毛周期と脱毛の関係!効果的な脱毛の施術間隔と注意点

毛周期という言葉を聞いたことはありますか?

脱毛を効率的に行うためには、毛周期の仕組みを理解しておく必要があります。ほとんどの脱毛サロンやクリニックで行われる光脱毛やレーザー脱毛は、毛周期に合わせて施術を受ける必要があるからです。

何度も回数を重ねれば効果が出るだろうと毛周期を考えずに脱毛を行った場合、十分な脱毛の効果が実感できなかったり、肌トラブルを起こす危険性もあります。

脱毛の効果を最大限に発揮させるためには毛周期の仕組みやサイクルを理解しておくことが大切です。

このページでは毛周期とは何か、脱毛と毛周期の関係や注意点について解説していきます。

「脱毛を始めようと思っている」という方や「脱毛中で毛周期についてよく知りたい」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

毛周期の特徴

毛周期とは毛が生まれ変わる周期(サイクル)のことで、「成長期」「退行期」「休止期」の3つの周期を繰り返しています。

3つの周期にはそれぞれ異なる役割があり、1本1本の毛がバラバラの周期で生え変わっています。脱毛は成長期の毛に対して高い効果を発揮することが多いため、毛周期と脱毛には密接な関係があり、毛周期について知っておくことで効率的に脱毛を進めていくことができます。

まずは3つの周期の特徴について解説していきます。

成長期

成長期とは毛が成長しぐんぐん伸びている時期です。成長期のなかでも大きく「成長期前期」と「成長期後期」の2つの周期に分かれています。

成長期前期

成長期は毛根にある毛母細胞で細胞分解が活発に行われており、毛がどんどん成長していきます。そのなかでも皮膚の表面まで毛が伸びていない、毛がまだ見えていない期間のことを成長期前期といいます。

成長期前期では毛根がまだ皮膚の浅い場所にあるので、脱毛機から照射されるライトがしっかりと当たり、もっとも高い脱毛効果が期待できます。

成長期後期

成長期前期からさらに毛が伸び、お肌の表面に毛が出てきた時期のことを成長期後期といいます。

体毛は永遠に伸び続けるわけではなく、ある一定の長さになると成長が止まります。毛がお肌の表面に出てから毛の成長が止まるまでの期間が成長期後期にあたるため、成長期後期は毛周期の中でもとても長いです。

毛が成長期の期間は長いのですが、成長期の毛は全体の20%程度だと言われています。そのため脱毛を完了させるためには何回か施術を受ける櫃よがあるのです。

退行期

成長期が終わると退行期になります。対抗機では毛の成長が止まり、徐々に毛が弱まって細くなっていきます。皮膚の内部でくっついていた毛がはなれやすくなり、自然と毛根から抜け落ちていきます。

退行期は毛が抜け落ちる期間ですが、この時期に脱毛を受けてもあまり効果を実感できません。脱毛機のライトは毛の中に含まれているメラニン色素に反応して効果を発揮しますが、退行期の毛はメラニン色素が薄くなっているためあまり反応しないのです。

休止期

退行期で毛が抜けた後は、休止期を迎えます。しばらくは毛が無い状態が続きますが、休止期では成長期に向けて次の毛を生やす準備をしています。

休止期に脱毛の施術を行っても脱毛の効果はありません。毛が生えていないためメラニン色素が存在せず、脱毛機のライトが反応しないのです。

毛はそれぞれの毛周期を繰り返しているため、すべての毛が同じ時期に成長期になることはありません。3つの周期はおよそ2ヵ月~1年程度の周期で繰り返しているため、期間を空けて何度か脱毛を行うことで、成長期を迎える毛に順番に照射していきます。

成長期に脱毛する理由

成長期の毛でなければ脱毛の効果が期待できません。そのため一般的には毛周期に合わせて期間を空けて、何度か脱毛の施術を受け続ける必要があります。

しかし、なぜ成長期のときに脱毛を受けると脱毛の効果が高くなるのでしょうか。その理由は次の3つです。

  • メラニン色素が濃い
  • 毛根にアプローチしやすい
  • お肌への負担を最小限に抑えられる

メラニン色素が濃い

多くの脱毛機は、毛に含まれる黒色のメラニン色素に対して反応し、ライトやレーザーを照射します。そのためメラニン色素が濃いほどよく反応して、脱毛の効果が高くなるのです。

