毎日髭を剃る手間や時間、それがなくなったらどれだけいいだろう。
一度はそう思ったことありませんか?
ただ、ニキビやニキビ跡があって髭脱毛ができるか不安な方もいるでしょう。
今回はニキビやニキビ跡がある際の髭脱毛の真意を解説していきます。
目次
そもそも髭脱毛とは?
脱毛は女性が行うものというイメージが強いですが、今や男性も外見を気にする時代になりました。
それに比例して増えたのが髭脱毛。
髭は、男らしさを表してくれる一方、生えていると不潔感を与えてしまう存在でもあります。
近年は髭脱毛ができるクリニックやサロンも増えてきており、いかに男性に需要があるかが分かりますよね。
髭脱毛は、レーザーや光を使って脱毛をする行為です。
直近はマスク着用が増えてきたので、「髭が見えないからケアしなくて良い」と、スキンケアを怠る人も増えてきたのではないでしょうか?
ただ、そうなるとマスクを外した際に、女性に「不潔感がある」「手入れしていないの…」と引かれる原因にもなりかねません。
海外では髭は男の象徴として、ワイルドな様を表すものというイメージが強いですが、日本においてはそういった習慣も少なくなってきています。
その反面、ヒゲの形をデザインしたり、髭の量をコントロールするなど、自分の髭に合ったお手入れの方法も台頭してきているのです。
髭脱毛は、毎日の髭剃りがラクになったり、髭剃りの時間を削れるほか、髭剃りによる肌荒れがなくなるなどのメリットがあるため、こういった理由から髭脱毛を選択する男性が多くなってきています。
ニキビがあっても髭脱毛はできる?
男性の髭は、腕や足・脇と比べても、毛包(毛を産生する皮膚器官)が大きくて深いといった特徴があります。
そのため、髭脱毛の際は強力なレーザーを照射する必要があるのです。
女性の脱毛はサロンやクリニックがある一方、男性の髭脱毛はほとんどクリニックで行われていることから考えても、髭脱毛の威力が伝わりますよね。
髭脱毛が強力なのは伝わったと思いますが、もし髭脱毛をする際に、ニキビやニキビ跡があったらどうなるのでしょうか?
結論、ニキビやニキビ跡の状態によって施術内容が異なります。
ニキビは、皮脂の分泌が過剰になり、毛穴が詰まってしまった状態のこと。
一般に、毛穴が詰まっただけの「白ニキビ」と炎症が起きた「赤ニキビ」に分けられます。
さらに「赤ニキビ」が進行すると「化膿ニキビ」になるなど、ニキビ1つとっても、状態によって多くの種類があるのです。
レーザーの光は、大きなダメージはないものの、肌のバリアが崩れる状態になってしまいます。
脱毛でよくある「毛嚢炎(もうのうえん)」と言われる症状は、見た目がニキビに似ていることからもわかる通り、毛穴に雑菌が入った結果できるものです。
では、元々ニキビが肌に合った状態でレーザーを当てたらどうなるでしょうか?
ニキビは肌にダメージがある状態を指すため、そこにレーザー治療である脱毛をしてしまうと、より悪化してしまう可能性があります。
治りかけであったり、小さいニキビだと脱毛ができる場合もありますが、ニキビがある部分は避けた方が良いでしょう。
一部分にニキビやニキビ跡ができている場合は、その箇所を避けての照射ができますが、全体的にニキビができている場合は脱毛を控えるのをおすすめします。
ただ、クリニックやサロンによっては照射が可能な場合もあるため、一度担当者に相談してみるのも1つの手でしょう。
ニキビ跡があっても髭脱毛はできる?
一方、ニキビ跡がある場合の髭脱毛はどうなのでしょうか?
普段の髭剃りにおいても、ニキビがある場合は髭剃りを控えるけど、ニキビ跡であれば問題ない、と普段通りの髭剃りをしてしまう方も多いのではないでしょうか?
