季節はすっかり春。
桜のピンク色や、年度の始まりの季節としても、ワクワクしますよね。
でも、春先の肌荒れに悩んでいませんか?
少しずつ薄着になり、気持ちも軽やかに、といきたいところですが、お肌事情としては、肌荒れの悩みが多くなる季節でもあります。
いわゆる揺らぎ肌、と呼ばれるような、不安定な肌の状態。
かゆみ、吹き出物、湿疹、赤みなど、人によってその症状は様々です。
そんな春先の肌荒れはどうして起こるのか、対策はないのかについて、ご説明していきたいと思います。
ぜひ春先の肌荒れに悩んでいる方はご一読ください。
効果的な方法の選択肢のうちのひとつとして、あなたの悩みの解決の一助になると思います。
目次
8割以上の人が感じたことがある春先の肌荒れはどうして起こる?
いつでもつるんとした良い状態の肌を保ちたいのに、春先には、そんな揺らぎ肌になってしまうというお悩みが多いです。
アンケートでも、7割を超える方が、春先の肌の不調を感じています。
■調査概要
【実施期間】2015年2月10日~28日
【調査方法】インターネットサービス会社ADDIXにおいて
インターネットによるアンケートを実施
【対象者】 全国20歳~60歳までの女性
【有効回答】101名
出典:プレスリリース | 花粉症と春の肌荒れに関するアンケート結果
どうして春先には肌の状態が不安定になるのでしょうか。
それはずばり、肌のバリア機能が低下していることが原因と考えられています。
バリア機能とは、花粉や紫外線、微生物などの外部刺激から肌を守るために身体に備わっているシステムのこと。
皮膚の表面で、わずか0.02mmの角層として皮膚に潤いを与えると共に外部からの刺激の侵入を防ぐ役割をはたしているのがバリア機能。
そのバリア機能がしっかりと働いていれば、外部からの刺激や体の不調に基づく肌荒れに負けない肌を保つことができますが、なかなか難しいのが現実。
バリア機能が低下してしまう原因には、春先の肌荒れならではの理由がありました。
春先の肌荒れの原因を分析
春先という季節の特性
冬は、気温だけではなく湿度も低いため、乾燥した空気によって肌のうるおいが奪われ、バリア機能が働きづらでくなります。
その冬を終え、季節の変わり目として暑くなったりまた寒くなったり、気温の変化が著しい春先。
身体がその気温についていけず、ホルモンバランスも乱れ、体調を崩すことも少なくありません。
その不調のひとつの現れとして、春先の肌荒れに繋がるのです。
そして、冬の後に訪れるのが春先のため、冬の間のダメージを引きずっていることも多いです。
乾燥は、バリア機能を奪うだけではなく、ターンオーバーも乱してしまいます。
四季があるのは日本の良さでもありますが、春先に肌荒れしやすくなるのは、季節ならではの宿命かもしれませんね。
アレルゲン物質の増大
花粉やPM2.5などの外部からのアレルゲンの刺激も多くなり、それによって鼻水、くしゃみなどの症状に悩まされるのが春先。
アレルギー症状の鼻水やくしゃみによって、肌をこすったり、掻いてしまったり、どうしても肌に刺激を与えてしまう人も多いです。
肌をこすってよいことはありません。
洗顔すら、こすらずに泡が良いと言われているのに、ティッシュで何度も鼻をかむ、目がかゆくて触ってしまう、そんな刺激が良いわけがないのです。
そんな刺激によって、バリア機能が低下してしまうのです。
マスク
そして、花粉などのアレルゲン物質への対応として必須となるのがマスク。
今はコロナ禍という事情もあるので、マスクは手放せないものになりましたよね。
でもそのマスクによっても、肌のバリア機能低下につながってしまうことがあります。
マスクの下は、空気の循環が難しく、つい蒸れがちで、衛生的とは言えません。
そして一日の中で何度も行われるマスクの着脱により、どうしても避けられないのが摩擦。
摩擦は肌の大敵です。
そんな理由により、マスク生活によっても肌のバリア機能は低下してしまいます。
春先の肌荒れには、これ!具体的な対策方法とは
春先の不調に負けず良い状態の肌を保つために、つまりバリア機能をしっかりと働かせるためにはどうしたらよいのでしょうか。
具体的には、以下の対策方法が挙げられます。
良質な睡眠
睡眠不足が万病のもと、とは昔から言われますが、肌ももちろん、その影響を受けます。
肌が生まれ変わるのは睡眠中と言われており、肌の代謝機能、ターンオーバー機能は睡眠中に活性化します。
