ムダ毛の自己処理にはさまざまな方法があり、1番人気なのはカミソリを使用してムダ毛を剃る自己処理方法です。
しかし何回剃っても、数日後にはまた元通り生えてくるムダ毛。処理が大変で、脱毛に通っているという方は多いのではないでしょうか。
脱毛が完了すれば自己処理はほとんど必要なくなりますが、脱毛期間中には、事前に施術を受ける部位のムダ毛を自己処理しておかなくてはなりません。
脱毛前の自己処理にカミソリを使用する場合は、正しい方法でお手入れを行わないと肌トラブルの原因になるリスクがあり注意が必要です。
このページではカミソリ負けの症状や予防法、脱毛前に自己処理が必要な理由や正しい方法について解説します。
カミソリ負けって?
カミソリを使用する場合、間違った方法でお手入れしてしまうとカミソリ負けを起こす危険性があります。
カミソリ負けとはカミソリの刃が当たり、お肌の表面にある角質層がはがれてしまうことで、赤みが出たりヒリヒリとした痛みを感じます。さらにひどい状態になるとお肌にブツブツができてしまうなど、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因になります。
カミソリ負けの悪化により起きる肌トラブル
埋没毛
埋没毛とは、毛穴が皮膚でふさがれてしまうことにより、毛が皮膚の外に出ることができず毛穴のなかで伸びてしまう症状をいいます。
カミソリを使用した自己処理によりお肌が傷ついてしまうと、肌の新陳代謝であるターンオーバーがうまく行われずに角質が厚くなり、毛穴がふさがれてしまうのです。
毛嚢炎
毛嚢炎は毛包炎とも呼ばれており、毛穴やその周辺が炎症を起こしている症状のことをいいます。
カミソリを使用した自己処理により皮膚が傷つくと、お肌の免疫力が下がってしまい、細菌が増殖しやすくなり炎症を起こしてしまう可能性があります。
色素沈着
カミソリを使用した自己処理を行うと、お肌の表面の角質層までそぎ落としてしまうことがあります。角質層を失うと、外部の刺激からお肌を保護するため、皮膚内部でメラニン色素が生成されます。
お肌のターンオーバーが正しく行われている場合、皮膚の新陳代謝とともにメラニン色素も排出されるので問題ありません。しかしターンオーバーが乱れている場合、メラニンが排出されずに皮膚内に残ってしまい、シミや色素沈着がおきる原因になります。
カミソリ負けを防ぐ方法
カミソリ負けを予防するには、お肌が清潔な状態のときにお手入れすることや、シェービング剤を使用することが大切です。
不衛生な状態のお肌にカミソリを使用すると、毛穴に細菌が入り込み炎症を起こすリスクがあります。
またお手入れの際にシェービング剤を使用することでカミソリとお肌の摩擦を少なくし、お肌へのダメージを軽減してくれます。
カミソリを使用する際には、やさしくお肌に当てることも重要です。力を入れずに、毛の流れに沿ってカミソリを動かして剃っていきましょう。
カミソリ負けが起きた際の対処法
カミソリ負けが起きてしまった場合には、しっかりと保湿しましょう。
カミソリでお手入れをした後のお肌は角質層も一緒にそぎ落とされており、とても乾燥しやすい状態になっているので、しっかりとした保湿ケアを行うことが重要です。
自分で保湿ケアをしてもかゆみや痛みが治らなかったり、悪化してしまった場合は、すぐに皮膚科を受診しましょう。
そのままさらにカミソリを使用すると、色素沈着を起こしたり傷跡が残ってしまう可能性があります。
カミソリ負けの原因や予防法は?カミソリ負けが起きた際の対処法!
