脱毛クリニックやサロンに通っていたり、自分で脱毛ケアをする際に「ニキビのようなできもの」ができたことはありませんか?
ニキビに似た見た目をしているので、普段のスキンケアを行ってしまう人も多いかもしれませんが、実はそれは「毛嚢炎」と呼ばれる症状なのです。
ニキビと見た目は似ていますが、原因や菌などが大きく異なるため、ニキビと同じケアをしていると悪化してしまう可能性も。
今回は毛嚢炎と似ているニキビ、その中でも黒ニキビとの関係について詳しく解説します。
目次
毛嚢炎とは?
そもそも、毛嚢炎とは何なのでしょうか?
脱毛サロンやクリニックで脱毛をした後「毛嚢炎が出る可能性があります」と言われたことがある人もいるでしょう。
毛嚢炎とは、毛穴の奥にある毛包部が炎症した状態のことです。
脱毛や除毛をすると、レーザーや光により毛包部がダメージを受けます。
その際に小さな傷ができるのですが、その傷に細菌が感染することによりできてしまうのが毛嚢炎xです。
皮膚に細菌が入り込んでいる状態なので、ニキビに似た「炎症」のような見た目をしています。
毛嚢炎は黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ菌と呼ばれる細菌によって発症します。
毛嚢炎を治すには?
毛嚢炎を治すには、皮膚科などの医療機関から内服薬や外服薬を処方してもらったり、先ほど述べたような予防法を継続することが大切です。
毛嚢炎を早く治そうと市販のニキビ薬を塗ってしまう人もいるかもしれませんが、それはやめましょう。
ニキビと毛嚢炎は原因菌が異なるため、ニキビ薬は毛嚢炎ケアには合っていません。
市販薬では、抗真菌性があるクリームやステロイドの軟膏がおすすめです。
ですが、購入する際は症状を詳しく伝え薬剤師などの相談して自分の症状に合った薬を買うのが良いでしょう。
それでも不安な時は、皮膚科など医療機関へと行き受診した上で薬を処方してもらうとより安心です。
市販の薬も友好的ですが、長期間使用すると副作用を起こすリスクなどもあるため、使用の際は用法容量を守りましょう。
毛嚢炎とニキビの違いは?
ニキビに見た目が似ている毛嚢炎ですが、その症状やできる原因は大きく異なるのです。
そもそもニキビとは、毛穴に皮脂が詰まりアクネ菌が増殖することで発生した「炎症」のことを指します。
おでこや頬をはじめ、口のまわりや下あごに多くできる傾向があり、すぐに治ってしまう軽いものから「ニキビ跡」としてずっと残る重症のものまで幅広いのが特徴です。
思春期には「ニキビ」大人になると「吹き出物」と呼ばれることもありますが、これらは同じものを指しています。
お肌は約28日のサイクルで再生しています。
古い角質が剥がれ落ちて新しい皮膚細胞に生まれ変わるのが「ターンオーバー」と呼ばれるものです。
「ターンオーバー」を行うことで、新たな肌が表面に出てき、その結果肌が生まれ変わる仕組みとなっています。
お肌が「ターンオーバー」を行うと、皮脂は毛穴から汗とともに排出されます。
しかし、排出がうまくいかないと毛穴の角質が厚くなってしまい、毛穴の出口が塞がれた結果、皮脂が詰まってしまう原因につながるのです。
そして、皮脂を栄養源にしている「アクネ菌」が過剰に増え、炎症を起こした状態=ニキビとなるのです。
ニキビは、皮脂の過剰分泌をはじめ脂性肌の人はできやすかったり、ストレスや睡眠不足、食生活の乱れによって生まれる症状でもあるので、普段の生活を少し意識するだけで改善できるという特徴があります。
ニキビの種類は?
