放っておくとすぐに生えてくるムダ毛。どんな方法で処理すれば良いのか気になりますよね。
ムダ毛の処理方法について調べると、「脱毛」と「除毛」という言葉がよく登場します。
脱毛と除毛は同じ意味の言葉だと思っていませんか?勘違いしている方が多いですが、この2つの言葉は本当はまったく意味が違います。
このページでは、混同しやすい言葉「脱毛」と「除毛」の違いや、それぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。また、おすすめの自己処理方法についてもご紹介します。
目次
「脱毛」と「除毛」の意味や違いは?
脱毛と除毛、なんとなく同じ意味のように思いますが、実はこの2つの言葉はまったく意味が違います。
脱毛と除毛の違いを簡潔に表すと毛根を根本的に処理するかしないかということで、ムダ毛の処理において脱毛をするのか除毛をするのかでは大きな違いがあります。
ここからは脱毛と除毛の違いやそれぞれの処理方法について詳しく解説していきます。
脱毛とは
脱毛とは、毛を皮膚の中に埋もれている毛根から取り除くことをいいます。
脱毛での処理は1度では完了しませんが、繰り返し施術することにより太いムダ毛を細くしたり、ムダ毛の本数自体を少しずつ減らしていくことができます。
脱毛を行う方法には、クリニックで行うレーザー脱毛やニードル脱毛、脱毛サロンで行う光脱毛やフラッシュ脱毛などがあります。
毛抜きを使用すると毛根からムダ毛を抜くことができるので毛抜きでも脱毛できるのではないかと思う方がいるかもしれませんが、毛抜きでの処理は脱毛ではなく、除毛に分類されます。毛を作り出す細胞は毛根の先にあるため、毛抜きで抜いただけでは脱毛はできず、時間が経てばまた処理前と同じようにムダ毛が生えてきてしまうためです。
除毛とは
除毛とは、皮膚の表面に見えているムダ毛のみを取り除くことをいいます。
除毛で処理を行うと、表面からは毛が見えなくなります。しかし脱毛とは違いムダ毛を毛根から取り除いたわけではないので効果は一時的で、時間の経過とともに元通りムダ毛が生えてきてしまいます。
除毛の処理方法は大きく2つにわかれています。1つ目は電気シェーバーやカミソリなどの刃を直接肌にあてて剃る方法、2つ目は毛を分解する成分の入った除毛クリームや除毛ワックスなどを使用するという方法です。
脱毛のメリットとデメリット
脱毛は除毛とは違い、皮膚の表面に見えているムダ毛を取り除くだけではなく、皮膚の奥にある毛根から取り除くことができる処理方法です。除毛より脱毛のほうがメリットが多いと言われており、おすすめの処理方法です。
ここからは脱毛のメリット・デメリットについて解説していきます。
脱毛によるメリット
脱毛を何度か施術することにより、たくさんのメリットが得られます。脱毛により得られる主なメリットは、次の4点です。
①面倒な自己処理から開放される
②肌へのダメージを軽減できる
③チクチクしない
④自己処理しにくい部分も簡単に脱毛できる
①面倒な自己処理から解放される
何度か繰り返し脱毛を行うことで、少しずつムダ毛の本数自体を減らしていくことができます。
最終的には自己処理がほとんどいらない状態にすることが可能なので、面倒な自己処理から開放されることが脱毛の大きなメリットです。
②肌へのダメージを軽減できる
カミソリや電気シェーバーなどで剃ったり、毛抜きで抜くという自己処理方法をする方が多いと思います。そういった自己処理は肌へのダメージが大きく、肌が乾燥したり炎症を起こすなどの肌トラブルや、色素沈着の原因になります。
脱毛を行うとムダ毛処理の回数が減り、肌へのダメージを軽減することができます。
また、毛がなくなることで毛穴が引き締まりやすくなり、肌がキレイになることが多いと言われていることも脱毛のメリットです。
③チクチクしない
カミソリや電気シェーバーで除毛した毛先の断面は、平面的で角があります。それにより少し毛が伸びてくるだけで黒い剃り跡が目立ち、チクチクした感じも出てきてしまいます。
脱毛は除毛とは違い毛根から毛を取り除くことができるため、処理後もチクチクすることがなく、誰かと肌が触れ合っても相手を不快にさせる心配がありません。
④自己処理しにくい部分も簡単に脱毛できる
自己処理では手が届きづらかったり、自分で見えなかったりする部位のムダ毛も、脱毛なら簡単に処理することができます。
背中のムダ毛やVIOラインの脱毛は手が届きづらい上に自分ではうまく見ることが難しいので、自己処理では剃り残しが発生してしまったり、肌を傷つけてしまう危険が生じます。
脱毛を行うと、そういった自己処理しにくい部分のムダ毛でも安全にキレイに処理することができます。
脱毛によるデメリット
