意外と見落としがちな顔の産毛。ふとしたときに自分で気づいたり、他人の視線で気づくこともあるかもしれません。
気づいたらうっすらヒゲが生えていたという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?もし女性の顔にヒゲがうっすら生えていても、家族やよっぽど親しい間柄の人でない限り、「ヒゲが生えてますよ」と教えてくれる人は少ないでしょう。
顔の産毛は人目につきやすいので、できれば簡単に処理したいですよね。
また顔の産毛を処理することで肌をキレイに見せてくれたり、メイクのノリを良くしてくれるなど、嬉しい効果がたくさんあります。さまざまなスキンケアやメイクを試しているのに肌の色がくすんで見えたり、メイクのノリが悪いという場合は、顔の産毛が原因かもしれません。
そこでこのページでは、顔の産毛を処理することで得られるメリットやデメリット、顔の産毛の正しい自己処理方法についても詳しく解説していきます。
顔の産毛を正しく処理したいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
顔の産毛を処理するメリット
顔の産毛は腕や脚の毛に比べると細い場合が多く、目立ちにくいことがほとんどなので、「顔の産毛なんて処理しなくても大丈夫」とそのままにしている方もいるかもしれません。
しかし顔の産毛を処理することで、たくさんのメリットが期待できます。
お肌がワントーン明るくなる
顔の産毛を処理することで、顔の印象が明るくなるというメリットがあります。
お肌の色自体が明るくても、顔の産毛をそのままにしているとお肌のトーンが暗く見えてしまうことがあります。日本人の顔の産毛は黒に近い色が一般的なので、1本1本を見ると細い産毛でも、たくさん生えているとお肌がくすんだ印象に見えてしまいます。
もともとはキレイなトーンのお肌なのに、産毛で覆い隠してしまっているという方は意外と多いのです。
そのうえムダ毛の影が出ることで、さらにお肌のトーンが暗くなってしまうのです。
顔の産毛を処理することでもともとのお肌の明るさを取り戻すことができ、ワントーン明るいお肌になります。
メイクのノリが良くなる
顔の産毛を処理することで、メイクのノリが良くなるというメリットがあります。
顔の産毛をそのままにしておくと、お肌から飛び出した産毛が邪魔をしてしまい、ファンデーションを均一に塗ることが難しくなります。顔の産毛の濃さに応じてムラになってしまうため、メイクのノリが悪く感じてしまいます。
顔の産毛を処理することで肌の凹凸がなめらかになり、ファンデーションの肌なじみを良くすることができます。
とくにパウダータイプのファンデーションやチークの場合、顔の産毛があると落ちやすくなってしまい、メイク崩れの原因にもなります。
しかし顔の産毛を処理することでファンデーションが肌に密着しやすくなるので、一日中メイクが崩れにくくなります。
吹き出物やニキビができにくくなる
顔の産毛を処理することで、吹き出物やニキビができにくくなるというメリットがあります。
顔の産毛をそのままにしておくことで、メイクのノリが悪くなるだけではなく、肌トラブルの原因にもなるのです。
顔の産毛にはメイクが溜まりやすく、メイク落としを使用しても、しっかり落としきれていない場合も少なくありません。お肌に残ったメイクの油分は毛穴を広げたり、黒ずみの原因になってしまいます。
また毛穴に汚れが溜まると肌トラブルを引き起こす可能性も高くなります。
毛穴に汚れや皮脂が溜り雑菌が繁殖することは、吹き出物やニキビができてしまう大きな原因です。
顔の産毛を処理することで汚れなどが溜まりにくくなり、吹き出物やニキビなどができにくくなります。
スキンケア化粧品がなじみやすくなる
顔の産毛を処理することで、スキンケア化粧品がお肌になじみやすくなるというメリットも得られます。
スキンケアを行う際に顔の産毛が濃いと、化粧水や乳液などをはじいてしまい、お肌に浸透しづらくなります。メイクのノリとスキンケアには大きな関係があるため、普段からしっかり保湿できていないとファンデーションがうまくのりません。
しかし顔の産毛を処理することで化粧水や乳液が肌になじみやすくなり、成分を角質層まで浸透させることができます。保湿力が上がると毛穴が引き締まって見え、お肌の透明感が増したり、メイクのノリもよくなります。
顔の産毛を処理するだけで、化粧水や乳液などがお肌になじみやすくなり、こんなにたくさんの美肌効果を得ることができるのです。
顔の産毛の処理をするデメリット
顔の産毛を処理することには、たくさんのメリットがありました。
反対に、顔の産毛を処理することで生じるデメリットはあるのでしょうか?
