脱毛箇所の中でも人気の部位が、腋です。
電車に乗る際やちょっとしたスキマから腋毛が見えてしまうと、男性だけではなく女性もゲンナリしてしまいますよね。
腋は、脱毛では多く利用される部位で、脱毛サロンやクリニックによってはかなり安い価格で腋毛の脱毛ができるキャンペーンを行っている場合もあります。
そのような腋毛ですが、実はなくなると見た目の綺麗さだけではなく、脱毛をすることで様々なメリットがあるのを知っていますか?
今回は、脱毛でも人気の部位・腋毛について詳しく解説していきます。
目次
腋毛の役割って?
見た目が綺麗ではなく、必要性を感じない腋毛ですが、果たしてその役割は一体何なのでしょう。
リンパ節を守ってくれている
自己処理の中でも比較的面倒くさい部位・腋毛。
自分からあまり見えない場所であり、鏡を使ってもなんとなく「剃り残しがある」ように感じてしまう人も多いのではないでしょうか?
当たり前ですが、体毛にはそれぞれきちんとした役割があります。
腋毛も例外ではなく、腋毛はリンパ節を守る働きを行っているのです。
腋の下には、多数のリンパ節があります。
このリンパ節は、身体の免疫に大きく影響する部分です。
繊細で脆い器官のため、外部からのダメージや影響を受けやすい部分でもあります。
そのため、腋毛は外部からのダメージや刺激を受け取る、いわゆる「クッション」のような役割を担っており、繊細なリンパ節を守ってくれているのです。
さらに、腋の下には多くの毛細血管やリンパ管も存在しています。
また、身体の中でも比較的皮膚が薄い部位と言われているため、腋毛によって外部からのダメージや刺激から、器官を守ってくれているのです。
フェロモンを広げてくれる
腋からフェロモンが溢れだしていることを知っていますか?
生物が子孫を残す際に必要となる「性フェロモン」は、実は腋から出ているのです。
事実、自分の匂いを確かめる時には、よく「腋を嗅ぐ」といったしぐさをする人も多いのではないでしょうか?
フェロモンとは、空気中にニオイのように漂うものです。
腋毛があることで、このフェロモンが広域に漂う仕組みとなっています。
効果的に「性フェロモン」を広げることによって、自分の存在を異性にアピールし、本能的に子孫を作ろうとするのです。
腋の摩擦を防いでくれる
腋は繊細なので、外部からのダメージや刺激は少なければ少ないほど良い部位です。
そのため、普段着用している服や下着による摩擦にも弱い傾向があります。
腋は腕や上半身を動かす度にこすれてしまうため、その都度皮膚にダメージや刺激がいってしまいます。
また、夏場や暑い場所など汗をたくさんかいてしまうと、あせもや衣擦れを起こす可能性もあるため、腋への影響も大きくなってしまうのです。
その点、腋と腕・上半身の間に腋毛があれば、摩擦を抑えることができるので、腋の皮膚をしっかりと守れるのです。
腋毛がなくなるとどうなるの?
腋毛は私たちの身体のために重要な役割を担っていることが分かりました。
しかし、見た目の汚さやエチケットから、やはり1本でも少なくしたいのが本音ですよね。
ただ、ダメージや刺激を受けたらいけないほど繊細な部位と知ってしまった今「カミソリや電気シェーバーで自己処理していいの?」「傷つけちゃって今以上に腋毛が生えてこない?」と心配している方もいると思います。
結論、腋毛はエチケットとしてお手入れするのが一般的でしょう。
特にファッションに気を遣っていたり、他人の目が気になる方であればなおさらです。
ですが、腋毛がなくなるとデメリットも存在します。
それは、脇汗がそのまま衣類にしみ込んでしまうことです。
腋毛は汗を表面に出さないようにする役割があるため、それを担う腋毛がなくなると、汗が直接衣類へと伝わってしまいます。
その結果、脇汗で衣類にシミができてしまったり、ニオイが充満してしまう可能性も…。
そのようなことが気になる際は、制汗剤の使用や、吸水性が高いアンダーウェアを使用するなどの対策を行いましょう。
腋毛はどのように自己処理するの?
腋毛は脱毛の中でも人気の部位ですが、繊細で皮膚が薄いためすぐにダメージや刺激を受けてしまう部位でもあります。
そのような腋毛を自分で処理する際は、どのような方法が良いのでしょうか?