自己処理が面倒なら脱毛がおすすめ
ここまでの解説した通り、カミソリを使用したムダ毛の自己処理を続けると、カミソリ負けなどの肌トラブルを起こす危険性があります。
ムダ毛を剃ってもまた数日で元通りに生えてきてしまううえ、自己処理には手間も時間も必要になります。もし自己処理が面倒だと感じているのであれば、脱毛がおすすめです。
ここからは、ムダ毛を脱毛するメリットについて解説していきます。
自己処理から解放される
ムダ毛を脱毛する最大のメリットは、自己処理から解放されることです。
カミソリなどで自己処理を行っている場合、手間がかかるうえに時間も拘束されてしまいます。
たとえば1回30分の自己処理を1週間に2回ほど行っている場合、1か月で4時間近くも時間を使っていることになります。脱毛を受けるとムダ毛が薄くなっていくため、徐々にムダ毛の自己処理回数を減らしていくことができます。
脱毛を行うとお手入れが楽になるうえ、今までムダ毛処理に使っていた時間を他のことに使うことができるのです。
肌トラブルを予防できる
脱毛を行うことで、肌トラブルを予防できるというメリットもあります。
カミソリなどを使用した自己処理はお肌の表面や毛穴にダメージを与えてしまうため、肌トラブルが起こりやすくなります。
脱毛を受けるとムダ毛の自己処理回数を減らすことができるので、自己処理によるお肌へのダメージを少なくすることができます。その結果、お肌の赤みや埋没毛などの肌トラブルを予防することができるのです。
キレイなお肌を保てる
脱毛を受けると肌トラブルを予防できるだけではなく、キレイはお肌を保ちやすくなるというメリットもあります。
ムダ毛の自己処理はお肌にさまざまな影響を与えます。
たとえばカミソリを使用した自己処理を繰り返すと、色素沈着や黒ずみを引き起こしたり、お肌を硬くしてしまう可能性があるため注意が必要です。カミソリでの自己処理は数日おきに何度も行われることがほとんどなので、これらの肌トラブルは1度起きると治りにくくなります。
自己処理を何年も繰り返し行うことで、ダメージが蓄積されてしまいます。できるだけ早く脱毛を行い自己処理によるダメージを軽減することで、肌トラブルを予防し、キレイなお肌を保ちやすくなるのです。
脱毛前に事前処理が必要なのはなぜ?
脱毛が完了すれば自己処理はほとんど必要なくなりますが、脱毛を受ける前には施術を受ける部位のムダ毛を自己処理しておかなくてはなりません。
なぜ事前処理が必要なのでしょうか。脱毛を受ける前に自己処理が必要な理由について解説していきます。
脱毛の効果を高めるため
脱毛前にムダ毛を自己処理しなければならない理由は、脱毛の効果を最大限に発揮するためです。
脱毛は毛根にある発毛組織に対して光を照射し、ダメージを与えることで、毛を細くしたり生えにくくするという仕組みになっています。
照射される光は毛の中に含まれる黒色のメラニン色素に反応するので、ムダ毛が長いと毛根だけではなく伸びた毛の部分にも照射されてしまいます。脱毛器の光のパワーが分散されてしまうので、脱毛の効果が低くなってしまうのです。
火傷を予防するため
脱毛前にムダ毛を自己処理する理由は、火傷を予防し安全に脱毛するためでもあります。
ムダ毛が長い状態で脱毛を行うと、毛根だけではなく伸びた部分の毛にも光を照射してしまいます。光によって熱をもった長い毛がお肌に触れることで、火傷してしまう危険性があります。
事前にムダ毛を短く処理してから脱毛の施術を受けることで、脱毛器の光が毛根のみに照射されるので、お肌を守ることができるのです。
脱毛をスムーズに進めるため
脱毛前にムダ毛を自己処理する理由は、脱毛の施術をスムーズに進めるためでもあります。
自己処理をしないまま脱毛サロンに行った場合、脱毛の施術を始める前にムダ毛を剃る必要があるので、お手入れにかかる時間が伸びてしまいます。ほかのお客様の施術が遅れてしまう可能性も出てくるので、脱毛前に自己処理をしていないと脱毛を断られてしまうケースもあります。
VIOラインや背中、うなじなどの自己処理しづらい部分についてはシェービングを行ってくれる脱毛サロンもありますが、脱毛をスムーズに進めるために基本的には事前に自己処理しておく必要があるのです。
脱毛前の自己処理のポイント
脱毛を受ける際には必ず事前に自己処理を行う必要があることがわかりました。
しかし間違った方法で自己処理を行うと肌トラブルを起こす原因になり、最悪の場合脱毛を受けられなくなる可能性もあります。脱毛前の自己処理は正しい方法で、いつもより丁寧に行うことが大切です。
ここからは脱毛前に行う自己処理のポイントや、人には聞きづらいVIOラインの自己処理方法について解説していきますので、脱毛前の自己処理の際にはぜひ参考にしてみてください。
- 脱毛の1〜2日前にお手入れする
- 毛抜きは使用しない
- 電動シェーバーがおすすめ
- VIOラインのポイント
- 脱毛前の自己処理後はお肌のケアを行う
①脱毛の1〜2日前にお手入れする
脱毛前の自己処理は、当日ではなく1〜2日前に行うことがおすすめです。