顔の産毛処理の際に気を付けるべきデメリットを解説します。
肌トラブルの可能性がある
間違った方法で顔の産毛の自己処理を行うと、肌トラブルを起こしてしまう可能性があることがデメリットです。
カミソリで処理する場合、カミソリ負けを起こしたり、刃で肌を傷つけてしまうリスクがあります。またアフターケアを怠ると肌トラブルに発展してしまう可能性もあるので注意が必要です。
また敏感肌の方の場合は、顔の産毛の処理を行うとお肌に刺激を感じてしまう場合があります。シェービング剤などでしっかりお肌を保護してから処理を行うか、脱毛サロンなどで施術してもらうことがおすすめです。
顔の産毛を自己処理する場合は、あらかじめ正しい方法を確認し、丁寧に処理を行いましょう。
カミソリ負けの原因や予防法は?カミソリ負けが起きた際の対処法!
顔の産毛の正しい自己処理方法
顔の産毛の自己処理は間違った方法で行うと肌トラブルを起こしてしまうというデメリットがありますが、正しい方法で自己処理を行うと、たくさんのメリットを得ることができます。
ここからはカミソリを使用した、顔の産毛の正しい自己処理方法を解説していきます。
①シェービング剤を塗る
はじめに、処理する部分のお肌にシェービング剤を伸ばしましょう。
乾いた状態の肌にそのままカミソリを当てて処理すると、カミソリをなめらかに動かすことができずお肌とカミソリの間に余計な摩擦が生じたり、お肌を傷つけてしまう可能性が高くなってしまいます。
顔の産毛を自己処理する際には、必ずシェービング剤を使用してください。
②毛の流れに沿ってカミソリを動かす
顔の産毛を処理する際のポイントは、毛の流れに沿ってカミソリを動かすこととお肌をピンと張って剃ることです。
剃り始める前に、まず顔の産毛がどちらに向いて生えているのかチェックしておきましょう。
また顔の産毛を剃る際には、肌をピンと張るとスムーズに剃りやすくなります。カミソリを持っている手とは反対の手で、お肌を軽く引っ張りながら、毛の流れに沿ってカミソリを動かしていきましょう。
顔の産毛処理の基本の手順はこちらです。
- おでこ
- 髪の生え際付近の産毛は、剃らないでそのままにしておくと、自然な仕上がりになります。髪の生え際から1cmほどあけた位置から、中心は上から下に向かって、外側は輪郭に沿ってカミソリを動かしていきます。
- こめかみ
- こめかみも生え際は剃らないでそのままにしておくと、自然に仕上がります。毛の流れに沿って、上から下にカミソリを動かして剃っていきます。
- 頬
- 頬骨のあたりは内側から外側に向かって、頬骨より下の部分は上から下に向かってカミソリを動かしていきます。
- 鼻
- 鼻は上から下に向かって剃っていきます。小鼻の部分は、丸みに沿ってカミソリを動かしていくのがポイントです。
- 鼻の下
- お肌を伸ばしてできるだけ凹凸をなくし、上から下に剃っていきます。口角の部分は、外側から内側に向かってカミソリを動かしましょう。
- あご
- 口の下やあごは上から下に向かってカミソリを動かして剃っていきます。
- フェイスライン
- フェイスラインの産毛は、生え際を残して剃っていくのがポイントです。上から下に向かってカミソリを動かして剃っていきます。
③洗い流す
顔の産毛の処理が完了したら、顔に残ったシェービング剤や剃った毛をぬるま湯で洗い流しましょう。濡らしたタオルで優しく拭き取る方法でも良いです。
自己処理後のお肌はとてもデリケートな状態なので、タオルでゴシゴシこすることは避けてください。
肌トラブルを起こさないためにも、優しく拭き取ることが大切なポイントです。
④冷却する
顔の産毛を処理した後のお肌は、カミソリの刃が当たることによってダメージを受け、敏感な状態になっている場合があります。そのためアフターケアとして、お肌を冷却することがおすすめです。
水で濡らして絞ったタオルや、あらかじめ冷蔵庫で冷やしておいたタオルなどを優しく当てて、お肌をクールダウンしましょう。
⑤保湿する
カミソリで産毛を処理する際、産毛とともにお肌の表面の角質も削ってしまいます。肌のバリア機能が低下するため、自己処理後のお肌は乾燥しやすい状態になっています。
顔の産毛を処理した後は必ず化粧水や乳液などで保湿ケアを行いましょう。お肌がデリケートな状態になっているため、アルコールフリーなどできるだけお肌に優しい商品を選び、いつも以上に優しく丁寧に行ってください。
お肌をこすったりパンパンと叩いたりせず、ハンドプレスでそっとなじませることを意識しましょう。コットンにたっぷり沁み込ませてからお肌になじませる方法もおすすめです。