髭脱毛においては、ニキビ跡がある場合の脱毛は問題なく行える可能性が非常に高いです。
炎症や化膿がないため、これ以上ニキビが悪化することがないといった理由が挙げられます。
反対に、レーザーの刺激や光によって毛穴が閉じていくため、ニキビ跡には効果的とも言われています。
ただ、ニキビ跡があるのに自己処理をしてしまうと、クレーターがひどくなったりする場合もあるので、脱毛を含めセルフケアに関しても担当者に相談するのがベターです。
また、髭脱毛はレーザーを使用するため、一時的に肌が乾燥してしまう状態になります。
通常の肌であれば短いダウンタイムで済み、早い回復が見込めます。
しかし、ニキビやニキビ跡があるとより乾燥してしまうため、いつもよりしっかりと保湿するように意識しましょう。
髭脱毛でニキビが悪化することはある?
先述した通り、ニキビがある場合は髭脱毛を避けるのがベターです。
しかし、「出来立てのニキビや小さめのニキビだから」と、髭脱毛をしてしまった場合はどうなるのでしょうか?
強いレーザーなどを照射すると、肌が過剰に反応し、ニキビに似た毛嚢炎(もうのうえん)ができてしまう可能性があります。
このことからもわかるとおり、普段よりも肌がダメージを受け、傷ついた状態です。
そのため、肌にばい菌が入りやすくなり、いつも以上にニキビができやすい肌になってしまいます。
また、脱毛した箇所が気になり余計に触ってしまうという方も多いと思います。
どれだけツルツルになったか気になりますよね。
髭脱毛の後はポロポロ、と髭が自然に落ちるため、その様子が気持ち良いのもわかります。
ただ、手は雑菌が多くついている箇所。
髭脱毛後は、ただでさえ肌が敏感になっているので、雑菌まみれの手で脱毛箇所を触ることで、ニキビができやすくなるのです。
現在あるニキビはもっと悪化し、炎症を起こす可能性があったり、ダメージを受けた肌を手で余計に触ることで、これまでなかったニキビまでできてしまわないようにしましょう。
ニキビやニキビ跡がある場合に髭脱毛をした場合の注意点は?
髭脱毛は、強いレーザーを照射しているため、肌が非常に敏感になっています。
そのため、髭脱毛をした後はいくつか注意点があります。
ここでは、髭脱毛をした後に注意したい点をそれぞれご紹介します。
入浴
髭脱毛で使われるレーザーは、威力が強いものとなっています。
そのため、髭脱毛をした後は、特に髭部分に熱がこもっている状態です。
その状態で湯舟に浸かって肌を温めてしまうと、血流が良くなり、その結果赤みやほてり、また炎症が長引いてしまいます。
脱毛クリニックやサロンが「髭脱毛当日の入浴は控え、ぬるめのシャワー」を推奨しているのは、熱を持った状態でこれ以上身体に熱をこめないように、という意図があるのです。
入浴していないのに赤みやほてりが続くようであれば、保冷剤や氷水につけたタオルなので該当部位を冷やしましょう。
それでも赤みやほてりが引かない場合は、なんらかの肌のダメージが起きている可能性があるため、すぐにクリニックやサロンに相談するようにしたいですね。
飲酒
また、髭脱毛を行った当日は飲酒も控えた方が良いでしょう。
お酒を飲んで身体がほてった、という経験をした人も多いと思いますが、それはアルコールの作用によって血管が拡張し、血行が良くなっているから。
血行が良くなると、髭脱毛により起こった炎症を悪化させる原因となります。
特に脱毛箇所に赤みやほてりが残っている場合は、飲酒は控えるといいでしょう。
どうしても飲まなければいけないなどの状況に陥った場合は、ノンアルコールビールなどにしておくとベターです。
摩擦や強い刺激
髭脱毛後に赤みやほてりが出ている際は、肌に摩擦や強い刺激を与えないようにしましょう。
ただでさえ脱毛でダメージを受けている状態なので、これ以上ダメージを受けた場合、ニキビが悪化したり新たにニキビができるほか、毛嚢炎にもつながってしまう可能性があります。
かゆい場合は冷やしタオルで冷やす、肌に優しいティッシュをあてがうほか、どうしても我慢できない場合はクリニックやサロンから薬をもらうようにしましょう。
激しい運動
血行が良くなる行為として一番頭に入れておきたいのが、激しい運動です。
ジョギングやフットサル、バスケなど学生はもちろん、社会人になっても体を動かすのが日課になっている人も多いと思います。
ただ、激しい運動をすると身体全体の血行が良くなり、脱毛箇所の赤みやほてりが悪化する可能性があるのです。
さらに、激しい運動をすると大量の汗をかきますが、その汗が毛穴に入り、その結果菌が繁殖してニキビや毛嚢炎ができてしまう原因にも。
肌ダメージのリスクが多いため、岩盤浴やサウナも控えるようにしましょう。
とはいっても、髭脱毛後にどうしても入浴をしたい場合や、会社や仲間内の間で飲酒をする機会、強い刺激や摩擦を与えてしまうこともあると思います。
そういった時は、無理に我慢するとストレスや反動で余計にニキビができたり、毛嚢炎につながる可能性もあるため、どうしてもというときはクリニックやサロンに相談するのが良いでしょう。
ニキビやニキビ跡がある場合にしたい髭脱毛後のケアは?