成長期は毛乳頭からの養分で毛母細胞が活発に活動するため、毛の中のメラニン色素が濃い状態です。そのため成長期に脱毛を行うことで高い脱毛の効果を得られます。

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毛根にアプローチできる

退行期や休止期は、毛の力が弱くなり毛根から抜け落ちてしまった状態です。すでに毛が抜けている毛根にライトやレーザーを照射しても、毛根の細胞にダメージを与えることができません。

一方で、成長期は毛が毛根とくっついているため、毛を作り出す毛母細胞に作用して細胞を破壊することができます。

退行期や休止期に施術しても効果が得られず、成長期に施術し直す必要があるため、成長期の毛にライトやレーザーを照射することで効率よく脱毛を進めることができます。

お肌への負担を最小限に抑えられる

光脱毛やレーザー脱毛を行った後は軽く火傷をしているような状態になっています。毛周期を気にせずに何度も繰り返し脱毛を行うとお肌に大きな負担がかかってしまい、肌トラブルを引き起こす可能性があります。炎症が悪化すると、脱毛をしばらくお休みすることになるかもしれません。

脱毛は何度も施術すればいいというものではありません。

毛周期に合わせて成長期のときに脱毛を行うことで1回の脱毛の効果が高まり、少ない回数で脱毛が完了するため、お肌へのダメージを最小限に抑えることができるのです。

毛周期を見分ける方法は?

脱毛を効率的に進めていくためには、毛周期が成長期のときに脱毛を受けることが重要です。

自分の毛周期を見分ける方法はあるのでしょうか?身体の部位別の一般的な毛周期や、毛周期に合った脱毛の間隔について詳しく解説します。

毛周期を見分ける方法はない

毛周期は人それぞれ異なり、さらに部位や毛1本1本によっても異なるため、毛周期を見分ける方法はありません。

また個人ごとの毛周期を見ても数ヵ月〜数年単位でばらついているため、正確な統計データを算出することも難しくなっています。

ムダ毛が生え変わる周期は無数にある毛穴1つ1つ異なるため、同じ部位でもさまざまな毛周期の毛が生えています。そのうえ見た目でも判別できないため、成長期の毛を見た目だけで正確に判断するのは不可能なのです。

身体の部位別の毛周期

毛にはそれぞれの毛周期がありますが、身体の部位によっても毛周期のサイクルが変わります。毛周期には個人差がありますが、一般的な毛周期は次の通りです。

顔:2~3ヵ月

脇:6~8ヵ月

腕・脚:1年

VIO:2~3年

顔の毛は細いうえにあまり長く伸びないため、2~3ヵ月の早い毛周期で生え変わると言われています。

脇は3~4ヵ月の成長期のあと、同じくらいの期間の後退期や休止期を迎えるため、だいたい6~8ヵ月ほどの毛周期になります。

腕や脚は成長期が約4ヵ月、そのあと5~6カ月の後退期や休止期に入ります。そのため、完全に毛が生え変わるまでには1年近くの周期が必要になります。

VIOラインはもっとも毛周期が長い部位で、成長期だけでも1~2年程度、後退期や休止期が1年~1年半程度と言われています。VIOラインには太くて丈夫な毛がはえているため、生え変わるための周期が長くなるのです。

毛周期に合った脱毛の間隔

脱毛は毛周期に合わせて施術を受けるとことが大切なので、1回脱毛を行うと、次の脱毛まではしばらく間隔を空ける必要があります。

脱毛方法や部位によって異なりますが、だいたい1~3ヵ月ごとに脱毛を受けるのが効果的だと言われています。

1~3ヵ月経つと、1回目の施術で脱毛の効果を得られなかった部分の毛が成長期に突入します。間隔を空けて何度か繰り返し施術を受けることで、徐々に生えてくる毛の量が減ってくるでしょう。

次の施術までの間にムダ毛が生えてきますが、それは前回脱毛できなかった後退期や休止期の毛が成長期を迎えた証なので心配ありません。

何度か施術を重ねてムダ毛が薄く生えにくくなってきたら、徐々に脱毛に通う間隔を長くしていくとより効果的です。

たとえば毛がたくさん生えてくる間は1.5~2ヶ月間隔、毛が薄くなってきたら3ヶ月間隔、毛がまばらになってきたら4ヶ月間隔といった具合で少しずつ間隔をあけていくのです。

