはどちらかがワキガ
- 黄ばんだ汗ジミができる
- わき毛に白い粉がつく
- 汗の分泌量が多い
ひとつの毛穴から複数のムダ毛が生えていて、わき毛が太くて濃い場合はワキガ体質の可能性があるため気をつけましょう。
ワキガは自分では気づきにくいもの。上記のセルフチェックが当てはまる人は以下のチャックもしてみましょう。
【臭いレベルをガーゼテストで確認】
ガーゼテストはガーゼをわきに挟んだまま数分間運動し、ガーゼの臭いをかいでもらって客観的に臭いレベルを確認する方法でワキガの程度を確認できます。
- レベル1:ガーゼが臭わない
- レベル2:ガーゼがわずかに臭う
- レベル3:鼻にガーゼを近づけると臭う(軽度ワキガ)
- レベル4:鼻にガーゼを近づけなくても臭う(中度ワキガ)
- レベル5:手に持っただけで臭う(重度ワキガ)
レベル3以上はワキガに該当して手術ができるレベルになります。
一般的に軽度は鼻を近づけると気づくレベルで、中度のワキガは密閉空間にいると気づくレベル。重度になると1メートル以上離れていても気づくレベルとなり、かなり強い臭いを発するといわれています。
参考 ワキ毛を抜くとワキガになる?正しい処理方法や対策を解説datsumo
まとめ
今回はひとつの毛穴から複数の毛が生えてくる双子の毛の複数毛(二束毛、三束毛)について紹介してきました。まとめると以下のようになります。
- 何らかの原因で毛乳頭が分裂すると複数毛になる
- 原因として考えられるのは毛抜きなどで無理矢理毛を引き抜くこと
- 毛抜きを使用すると肌トラブルが起こりやすい(毛嚢炎、埋没毛、色素沈着、毛穴が広がる)
- 双子の毛を解消するには脱毛、シェービング、脱色がある
- 医療脱毛は永久脱毛が期待できるためおすすめ
- 複数毛は直接的にワキガとは関係ない
- ワキガに悩んでいる人はセルフチェックがおすすめ
毛抜きによる自己処理は手軽だし、しばらく毛が生えてこなくなるので便利ですよね。しかし、肌トラブルが起こりやすくおすすめできません。
今回紹介した、双子の毛が生えてくる複数毛のほかにも毛嚢炎や埋没毛などの原因に。自己処理を行う場合は電気シェーバーを使用するようにしてください。
もし脱毛できる環境であれば脱毛をすることで、自己処理の手間もなくなり双子の毛も解消できます。トラブルを増やさないためにも、安全かつ確実にムダ毛を処理できる脱毛を始めてツルツルな肌を手に入れましょう。
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