脱毛当日に自己処理した場合お肌を傷つけてしまう恐れがあるうえ、保湿ケアの際にボディクリームなどを使用すると、脱毛の効果が下がってしまいます。自己処理はお肌にダメージを与えますが、数日前に行うことで丁寧な保湿ケアが可能になるうえ、脱毛当日にはお肌が落ち着くため安心です。
また直前に剃った状態よりも、少しだけ毛が生えているという状態で施術を受けたほうが脱毛の効果が高まるため、1〜2日前にお手入れを行うことがおすすめです。
②毛抜きは使用しない
脱毛前の自己処理には毛抜きを使用してはいけません。毛抜きは無理やりムダ毛を引き抜くためお肌への負担が大きいうえに、脱毛の効果が出なくなってしまいます。
脱毛は毛根にダメージを与えて脱毛を行うため、毛抜きで毛根から抜いてしまった場合は脱毛の効果が得られないのです。
また毛抜きを使用すると埋没毛や毛嚢炎などの肌トラブルを起こす可能性が高いため、毛抜きでのムダ毛のお手入れは普段からできるだけ控えることがおすすめです。
③電動シェーバーがおすすめ
脱毛前の自己処理を行う際には、できるだけお肌へのダメージを減らすことが重要です。
おすすめの自己処理方法は、電気シェーバーです。電気シェーバーは直接お肌に刃が当たらないのでお肌に優しく、カミソリ負けを起こすリスクが低いため、安全にお手入れできます。
カミソリはお肌への摩擦が強いため、お肌への負担が大きくカミソリ負けを起こしやすい傾向があります。カミソリでお手入れを行う場合は必ずシェービング剤を使用し、毛の流れに沿って優しくカミソリを動かすなど、できるだけお肌に負担をかけない方法で行ってください。
さらにカミソリは刃が傷みやすい点にも注意が必要です。面倒だからとカミソリの刃を交換せずに長期間使い続けると細菌が繁殖したり、お肌を傷つけてしまう可能性があります。
また毛の流れに逆らって剃った方がよく剃れる気がしますが、皮膚表面の角質も一緒に削ってしまうため、お肌にダメージを与えてしまいます。はじめは毛の流れに沿って全体を剃り、剃り残してしまった部分だけ流れに逆らって剃るようにしましょう。
④VIOラインのポイント
VIOラインはの自己処理は他人には聞きづらいため、自己処理の方法がわからないという方が多いのではないでしょうか。
VIOラインは他の部位に比べると太い毛が生えており、毛の量も多いうえ、皮膚が薄くデリケートです。さらに直接見えづらく手が届きづらいので、お肌を傷つけやすく、自己処理の難易度が高いため注意が必要です。
カミソリでは傷つけてしまう危険性が高いので、安全に自己処理を行うためには電動シェーバーの使用をおすすめします。
自己処理の手順としては、まず眉毛用などの小さなハサミを使用して長い毛をカットしてから、顔用などの小さな電気シェーバーで少しずつ丁寧に剃っていきましょう。
Vラインにはさまざまな形があり、形を整えるだけではなく全ての毛を脱毛してツルツルにすることも可能で、どのような形を希望するのかで自己処理の場所が変わります。自分がどのような形にしたいのかよく考えてから、VIOラインの自己処理を始めましょう。
Iラインは直接見えづらいので、鏡を使用して自己処理しましょう。凸凹が多かったり、粘膜がある部分なので、お肌を傷をつけないように慎重にお手入れしてください。
Oラインはとくに自己処理が難しい部位なので、脱毛サロンにてスタッフによるシェービングを受けられる場合がほとんどです。脱毛前にはVラインとIラインを中心に自己処理を行いましょう。
デリケートゾーン(VIO)ってどこの範囲?みんなどんな形に脱毛しているの?
⑤脱毛前の自己処理後はお肌のケアを行う
自己処理後のお肌はダメージを受け、乾燥しやすい状態になっているため、しっかりとアフターケアを行いましょう。
お肌の表面にある角質層はお肌の潤いを守る働きがありますが、カミソリで剃ると角質層まで剃り落としてしまうため、乾燥しやすい状態になります。そのままにしておくとさらに乾燥が進み、肌トラブルの原因になります。
自己処理を行った後は保湿用のローションやクリームを使用し、しっかりと保湿ケアを行うことが大切です。
とくにお肌に赤みやかゆみがある場合は、カミソリ負けをしている可能性が高いので、念入りにアフターケアを行ってください。
普段から保湿された状態を保つと、お肌の新陳代謝であるターンオーバーが正常に行われやすくなり、お肌のバリア機能が整います。
肌トラブルが起こりにくくなるだけではなく脱毛の効果も高くなるので、カミソリでムダ毛の処理をした後はもちろん、普段から保湿ケアを習慣づけることがおすすめです。
まとめ
- 間違った方法でカミソリを使用するとカミソリ負けを起こしたり、埋没毛や毛嚢炎、色素沈着などの肌トラブルを起こす可能性がある
- 脱毛を行うと徐々に自己処理の回数を減らせるので、手間が軽減されるうえお肌もキレイに保ちやすくなる
- 脱毛の効果を高め、安全でスムーズに脱毛を進めていくために、事前に脱毛部位の自己処理を済ませておく必要がある
- 脱毛前の自己処理は1~2日前に電気シェーバーで行うのがおすすめ
コメントを残す