化粧水を浸透させた後は、乳液などを塗りましょう。化粧水による潤いをキープでき、さらに外的刺激からお肌を守ってくれる役割もあります。
顔の産毛を自己処理する際のポイント
顔は服に覆われることもなく刺激にさらされやすいため、肌トラブルが起こりやすい部位です。また他の部位よりも皮膚が薄いため、自己処理によるダメージを受けやすく、肌トラブルを悪化させてしまうこともあります。
できるだけお肌にダメージを与えないためには、正しい手順で顔の産毛の自己処理を行うことが大切ですが、手順以外にも処理を行う頻度やタイミングにも注意する必要があります。
ここからは顔の産毛を自己処理する際の4つのポイントについて解説していきます。
①L字タイプでガード付きのカミソリを選ぶ
②3~4週間に1度の頻度でお手入れする
③夜の入浴後のタイミングがおすすめ
④生理中や体調不良の際は避ける
①L字タイプでガード付きのカミソリを選ぶ
カミソリは大きくL字タイプとT字タイプの2種類があり、顔の産毛の処理にはL字タイプのカミソリがおすすめです。
L字タイプのカミソリは持ち手とカミソリ部分が一直線につながったタイプ、T字タイプのカミソリは持ち手とカミソリがアルファベットのTの字のような形でつながったタイプです。
L字タイプのカミソリはシンプルな形なので、カミソリの刃がどこに当たっているのか確認しやすいという特徴があります。
顔は凸凹が多く剃りづらい部位なので、刃先をしっかり確認しながら剃ることができるL字タイプのカミソリがぴったりです。
L字タイプのカミソリの中でも、刃の部分にガードが付いたタイプと、付いていないタイプのものがあります。顔の産毛の処理にはガードが付いたカミソリを選びましょう。
顔は腕や足に比べると凹凸が多く、カミソリでの自己処理の難易度が高い部位です。
ガードが付いたタイプのカミソリは刃の部分がガードで覆われています。誤って指先やお肌を傷つけてしまうことを防止することができ、安全性が高まるのでおすすめです。
②3~4週間に1度の頻度でお手入れする
顔の産毛は、3~4週間に1度くらいの頻度に抑えて自己処理しましょう。
カミソリで剃る際には、わずかに肌表面の角質まで削り落としてしまいます。そのためあまりに短い頻度で処理を行うと、お肌に大きなダメージを与えてしまいます。
産毛が生えてくるタイミングを考慮しつつ、お肌への負担も最低限に抑えるためには、3~4週間に1度程度の頻度で処理を行うことがおすすめです。
③夜の入浴後のタイミングがおすすめ
顔の産毛を処理するのに最適なタイミングは、夜です。
カミソリで顔の産毛を剃ると、本来必要な角質も一緒に剃り落としてしまうため、お肌にダメージを与えます。また顔の産毛はほこりなどの外的刺激からお肌を保護してくれる役割があるため、顔の産毛を剃った後のお肌は、とてもデリケートな状態になっています。
顔の産毛の処理を朝に行った場合、そのままメイクをしたり紫外線を浴びると、お肌に刺激を与えてしまいます。
夜にお手入れを行うと、睡眠中にお肌をゆっくり休ませることができるため、顔の産毛処理は朝ではなく夜に行うことがおすすめです。
「入浴のついでに顔の産毛の処理をしている」という方もいますが、実は入浴中の処理はあまりおすすめできません。
入浴するとお肌が柔らかくなるので、そのタイミングで顔の産毛を処理することはおすすめですが、バスルームは意外と雑菌が繁殖しやすい場所です。また湯気で鏡がくもったり、照明も暗めで見づらいなど、顔の産毛処理には適さない場所なのです。
入浴後バスルームを出たタイミングか、洗顔後に蒸しタオルなどでお肌を柔らかくしてから顔の産毛の処理を行うのがおすすめです。
④生理中や体調不良の際は避ける
生理中や体調不良のときは、通常よりもお肌がデリケートな状態になっています。
そのためいつもと同じようにお手入れをしても、お肌に大きな負担を与えてしまい、肌トラブルを起こしやすい危険性があります。
生理中や体調不良時には無理にお手入れしないようにしましょう。
まとめ
- 顔の産毛を処理することで顔の印象が明るくなったり、ニキビや吹き出物が減るなどのメリットが得られる
- 正しい方法で処理を行わないと、肌トラブルを起こす可能性がある
- 顔の産毛にカミソリを使用する際はL字タイプでガード付きのカミソリを選ぶ
- 夜入浴後のタイミングで、3~4週間に1度くらいの頻度に抑えて処理を行う
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