日常生活でつい不注意からやけどをした経験がある人は多いと思います。やけどしたときに気になるのが、やけど跡が残らないかです。そこで今回は、やけど跡をできるだけ残さないように対処方法や応急処置について解説します。特にやけど跡を残さないための注意点は、皆さんと知識を共有したいと思います。ぜひ最後までご覧ください!
目次
やけどとはどんな症状?
やけどとは、お湯や炎などが皮膚や皮下組織に触れることで、皮膚にダメージを起こす外傷のことです。やけどのダメージを受けた皮膚や皮膚組織の深さで、重症度が分類されます。
他にも、やけどの重症度により、治療法は大きく異なります。また重症度が高いと、命に関わるケースもあります。
またやけどをすると、見た目で跡が残るケースもありますので、応急処置や適切な治療法が跡を残さないために重要です。
また、皮膚の役目であるバリア機能が損なわれます。そのため、注意しないと細菌感染を引き起こしやすくもなります。
やけどしたときは早急に応急処置する
やけどをしたときは、慌てずに今後跡を残さないためにも早急に応急処置をすることが大事になります。ここからは、基本的な応急処置について解説します。
常温の水で患部を冷やす
やけどの患部を冷やすことで、痛みが軽減されたり、組織の損傷が少なくなります。冷やす時間は、5分以内が最適です。
理由は、5分以上患部を冷やすと、水分を多量に含んで皮膚がブヨブヨになるからです。
他にも、常温の水で塗らしたタオルを患部に当てて冷やすことも有効な応急処置です。時間は、30分以内にするのが最適です。
冷水や氷は冷たすぎるため直接患部に使用しない
やけどした患部には、直接冷たすぎる冷水や氷、また保冷在などを当てて冷やすことはいけないです。理由は、患部を冷やしすぎることで、やけどの状態が更に悪化する可能性があります。
そのため、必ず患部を冷やす応急処置には、常温の水を使用することが大切です。
軟膏など薬は塗布しない
軟膏などの薬を塗布するには、応急処置ではなく必ず医師の診断を受けてからすることが大事です。やけどの状態や重症度は、医師が診断して治療に最適な薬を処方してくれます。
医師の診断を受ける前に、自己判断で軟膏などの薬を患部に塗布すると、更にやけどの状態が悪化する可能背があります。
また、医師も最適なやけどの診断が、できない状態なりかねないです。
やけどの重症度を確認する
やけどの応急処置が終了したら、次に重症度のレベルを確認します。やけどの重症度は3段階で分類されていますので解説していきます。
Ⅰ度熱傷
やけどの重症度としては、一番軽症です。表皮の深さまでのやけどになり、症状としては表皮に赤みがでたり、少し痛みがあるケースもあります。ただみずぶくれには、ならないです。
人間の皮膚構造は、上から表皮、真皮、皮下組織の3層になります。やけどの重症度は、どの皮膚構造までダメージがあるのかにより決められます。
軽症になりますので、医師から処方される炎症を抑える効果が期待できる、ステロイド外用剤で治療すれば早期に完治することができます。
Ⅱ度熱傷
表皮だけでなく、更に真皮までやけどがある状態です。症状の特徴として、水ぶくれができます。
また、ダメージがある深さも、浅い深さと深い深さの2つに分類されます。
浅い深さの状態では、やけどの後に水ぶくれができます。更に痛みや水ぶくれも破れます。治療内容や状態にもよりますが、約1~2週間で完治します。
深い深さの状態では、完治するのに1ヶ月以上は必要です。また重症になると、神経もダメージがありますので、い痛みを感じない状態にもなります。
Ⅲ度熱傷
重症度が高く、皮膚だけでなく皮下組織まで、やけどのダメージがある状態です。症状は、水ぶくれにはなりませんが、皮膚が白っぽくなります。
この状態になると、感覚もなく痛みを感じなくなります。理由は皮下組織だけでなく、神経も損傷されているからです。
やけどの状態は重症になりますので、残念ですが完治したとしても跡は必ず残ります。
やけど跡を残さないために応急処置したら病院へ
やけど跡は女性なら特に残したくはないと思います。そのため応急処置したら自己判断で治療をせずに、必ずかかりつけの病院で診察を受けることをおすすめします。
自己判断せずに軽いやけどでも診察を受ける
やけどは、痛みだけでなく心理的にもダメージがある外傷です。軽症のやけどでも、身体的ダメージ以上に、今後やけど跡が残らないか、特に女性は不安や心配も増長されます。
自己判断で軽症だから大丈夫と、医師の診断を受けないことは危険です。
軽いやけどでも、時間が経過すると痛みが強くなったりするときもあります。かかりつけの医師に診察してもらえれば、痛み止めも処方してくれますので安心です。
また、やけどは日中や平日だかでなく、夜間や病院が休日でも起こります。そのときは、迷わずやけどの状態を悪化させないためにも、救急外来を受診することをおすすめします。
患部が白く痛みがないやけどは必ず病院に行く
やけどの患部が白くて痛みがないときには、重症度が高いやけどになります。痛みがないのは、皮膚だけでなく神経も損傷されているからです。
そのため、応急処置をしたら、早急に医師の診断を受けるようにすることが大切です。
日常生活でやけどを防ぐために気を付けること
やけどをしてしまうのは、日常生活では熱湯を浴びてしまうケースが多いです。料理を調理しているときや、コーヒーにお湯を入れているときなどです。