ここでは、おすすめの方法をご紹介します。
毛抜き
毛抜きは、シンプルですぐに実践しやすい自己処理法なので、一番人気がある方法といってもいいでしょう。
毛抜きは安価で購入でき、比較的どこにでも売っているので、生活にも取り入れやすくすぐ始めやすいです。
しかし、毛を抜く度に肌を傷つけてしまっているのを知っていましたか?
毛根から抜くため、他の自己処理法よりは脱毛期間が継続する傾向にありますが、抜く時に痛みを伴いやすいのが特徴です。
また、痛んだ分だけ肌へのダメージや刺激を受けているので、炎症も起こりやすいです。
毛が肌の表面に出てこない「埋没毛」や、開いた毛穴に雑菌が入り炎症を起こす「毛嚢炎」などの肌トラブルを起こしてしまう可能性が一番大きいのも、毛抜きなのです。
カミソリ
一度に広範囲の毛を処理できるのが、カミソリです。
毛抜きと同様、生活に取り入れやすいため、人気の自己処理法と言えるでしょう。
しかし、カミソリは肌に刃を当てて毛を剃っていくしくみなので、毛を剃るのと同時に、肌表面の角質層まで削ってしまっています。
そのため、カミソリで自己処理をすればするほど、肌が乾燥しやすくなったり、肌荒れの原因となるのです。
それでもカミソリで剃りたい場合は、まずカミソリを清潔な状態で保つことが大切です。
雑菌まみれのカミソリで毛を剃ってしまうと、毛穴から雑菌が新融資毛嚢炎につながる可能性があります。
また、肌表面をできるだけ削らないために、刃を直接肌に触れさせないようにすることも重要です。
そのためには、ボディソープは専用のシェービング剤を塗った後に剃るなど、工夫しましょう。
電気シェーバー
押し当てるだけで簡単に毛の自己処理をできるのが、電気シェーバーです。
電気シェーバーはヘッド部でムダ毛をキャッチし、内臓した内刃でムダ毛をカットするという構造になっています。
そのため、直接肌に刃が当たらず、肌を傷つけずにダメージや刺激を抑えることができるのです。
また、カミソリや毛抜きでは難しく痛みを伴う「顔やVIO」部分を剃れるという銘ッともあります。
電動なので、広範囲でも短時間で処理できるのが最大のメリットでしょう。
ただ、刃が肌に直接当たらないため、カミソリよりも浅い剃りとなってしまいます。
腋毛においては、濃く太い毛である傾向があるため、埋没毛や剃り残しが発生してしまう可能性もあるでしょう。
除毛クリーム
除毛クリームには、毛を溶かす成分が含まれています。
ムダ毛が気になる部分に除毛クリームを塗り、規定の時間が経ったらふき取るというお手軽さも魅力です。
カミソリのように肌を削るようなことはなく、毛抜きのように痛みを伴うこともないので、メリットも多いことが特徴です。
ただし、除毛クリームの中には毛を溶かす成分が入っているため、その成分が肌に悪影響を及ぼす可能性もあります。
特に敏感肌の方や肌が弱い方は、除毛クリームの影響で赤みが出たり肌トラブルにつながったりする場合もあるので、慎重に使用しましょう。
また、除毛クリームによってはニオイがかなりキツいものもあり、使用する度に不快感を覚えてしまう可能性もあります。
さらに、自分が濡れる身体の箇所が限られているため、広範囲での脱毛は難しいでしょう。
腋毛を自己処理する際の注意点は?