たくさんのメリットがある脱毛ですが、一方でデメリットもあります。脱毛によるデメリットは次の3点です。
①脱毛中に痛みを感じる場合がある
②脱毛後もムダ毛が生える場合がある
③費用がかかる
①脱毛中に痛みを感じる場合がある
脱毛の施術中の痛みの感じ方は、脱毛を行う部分によって違います。ムダ毛の量が多い部分や、毛が太い脇やVIOラインの脱毛は、照射時に他の部分より痛みを感じやすいと言われています。
また、クリニックの医療レーザー脱毛と、脱毛サロンの光脱毛、どちらを選ぶかによっても痛みの程度は変わってきます。
一般的にクリニックで行われる医療レーザー脱毛のほうが機械の出力レベルが強く、強い痛みを伴う場合が多いといわれています。
②脱毛後もムダ毛が生える場合がある
エステ脱毛やサロン脱毛で使用されている光脱毛は、医療脱毛に比べると機械の出力レベルが低いです。そのため妊娠や出産などによりホルモンバランスが変化すると、ムダ毛が再生してしまう可能性があります。
またキッズ脱毛を行った場合は、第二次性徴の始まりとともにムダ毛が増えてしまう可能性もあるようです。
③費用がかかる
自己処理で除毛を行う場合、かかる費用は道具代のみで済みますが、脱毛を行う場合は決して安くない費用が必要になります。
脱毛を希望する部位や、脱毛に通うサロン・クリニックのプランにより同じ部分の脱毛でも金額に違いがあります。費用の負担を少しでも抑えて脱毛するには、通い始める前に格安キャンペーンなどをチェックしておくことがおすすめです。
除毛のメリットとデメリット
除毛は、皮膚の表面に見えているムダ毛のみを取り除くムダ毛の処理方法です。
除毛にもメリットとデメリットのそれぞれがあります。
除毛によるメリット
除毛を行うメリットは、主に次の3点です。
①手軽にムダ毛を目立たなくできる
②失敗しても大丈夫
③費用があまりかからない
①手軽にムダ毛を目立たなくできる
除毛の最大のメリットは、自宅で手軽にムダ毛を目立たなくできるという点です。
除毛に使用するカミソリや除毛クリームはドラッグストアなど身近な場所ですぐ購入できます。電気シェーバーも家電量販店などに行けばさまざまなメーカーの商品が置いてあるので、ムダ毛が気になったときに自分ですぐ除毛することができます。
除毛は急いでムダ毛を処理したい場合でも、道具さえあればいつでもお手入れできることがメリットです。
②失敗しても大丈夫
除毛は、肌の表面に見えているムダ毛のみを取り除く方法です。毛根は残っているので万が一失敗してしまってもまた毛が生えてきます。そのためムダ毛を残しておくべきかどうか迷った部分でも試しに除毛することができます。
たとえばVIOなどは完全に脱毛するか迷う人もいると思います。そのような場合は、毛が再生する除毛による処理のほうが適していると言えます。
③費用があまりかからない
脱毛とは違い、費用があまりかからないという点も除毛のメリットです。
除毛に必要な費用は道具代のみで、安い物だと数百円で購入できます。そのうえカミソリや毛抜き、電気シェーバーなどは1度購入すれば何度も使用することができるので、お財布への負担も最小限で済みます。
除毛によるデメリット
除毛によるデメリットには、次のようなものがあります。
①すぐムダ毛が生えてくる
②肌へのダメージが大きい
③除毛しにくい部分がある
①すぐムダ毛が生えてくる
お手入れをした翌日にはまたムダ毛が気になってしまうという人が多いことが、除毛の最大のデメリットです。
除毛は肌の表面上に見えているムダ毛のみを除く方法です。毛根は残っており処理してもすぐ毛が再生するため、毎日のように除毛を行っているという人も少なくありません。
②肌へのダメージが大きい
除毛では、お手入れに使用するカミソリやシェーバーの刃で皮膚の表面を削ってしまい、肌を傷つける可能性があります。
また除毛クリーム、脱毛ワックスなどは肌に与える刺激が大きく、使用するとかぶれや肌荒れを引き起こしてしまうことがあります。特に初めて使う除毛剤の場合はいきなり広い範囲には塗らず、狭い範囲に試し塗りをして、自分の肌に合っているかどうかを確認してから使用すると安心です。除毛クリームは顔やVIOには使用できないこともあるため、どの部分に使用できるのか事前に確認しておくことも重要です。
③除毛しにくい部分がある
3つ目のデメリットは、除毛しにくい部分があることです。
たとえば背中やうなじなど、自分の手が届きにくい部分や直接目で確認することができない部分を自分で除毛するのは難しいです。そのうえカミソリなどを使用すると誤って怪我をしてしまう危険性もあります。
自分一人での除毛が難しい部分は無理にお手入れせず、家族や友人に手伝ってもらうか、その部分だけ脱毛サロンなどにお願いしましょう。
除毛クリームが体に悪いって本当?
