レーザー脱毛を受けたいけれど、何回受ければ完了するかがわからないとお悩みの方も多いでしょう。脱毛は1回だけでは効果が出にくいため、複数回受ける必要があります。しかし、何度も受けていると費用も高くなるので、仕上がりと予算をよく考えた上で回数を決めなければなりません。
ここでは、仕上がり別にレーザー脱毛の目安回数を解説します。医療脱毛を複数回受けても効果を感じられない理由や脱毛でよく寄せられるQ&Aもご紹介いたします。
目次
医療レーザー脱毛の必要回数は?
医療レーザー脱毛は脱毛サロンに比べて少ない回数で済むメリットを持っています。しかし、1回の脱毛では効果が出にくいため、施術部位に合わせて複数回受けなければなりません。ここでは、医療レーザー脱毛の目安回数について解説します。
5~6回が目安
医療レーザー脱毛の目安回数は以下のようになっています。
仕上がり | 目安回数 |
自己処理が楽になる | 3回 |
満足できる仕上がり | 5回 |
自己処理不要の仕上がり | 6回以上 |
レーザー脱毛の目安回数は3~6回となっており、希望する仕上がりによって異なります。自己処理が楽になる程度で良いのなら、3回程度受ければ満足の良く仕上がりになるでしょう。
自己処理がほとんど必要ない満足できる仕上がりを希望するなら5回、自己処理の必要が全くないツルスベ肌を目指すなら6回以上の施術を受けることがおすすめです。
施術部位によって回数が異なる
レーザー脱毛の目安回数は施術部位によっても異なります。太く濃い毛がたくさん生えているところもあれば、産毛が多いところもあるため、同じ回数を受けても同じ仕上がりになるとは限らないからです。また、部位によって毛周期も異なりますので、この点も回数が異なる理由のひとつです。
レーザー脱毛を受ける人の多くは、脇・背中・顔・VIOを希望します。それぞれの目安回数を見てみましょう。
施術部位 | 目安回数 |
脇 | 4~9回 |
背中 | 5~10回 |
顔 | 7~10回 |
VIO | 7~10回 |
脇は少なければ4回で済むものの、顔やVIOは最も少ない回数で7回となっています。顔は産毛が多いため脱毛機の効果が出にくく、VIOは太く濃い毛が密集しているためです。
いずれかの部位を受ける方は、こちらの回数を参考に契約する回数を決めましょう。クリニックの多くはコース終了後の追加施術も用意しています。追加する場合は通常の1回分の金額よりも安くなるため、満足できるまで施術を受けられます。
脱毛サロンの必要回数は?
脱毛サロンで施術を受ける場合は、10回以上が目安となっています。医療脱毛は5回程度が平均となっているものの、脱毛サロンは10回以上受けなければなりませんので、通う期間も長くなります。急ぎで脱毛をしたい方は、クリニックでの脱毛がおすすめです。
しかし、脱毛サロンは1回あたりの費用が安く、施術時の痛みも穏やかという大きなメリットを持っています。施術時の痛みや脱毛にかかるトータルの金額が気になる方は、時間をかけて脱毛サロンに通った方がいいでしょう。
1回の脱毛で効果を感じられないのはなぜ?
脱毛を1回でも受ければ、多少の効果を感じられるものと考える人も多いでしょう。施術後数日で毛がポロポロ抜け落ちていくと聞いて楽しみにしている方が多いものの、毛が抜け落ちた後は再度毛が生えてきます。思っていた術後と違うと感じるかもしれませんが、1回目を終えた後は大半の人が同じ状態です。
ここでは、なぜ1回の脱毛でさほど脱毛効果を感じられないかを解説します。
脱毛効果を発揮するのは成長期の毛のみ
脱毛機器が反応するのは、毛周期の成長期にあたる毛のみです。毛は成長期→退行期→休止期というサイクルを繰り返しています。成長期は毛が生える時期、退行期は毛の成長が止まる時期、休止期は毛が抜け落ちる時期です。
脱毛機器のレーザーや光は以下の条件を満たす毛にしか効果がありません。
- メラニン色素が多い
- 毛母細胞と毛根が密着している
この2つの条件を満たすのは、毛周期の中で成長期のみです。退行期と休止期の毛は条件を満たしていないため、施術をしても変化が現れないのです。
部位によって毛周期が変わる
毛周期は部位によって変わるため、最適な施術頻度を考慮した上で日程を決める必要があります。適当に日程を決めると退行期や休止期の毛に照射する恐れがあるので、施術1回分を損してしまうからです。部位別の毛周期目安は以下です。
- 脇:5か月
- 腕:10か月
- VIO:8か月
- 足:11~12か月
脇は5か月の中で成長期から休止期までのサイクルを繰り返しますが、足は1年ほどかかります。部位によって成長期や退行期、休止期の期間が異なりますので、それぞれの部位に合わせて施術を行わなければなりません。
脱毛サロンやクリニックでは、毛周期に合わせて次回の施術日を提案してくれます。ただし、家庭用脱毛機などで脱毛を行う場合は、自分で毛周期を把握しなければなりません。
医療脱毛を6回以上受けても足りない理由は?