ここでは、腋毛を自己処理する際の注意点をご紹介します。
腋毛は身体の中でも特に濃く太い毛である傾向が多いため、顔などの産毛や、腕や足といった薄い毛のような処理方法では満足のいく結果を得られないかもしれません。
腋に合った正しい自己処理を行いましょう。
刃の向け方を意識する
腋毛を自己処理する際は、腋にくぼみができないように腕をしっかりと伸ばし、カミソリやシェーバーを細かく動かして剃る方法が一般的です。
腕をしっかりあげ、上げた方の手で腋が平らになるように引っ張ると、より剃りやすくなります。
カミソリの場合は、腋に対して垂直に当ててしまうと肌を傷つけてしまう原因になります。
そのため、刃が斜めになるように、腋に優しく当てるようにしましょう。
腋を傷つけてしまうと、毛穴に雑菌が入り炎症を起こし「毛嚢炎」ができるケースもあります。
特に腋は自己処理がしにくい部位となるので、注意して処理しましょう。
自己処理をする前には肌を温める
腋は特にデリケートな部分で、すぐにダメージや傷がつきやすい部位でもあります。
そのため、自己処理の際には下準備がおすすめです。
腋毛を剃る前には、腋をホットタオルなどで温め、毛穴を開かせると効果的です。
ホットタオルは、水で濡らしたタオルを電子レンジで温めたり、お風呂のお湯で濡らして絞ったものでも問題ありません。
また、一番簡単な方法がお風呂上りに腋毛の自己処理を行うことです。
お風呂上りは身体が温まっているため、肌が柔らかい状態になっています。
腋を傷つけないだけではなく、普段よりも腋毛が剃りやすい状態になっており、さらには清潔な状態なので、毛嚢炎などのリスクを抑える効果もあります。
腋毛を処理する際には、毛穴が開いて肌が柔らかくなっている状態がベストです。
シェービング剤を使用する
腋を温めた後、すぐにカミソリや毛抜き・電気シェーバーで自己処理を行ってはいけません。
腋を傷つけないために活躍してくれるのが、シェービング剤です。
何もつけずに腋毛を剃ってしまうと、かなり肌への負担がかかってしまいます。
カミソリの場合、お風呂で毛を剃るという方も多いと思いますが、この際に石鹸やボディソープを塗った状態で毛を剃っていませんか?
これらは皮脂と取り除きすぎてしまう働きがあるため、肌の乾燥につながってしまいます。
また、自己処理をする際のカミソリの刃は、多ければ多い方が良いでしょう。
刃の枚数が少ないカミソリに比べ、肌にかかる負担が分散されるため、肌トラブルを防いでくれます。
ただ、カミソリはサビや以前脱毛をした毛の残り、クリームなどの残りが溜まってしまうことが多いため、普段から清潔な状態で保管する意識が大切です。
自己処理後はしっかり保湿を
腋毛を自己処理した後は、肌がかなり敏感になっている状態です。
カミソリを使用した場合は、角質層が削れているので、潤いが逃げやすく乾燥しやすくなっています。
自己処理をした後は、保湿成分が含まれた化粧水やローション、クリームをたっぷりと塗って、逃げた潤いをしっかりと補給してあげましょう。
特に腋は摩擦や肌ダメージによって黒ずみが起こりやすい部位であるため、美容成分が含まれたものを使用すると、色素沈着を防げます。
腋は見えない場所ではありますが、いざ夏に腋が見える服を着たり、水着を着たりしたときに黒ずんでいたら、かなり恥ずかしいですよね。
せっかく腋毛がなくなったのに、黒ずみだけ残っていたらもったいないです。
腋毛だけではなく、しっかりと黒ずみケアも一緒に行いましょう。
また、もし自己処理によって炎症や赤みが出てしまった場合は、すぐに冷たいタオルや氷で冷やしましょう。
それでも治まらない場合は、消炎作用のある薬を使用し、不安な場合は皮膚科に行くことが大切です。
腋毛は、なくなると美意識だけではなく周りからの視線も気にならなくなるため、少しでも気になる人は処理することをおすすめします。
腋毛がなくなるとどうなる?まとめ
- 腋毛には繊細で脆いリンパを守る働きがある
- 腋毛には生物が子孫を残す際に必要な「性フェロモン」を広げる働きがある
- 腋毛にはダメージに弱い腋を守る働きがある
- 腋毛処理は今やエチケットになっている
- 腋毛がなくなると脇汗で衣類にシミがついたりニオイが充満する可能性もある
- 腋毛処理で多く使用される自己処理法は「毛抜き」「カミソリ」
- ダメージや傷を少なくしつつ、腋毛を処理したいなら「電気シェーバー」がおすすめ
- 腋毛を自己処理する際は、刃の向け方や肌の柔らかさに注意する
- 腋毛を剃る際はシェービング剤を使用し、処理後にはしっかり保湿する
- 腋毛がなくなると美意識が高まり、周りからの視線も気にならなくなる
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