除毛クリームは体に悪いイメージがあり、使用することに不安がある方もいるかと思います。除毛クリームが体に悪いというわけではないですが、人によってはお肌に合わない場合もあり、使用後に肌が赤くなったりヒリヒリしてしまうことがあります。
その理由は除毛クリームにはムダ毛を溶かす成分が入っており、ムダ毛と同じタンパク質で出来ている肌に対しても刺激を与えてしまうためです。肌への刺激が不安な方は目立たない場所で試し塗りをしてから使用すると安心です。
脱毛と除毛どっちを選べばいい?
脱毛と除毛、人によりどちらが向いているのかは違います。先ほどのメリット・デメリットを参考にして、自分に合う処理方法を選んでください。
脱毛が向いている人
- ムダ毛の自己処理から解放されたい人
- 毛が濃く、剃ってもまたすぐに生えてきてしまう人
- 肌へのダメージが気になる人
脱毛を何度か行うことで少しずつ毛の量が減り、生えてくるスピードも遅くすることが可能です。最終的には自己処理がほとんど不要になるため、ムダ毛の処理から解放されたい人に向いています。
ムダ毛の処理から解放されることで、毎日のように行っていた自己処理の時間をがなくなり、ほかのことに時間を使えるようになります。
またムダ毛の自己処理を行う回数が減ることで、肌へのダメージが軽減されます。
除毛が向いている人
- お金をかけたくない人
- 脱毛時の痛みが怖い人
- 肌が強い人
除毛は道具代のみの費用の負担でお手入れできるため、ムダ毛のお手入れにお金をかけたくないという人に向いているムダ毛の処理方法です。
また脱毛は施術時に痛みを感じる場合が多いので、痛みに弱い人には除毛のほうが向いています。
現在カミソリや除毛クリームを使用していてもお肌への影響がとくに見られないといった肌が強い人は、お肌にいいからという理由だけで脱毛をする必要はないといえます。
脱毛する方法
ムダ毛を毛根から取り除いてくれる脱毛。脱毛を行うには一般的に次の2つの方法があります。
脱毛サロンに通う
脱毛サロンでは、光脱毛やフラッシュ脱毛という方法の施術を受けることができ、光を照射してムダ毛にダメージを与えることで脱毛を行います。
脱毛サロンは比較的安い費用で脱毛できるため通いやすく、痛みも比較的少ないです。使用している機械の種類にもよりますが、一般的に脱毛サロンに2~3年ほど通うと自己処理がほとんど不要な状態まで脱毛できます。
クリニックに通う
クリニックでは、レーザー脱毛やニードル脱毛という方法の施術を受けることができ、どちらかといえばレーザー脱毛による施術を行っているクリニックが多いです。脱毛サロンとは違いクリニックによる脱毛では毛根を破壊することができるため、脱毛サロンよりも脱毛の効果が高く、通う回数も少なく済むことが多いです。
ただし効果が高い分痛みも強く感じやすく、VIOやヒゲなどの脱毛時は強い痛みを感じてしまう可能性があります。また、費用が高額になることが多いです。
まとめ
- 脱毛とは、毛を皮膚の中に埋もれている毛根から取り除くことをいう。
- 除毛とは、皮膚の表面に見えているムダ毛のみを取り除くことをいいう。
- 脱毛のメリット①自己処理からの開放②肌ダメージの軽減③チクチクしない④自己処理しにくい部分も簡単に脱毛できる
- 脱毛のデメリット①脱毛中に痛みを感じる場合がある②脱毛後もムダ毛が生える場合がある③費用がかかる
- 除毛のメリット①手軽にムダ毛を目立たなくできる②失敗しても大丈夫③費用があまりかからない
- 除毛のデメリット①すぐムダ毛が生えてくる②肌ダメージが大きい③除毛しにくい部分がある
- 脱毛する方法①脱毛サロンに通う②クリニックに通う
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