睡眠不足が続くとその代謝機能が働かず、肌の生まれ変わりを妨げてしまうのです。
古い角質が肌表面に残り、肌トラブルを引き起こす原因となるため、睡眠時間をたっぷりと取ることは重要です。
ターンオーバーを助けてくれる成長ホルモンが分泌されるのも、睡眠中です。
成長ホルモンは身体の細胞の修復もしてくれるので、積極的に分泌させたいところ。
睡眠直後から3時間前後に最も分泌が盛んと言われています。
そしてターンオーバーは夜の22時から午前2時までの間に活発に行われるため、この時間にはベッドに入っていたいですね。
良質な睡眠のためには、
- できるだけ規則的なサイクルで生活する
- スマホは寝る一時間前までにする
- 寝る前に考え事はせず、良かったことだけ思い出してベッドに入る
- リラックスできるアイテムを寝室に揃える
がおすすめです。
全ては難しくても、ご自分で取り入れられそうなことだけでもぜひお試しください。
食事
人間の身体は食べたものでできていますよね。
食事から摂る栄養素は肌をつくる材料となります。
油分を摂り過ぎれば、身体が消化できない分は肌の表面に不調として現れ、栄養が足りなければ、肌の乾燥は進みます。
肌の細胞を作るために欠かせないのがタンパク質。
肌はもちろん、髪や爪、筋肉や内臓もタンパク質から作られています。
そしておなじみのコラーゲン、こちらは肌の張りや弾力を保つ物質ですが、タンパク質が不足するとこのコラーゲンも不足してしまうのがおそろしいところ。
まず意識して摂りたいですね。
魚、お肉、メインとなるおかずにたくさん含まれているのがタンパク質なので、しっかりと食べましょう。
ビタミンミネラルは、それ自体はタンパク質のようなエネルギーにはなりません。
しかしタンパク質の合成や分解を助ける物質として大切な役割を担っており、肌や体内環境を維持するにはとても重要な物質です。
なかでもビタミンB類には、肌のターンオーバーを促進する働きがあり、ビタミンCには肌の細胞を支える働きも。
豚肉や新鮮なフルーツや緑野菜を積極的に取り入れましょう。
食事から毎回取り入れるのは難しい場合には、手軽に摂取できるサプリもおすすめです。
スキンケア
肌表面の皮膚を清潔にし、肌本来の正常な機能を良好に保つことが目的のスキンケア。
そのスキンケアをしっかりと意味のあるものにするためにも、肌を傷つけず、余計な刺激を与えないように行うことがポイントです。
洗顔は、優しく、低刺激のものを選びましょう。
洗い終えた後につっぱったり、痛みを感じたりするように感じるものは、刺激が強すぎるというサインです。
たっぷりの泡で、やさしくこすらずに洗れば、表面の汚れはしっかりと取れます。
そして洗顔後は、すぐに保湿をしましょう。
乾いたかも、と思った時には、すでに遅いのです。
バリア機能は、保湿をすることでしっかりと保たれやすくなります。
バリア機能の著しい低下によって引き起こされる症状のひとつに、アトピーがあります。
表面ががさがさと乾燥していて、かゆみを引き起こしてしまうアトピー。
その症状を考えれば、バリア機能の保護には保湿が最も大切だということがおわかりいただけるかと思います。
乾燥する時間をできるだけ少なくするためにも、洗顔後はすぐに保湿をし、肌を守ってあげましょう。
夏にはさっぱりとした化粧水、冬から春先にかけては、しっとりするタイプの化粧水を使うなど、季節によってスキンケア用品を変えることもおすすめ。
化粧水や乳液を肌にしみこませた後は、自分のてのひらで優しく包み込み、体温の助けを借りながらしっかりと浸透させるひと手間も行ってみてください。
まとめ
いかがでしたか。
- 春先の肌荒れが起こる理由は、季節性、アレルゲン物質、マスク事情によるバリア機能の低下にあること
- その対策としては、良質な食事、睡眠、そしてスキンケアにあること
- バリア機能を保持するにはは保湿が最も大事であるということ
以上の点をお伝え出来たかと思います。
どうしても避けられない春先の肌荒れ。
でもその原因や対処法を知ることで、症状を和らげたり、気持ちも軽くなったり、できることもたくさんあります。
春先の肌荒れの原因を知り、対策をより効果的なものにするために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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