脱毛が進むと、毛周期が長いムダ毛が残りやすくなります。脱毛の間隔を長くしたほうが毛周期が長いムダ毛にもしっかりアプローチできるので、徐々に間隔をあけて脱毛を受けるのがおすすめです。

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脱毛を受ける際の注意点

脱毛を受ける期間には、いくつか注意すべき点があります。

気をつけないと肌トラブルを起こしたり、脱毛の効果を薄めてしまうかもしれません。最悪の場合脱毛を受けられなくなることもあるので、よく確認しておいてください。

  • 自己処理に毛抜きを使用しない
  • 日焼けは厳禁
  • 生活習慣の乱れに注意
  • 脱毛は1回では完了しない
  • 生理周期にも注意

自己処理に毛抜きを使用しない

脱毛の施術を受けた後すぐに毛が生えてくる場合がありますが、毛抜きで抜いてはいけません。

生えてきた毛は脱毛した後に成長期に突入した毛なので、次回以降の脱毛の施術の際に脱毛できるはずのムダ毛です。しかし毛抜きで抜いてしまうと毛周期が乱れてしまい、いつまでたっても脱毛できないのです。

もしムダが気になってどうしても自己処理したいという時は、カミソリや電気シェーバーなどで軽く剃る程度に留めてください。

また毛抜きで無理やり毛を引き抜く方法は、毛穴を広げてしまうのでお肌に大きなダメージを与えるうえ、毛嚢炎などの炎症を起こす危険性もあり注意が必要です。

日焼けは厳禁

脱毛期間中は日焼けをしてはいけません。

脱毛はライトやレーザーを照射するため、脱毛後にはお肌が熱をもった状態になります。日焼けをした場合にもお肌に熱をもつため、日焼けをした状態で照射するとお肌が熱くなりすぎる危険性があり、施術できません。

また日焼けにより黒くなったお肌に照射すると、ムダ毛のみではなくお肌の色素にまで反応してしまい、強い痛みを感じたり火傷などの皮膚トラブルを起こす恐れがあります。

そのためほとんどの脱毛サロンやクリニックでは、日焼けしている部位の脱毛はできません。できる限り紫外線を浴びないようにし、外出の際は日焼け止めを塗るなど、徹底した日焼け対策を行いましょう。

生活習慣の乱れに注意

生活習慣の乱れやストレスはホルモンバランスに影響します。ホルモンバランスが崩れると、毛周期まで乱れてしまう可能性があるため注意が必要です。

毛周期と脱毛には密接な関係があるため、毛周期が乱れると脱毛の効果が薄くなってしまいます。

偏った食生活や暴飲暴食、寝不足なども身体によくありません。

脱毛期間中は、できるだけ規則正しい生活やバランスのとれた食生活を送るように心がけましょう。

脱毛は1回では完了しない

毛は1本1本それぞれ毛周期が異なります。

同じ部位でも、脱毛時に成長期の毛もあれば退行期や休止期の毛もあります。そのため脱毛の効果が出たと感じていても、脱毛後に成長期に突入した毛が生えてきます。

脱毛は1回の施術では完了しません。脱毛の効果を得るためには、毛周期に合わせたタイミングで何度も施術を受ける必要があります。

生理周期にも注意

VIOラインの脱毛は衛生上の問題から生理中には施術を受けることができません。そのため毛周期だけではなく、生理周期も考慮して脱毛の予約を取る必要があります。

万が一と生理が重なってしまう場合には、なるべく早く予約を変更してもらいましょう。

またVIOライン以外の部位の脱毛でも、生理期間中には避けた方が無難です。生理中はお肌がデリケートな状態になるため、普段と同じ施術でも痛みを感じたり、赤みがでるなどの肌トラブルを引き起こすかもしれません。

生理周期が定まっている人は、毛周期と生理周期の両方を考慮したうえで脱毛を進めていきましょう。

まとめ

  • 毛周期は「成長期」「退行期」「休止期」の3つの周期を繰り返している
  • 成長期の毛はメラニン色素が濃く毛根にアプローチしやすいため脱毛の効果が高い
  • 毛周期を正確に見分ける方法はないが、1~3ヵ月ごとに脱毛を受けるのが効果的
  • 毛周期だけではなく生理周期も考慮して脱毛の間隔を決める

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