また小さいお子さんがいる家庭では、特にやけどに気を付けないといけないです。テーブルの上にあるコーヒーやお茶などを、お子さんが触れてやけどするケースがあります。
そのため、お子さんが触れることができる場所には、コーヒーやお茶など、やけどをする原因になるものを置かないなど対策が必要になります。
日常生活では、家事や仕事、また子育てなど忙しい人は特に注意するべきです。毎日忙しいなかでも、時間や気持ちに余裕が持てる生活を心掛けることが大切です。
この心掛けが、やけどになるリスクを少しでも、軽減してくれると思います。
やけど跡を残さないための最適な治療法を解説
やけどの重症度にもよりますが、やけど跡は出来るだけ残したくないものです。そのため、ここからは自分自身や病院でしたい最適な治療法を解説します。
やけど治療にはワセリンが最適
やけどになると、通常よりも細菌感染になりやすくなります。理由は、細菌感染をバリアする役目である皮膚が損傷するからです。
やけど治療にワセリンが最適な理由は、皮膚の代わりにバリア機能の役割をしてくれるためです。そのため、医師のなかでもワセリンをやけど治療に頻用しているケースもあります。
気をつけたい点は、ワセリンは香料が不使用の商品を使用することです。
やけど跡はサランラップで覆う
やけど治療の知識がないと、やけどの患部に絆創膏を貼るケースもあります。絆創膏は、やけどには適していないです。
理由は、やけどの患部とくっついて剥がしにくいのと、やけどの患部全体を覆うことができないからです。
やけど治療に最適なのは、サランラップで患部を覆うことです。
サランラップで覆うときには、必ず真ん中に穴を開けることが大切です。理由は、患部からでる浸出液が、密封状態になると、雑菌が繁殖して細菌感染につながる可能性があるためです。
ガーゼはメロリンガーゼを使用
やけど治療にガーゼを使用するなら、メロリンガーゼがおすすめです。メロリンガーゼとは、やけどしている患部と、くっつかないガーゼのことです。
通常あるガーゼよりも値段は高くなりますが、誰でもインターネットで購入することが可能になります。ただ安価なサランラップの法が、安価になりますので治療法としてはおすすめです。
やけどの水ぶくれには軟膏は塗布しない
やけどした患部が水ぶくれの状態なら、やけどの重症度ではⅡ度になります。やけどで、皮膚の表皮が損傷していて、更に真皮がむき出しになっている状態です。
そのため不用意に患部を手で触ったり、医師の診断ではなく自己判断で、軟膏などの薬を塗布してはいけないです。
最悪やけどの患部が悪化したりする可能性があります。早期に完治させるためにも、出来るだけ患部は触らないことが大切です。
やけど跡を残さないための注意点
最適な治療法を継続することは大事ですが、更にやけど跡を残さないために注意してもらいたいことがあります。ここでは、やけど跡を出来るだけ残さないために、実行したい2つの注意点について解説します。
感染対策をきちんとする
やけどになると、細菌などの感染から守るバリアの役目である表皮がダメージを受けている状態になります。
そのため、やけどになったら完治するまで感染対策をきちんとしないといけないです。
自宅でがもちろん、帰宅時の手洗いやうがい、また完治するまでは、病院への通院を継続することが必要です、。
やけど跡を残さないためのポイントは、必要以上に患部を触らないことです。そのため、シンプルにワセリンを患部に塗布して、サランラップで覆う治療法を継続することが大事です。
ただ、やけどした患部は完治してくると、表皮が新しく形成されます。そのため、やけどの重症度により、跡が少なからず残るケースも覚えておく必要があります。
毎日やけど跡を流水で洗う
やけど跡を残さないためには、患部を清潔に保つことが大事です。そのため、最低1日に1回は、必ず常温の流水で洗うことが必要です。
患部を洗うときに浸出液が出てきたり、最初は少し痛みを伴うこともあります。
毎日が忙しいと、患部を清潔にするために流水で洗うのも大変です。ただ毎日継続して、患部にワセリンを塗布してから、サランラップで丁寧に覆うことが完治への近道です。
また、やけど治療中は感染対策として、入浴時には湯船は控えてシャワーのみとします。ただ患部だけでなく、シャワーで全身を洗い清潔に保つことが、感染対策にもなります。
やけどは跡を残さないために必ず病院でも診察してもらいましょう
ここまでやけど跡を残さないための応急処置や対処方法、また必ず覚えてもらいたい注意点について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?やけどは誰にでも日常生活でしてしまう可能性がある外傷です。
そのため特に女性になると、やけどの痛みよりも跡が今後残らないのかが非常に気になる人は多いと思います。跡を残さないためには、この記事で解説した応急処置や、最適な対処方法を実行することが大事です。
効果として、やけど跡が残らない状態が期待できます。
最後に、やけどの跡を残さないために大事なことを復習します。
それは、やけどは自己判断せずに、必ずかかりつけの病院で必ず診察してもらうことです。
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