髭脱毛後は、ただでさえ通常よりも肌にダメージを受けている状態です。
その上ニキビやニキビ跡があるなら、いつもより念入りにスキンケアを行いましょう。
保湿
髭脱毛後は、肌に熱がこもっている状態。
そのため、一定期間は肌が乾燥しやすくなっています。
乾燥は肌のバリア機能を低下させる働きがあるため、これを阻止する意味で「保湿」をしっかりと行いましょう。
特に男性の場合は、日常で保湿をする習慣がないという方も多いと思います。
そのため、髭脱毛に通っている間だけでも、化粧水やクリームで肌の乾燥を防ぐ意識を持つなど心がけましょう。
肌を保湿するためにスキンケアをするので、どの化粧水やクリームを買ったらいいかわからない人は、薬局に直接行き店員さんに聞くか、周りの人たちが使っているアイテムを使うなど、情報収集も大切ですね。
日焼けケア
また、髭脱毛でダメージを受けた肌は、普段よりも刺激やダメージをより受けやすい状態になっています。
その肌に紫外線やブルーライトを浴びてしまうと、通常よりもシミや肌トラブルにつながる原因に。
そのため、普段は日焼けケアをしないという人も、髭脱毛に通っている間は日焼けケアを入念に行うことが大切です。
現在はマスクを着用することが多いので、髭脱毛のみの場合はマスクでバリアできます。
ただ、それ以外の脱毛もしている方は、脱毛をしている箇所だけでも良いので、紫外線を受けて余計に肌トラブルを生まないようにしたいですね。
電気シェーバーで剃る
髭脱毛に通っている間に、自己処理をする場合、毛抜きやカミソリは使用しないようにしましょう。
髭脱毛は、毛穴の中に残ったムダ毛にレーザーを当てる施術。
そのため、毛抜きで毛穴から根こそぎ髭を抜いてしまうと、熱エネルギーを伝えられなくなり、施術の意味がなくなってしまうのです。
また、カミソリは皮膚の表面を細かなレベルで傷つけてしまう傾向があります。
特に髭は太くて濃い毛が多いため、他の箇所に比べてダメージも強く受けやすい箇所なのです。
その点電気シェーバーは、肌へのダメージが一番少ないため、もし髭脱毛に通っている際に自己処理をする場合は、電気シェーバーで剃りましょう。
また、剃った後は化粧水やクリームでしっかりと保湿し、万全な態勢で髭脱毛ができるよう準備するのが大切です。
睡眠
また、関係ないと思われがちですが、施術前にも髭脱毛のダメージを減らせる方法があります。
施術日前日に十分な睡眠をとることにより、髭脱毛後に肌ダメージが軽減する可能性があるのです。
睡眠が不十分なままで施術すると、過敏になっている神経が原因で、施術中に痛みを感じてしまう場合があるためです。
睡眠不足の場合はいつもより過剰に痛みに反応してしまうこともあるため、快適な施術をしたいならしっかりとした睡眠を心がけましょう。
髭脱毛はニキビが治ってから行おう
- ニキビやニキビ跡がある場合は髭脱毛を控えるのがベター
- ただ、小さいニキビやニキビ跡は問題なく施術できる可能性がある
- どうしても髭脱毛をしたい場合や不安がある場合は担当者に確認する
- ニキビやニキビ跡がある場合に髭脱毛をしたら、施術後にしっかりと保湿をする
- 髭脱毛後は入浴・飲酒・激しい運動・摩擦や強い刺激を控える
- そのほか、不安がある際はすぐにクリニックやサロンに相談する
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