赤ニキビ
赤ニキビは、皮脂や汚れなどで詰まった状態=ニキビが悪化し、炎症を起こした結果赤く腫れている状態のことです。
赤ニキビは「アクネ菌」と呼ばれる常在菌が原因で起こり、普段から肌に存在している菌が原因です。
ストレスやホルモンバランスの乱れにより皮脂の分泌が高まると、皮脂を好むアクネ菌が増殖し、アクネ菌が作る物質によって肌が炎症してしまうのです。
アクネ菌が増殖しない環境を作ることが重要となっています。
白ニキビ
白ニキビは、毛穴が汚れや皮脂によって詰まり、さらに皮脂がたまる初期ニキビのことです。
肌の再生化(ターンオーバー)が乱れると、古くなった角質が剥がれ落ちにくくなり、毛穴の周囲の汚れとともに毛穴を塞いでしまうのです。
その結果毛穴から分泌される皮脂と汚れが結合し、白ニキビとして炎症を起こしてしまいます。
黒ニキビ
黒ニキビは、毛穴に古い皮脂や角質が詰まり、さらに黒く酸化したニキビのことです。
ニキビ=炎症というイメージが強いため「毛穴の汚れがニキビに?」と、疑問に思う方も多いことでしょう。
実は、黒ニキビは「非炎症性皮疹」と呼ばれる症状なのです。
白ニキビが進行したのが黒ニキビともいえます。
ただ、白ニキビと同様、炎症を起こしたニキビではないため、痛みや熱感を伴うことはほとんどありません。
主に鼻で目立つ「角栓」「黒ずみのようなポツっとしたできもの」を黒ニキビとイメージすれば簡単です。
脱毛と黒ニキビの関係は?
黒ニキビ=角栓や黒ずみと分かったところで、実際に脱毛と黒ニキビの関係を詳しく見ていきましょう。
特にデリケートゾーンや脇など、毛が太く硬い部位で見られる黒ニキビは、間違ったセルフケアや摩擦、肌への刺激によって起こる色素沈着とも言われています。
残念ながら、黒ニキビはレーザーや光の照射で消すことはできません。
むしろ「黒いものに反応する」といった特徴のある脱毛器だと、黒ニキビがもっとひどく濃くなってしまう可能性もあります。
黒ニキビができてしまう原因は、以下が挙げられます。
毛を自己処理することによるダメージ
カミソリや毛抜きを使った自己処理は、肌に強い刺激を与えてしまいます。
カミソリは毛だけではなく肌表面の角質層も削ってしまうので、乾燥や炎症といった肌トラブルにもつながってしまうので、注意が必要です。
また、毛抜きで自己処理を行うと「無理に毛を引っ張って抜いている」状態なので、毛穴や周辺の肌に負担がかかったり、雑菌が入ってしまう可能性があります。
下着や洋服からの摩擦
日常的に着衣する下着や洋服も、実は黒ニキビの原因になっているのです。
摩擦による刺激が原因で、色素沈着を起こし、結果黒ニキビにつながってしまうのです。
締め付けのある下着や、長時間洋服を着用すると、刺激になります。
できるだけ締め付け感がなく、ジャストフィットのサイズを選びましょう。
紫外線による刺激
特に脱毛クリニックやサロンに通っている際に注意したいのが「紫外線対策」です。
紫外線を浴びると「肌を守らなきゃ」と、黒ニキビや黒ずみの原因となるメラニン色素を過剰に生成してしまいます。
必要以上に紫外線を浴び続けると、肌のターンオーバーが乱れるため、黒ニキビにつながるのです。
毛嚢炎と黒ニキビまとめ
- 毛嚢炎とは、毛穴の奥にある毛包部が炎症した状態のこと
- ニキビは、毛穴に皮脂が詰まりアクネ菌が増殖することで発生した「炎症」のこと
- 毛嚢炎やニキビは肌の活性化(ターンオーバー)に大きく関係している
- ニキビには種類が複数あるが、どのニキビも普段の生活を意識すれば改善する
- 毛嚢炎は医療機関や専用の薬を塗れば改善する
- 黒ニキビは「非炎症性皮疹」と呼ばれる症状
- 毛の自己処理や摩擦、紫外線によって黒ニキビが進行する場合がある
- 肌のターンオーバーを意識した生活をすることで、ある程度黒ニキビ予防ができる
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