クリニックの指示に従って施術を受けているのに、なぜか脱毛効果が現れない……と悩む方もいるでしょう。中には、6回以上の施術を受けたにもかかわらず、毛が生え続けているという人もいます。目安である5回以上の施術を受けても脱毛されない場合、何らかの原因があると考えられます。
ここでは、医療脱毛を5回以上受けているのに効果が現れない4つの理由を解説します。
自己処理に毛抜きを使っている
脱毛施術前の自己処理に毛抜きを使うと、毛周期が狂ってしまい、脱毛効果が現れにくくなります。自己処理方法にはカミソリや毛抜き、除毛クリームがあり、カミソリや毛抜きをよく使っているという方も多いでしょう。カミソリは手軽に処理できるものの、肌表面に出ている毛のみを剃るのでさほどきれいに仕上がりません。
毛抜きは毛根から引き抜くので、仕上がりがとてもきれいです。そのため、施術前に毛抜きを使う人もいるでしょう。
しかし、毛抜きを使うと毛周期が狂い、成長期の毛に照射できなくなってしまいます。また、毛抜きで処理すると毛穴がダメージを受けたり、細菌が入って炎症を起こしたりする恐れもあります。腫れなどのトラブルがある状態だと施術自体できなくなるため、施術前日の処理にはカミソリを使いましょう。
施術部位が乾燥している
施術部位が乾燥しているとレーザー照射によるトラブルが起きやすくなるため、施術自体断られるかもしれません。レーザーや光は肌に多少なりともダメージを与えます。バリア機能がしっかりと働く肌ならトラブルは起きにくいものの、乾燥している肌はバリア機能が低下しています。照射ダメージで赤みや腫れが出る恐れもありますので、施術NGと判断されるでしょう。
施術部位の乾燥によって脱毛NGだと言われると、再度予約を取り直さなければなりません。クリニックや脱毛サロンは予約が多く、場合によっては数か月先となってしまうでしょう。施術が受けられなければ当然脱毛効果も得られないので、ムダ毛をなくすことができないまま時間だけが経過してしまうのです。
産毛の量が多い
産毛の量が多い場所を施術する場合、5回程度の回数では物足りなさを感じるかもしれません。細く柔らかい産毛は、以下の理由で脱毛効果が現れにくくなっています。
- メラニン色素が少ない
- 照射による熱が伝わりにくい
産毛は顔や二の腕などに多く生えており、量が多ければ多いほど脱毛完了までに時間がかかります。腕や足などは3回程度で効果を感じられるものの、顔や二の腕は4~5回受けなければはっきりとした効果を実感できません。そのため、産毛が多い場所の施術を受けるときは、多めの回数プランを選びましょう。
毛周期に合わせて脱毛していない
脱毛は毛周期に合わせて行っていかなければならないため、適当な間隔で施術を受けても効果は現れません。部位によって毛周期が変わりますので、次回予約を決める際は医師のアドバイスに従いましょう。
クリニックの中には1か月間隔をあければOKというところもあります。しかし、部位によっては2ヶ月間隔をあけることを推奨されるため、おすすめされた間隔で次回予約を入れてください。
医療レーザー脱毛Q&A
医療レーザーを希望する際、いくつもの疑問が浮き上がってくるかと思います。多くの人が些細な疑問を持っているため、不明点を解決した上で施術を受けることがおすすめです。ここでは、医療レーザー脱毛で多く寄せられる疑問を解説します。
毛の濃さは施術回数に関係する?
毛が濃いからと言って施術回数に大きく影響することはありません。濃く太い毛はメラニン色素が多いため、脱毛効果を実感しやすいといえます。その一方で細く柔らかい毛はメラニン色素が少ないため、脱毛効果を実感するまでに時間がかかります。
効果を実感できるまでの回数に差があるものの、回数が大きく変化することはないため、さほど気にする必要はないでしょう。ただし、部位によって目安回数が変わりますので、毛の濃さより部位別の回数を参考にすることがおすすめです。
レーザー脱毛にデメリットはある?
レーザー脱毛には以下のようなデメリットがあります。
- 施術時の痛みが強い
- 1回の施術費用が高額
- 脱毛後にトラブルが起こる可能性がある
レーザー脱毛は光脱毛に比べ、照射レベルを高く設定します。肌状態に合わせてレベルの調整はできるものの、弱くしても多少の痛みを感じるでしょう。しかし、クリニックでは施術前に麻酔を使えるため、痛みに弱い方は麻酔をお願いしてください。別途料金がかかるものの、施術時の痛みを和らげられます。
レーザー脱毛は少ない回数で完了するメリットがある一方で、施術費用が高額というデメリットも抱えています。5回程度の回数だとしても、部位によっては10万円を越えます。支払いが不安な方にはクリニックが用意するメディカルローンもありますので、無理なく払える方法を選びましょう。
レーザーだけでなく光も同様ですが、施術後はトラブルが起こる恐れがあります。クリニックでの脱毛は照射レベルが高いため、よりリスクも高まるでしょう。腫れや赤みが出た場合は一時様子を見て、改善が見られなければ医師の診察を受けることがおすすめです。施術を受けたクリニックに連絡し、指示を仰ぎましょう。
照射漏れがある時はクリニックに行ってもいい?
照射漏れがあると判断できる場合は、クリニックに連絡して再施術を受けてください。施術を受けた部位でまったく効果が現れていないところがある場合は、照射漏れを疑いましょう。全体に効果が出ていなければ他の原因が考えられるものの、一部のみ効果がない場合は照射できていない可能性が高いからです。
クリニックでは照射漏れが認められる箇所への再施術を行っています。再照射に対応しているところであれば別途料金は不要なケースが多いため、追加で費用を支払う必要はありません。
必要回数分レーザー脱毛を受けて理想の肌になろう
- レーザー脱毛の目安回数は5~6回
- 部位別に毛周期が異なるので6回以上受けなければならない部位もある
- 脱毛は毛周期に従って行うので1回の施術では効果を感じにくい
- 6回以上施術をしても効果が出ない場合は何らかの理由がある
コメントを残す