こちらの記事では、麻酔クリームは脱毛で痛みを軽減するのか、麻酔はどのような種類のものがあって効果はどうなのかを紹介しています。
今までに脱毛を経験したことがある人なら、人それぞれ程度は異なっても痛みを感じたことがあるでしょう。
できれば痛みを感じることなくムダ毛のお手入れをしたいですよね?
既に脱毛を始めている人も、始めたい人も知っておいてほしい脱毛の痛みを軽減する方法や麻酔に関する疑問も詳しく解説していますのでぜひご覧ください!
目次
麻酔クリームはどの脱毛で使用できる?
麻酔クリームは「医療脱毛」のみ使用できます。
麻酔は医療行為にあたり、専門資格を持った医師が常駐している医療機関に限り認められているためです。
脱毛サロンでは医療行為が禁止されており、麻酔は使用できません。
使用している脱毛機器も施術時の痛みが医療脱毛ほど強くないため、麻酔は不要とされています。
麻酔クリームで脱毛の痛みは軽減する?
麻酔クリームで脱毛の痛みは軽減できます。
医療脱毛は脱毛サロンでの光脱毛と比較し、強い痛みを感じやすいのが特徴です。
光脱毛は毛の組織にダメージを与えるのみですが、医療脱毛はエネルギー量が高く毛の組織を破壊することまでできるためです。
近年、医療脱毛の機器が進化し、痛みを感じにくいものが開発されていますが、痛みはゼロではないため麻酔が必要なシーンもあるでしょう。
医療脱毛では痛みに対処する方法をきちんと用意しているので、痛みに敏感な人はカウンセリング時に相談してみてください。
脱毛で使用できる麻酔の種類
脱毛時に使用できる麻酔はいくつかありますが、多くのクリニックで採用しているのが麻酔クリームや笑気麻酔です。
その他麻酔テープや静脈麻酔といったものもあり、4種類の麻酔について説明します。
麻酔クリーム
麻酔クリームは表面麻酔ともいわれており、肌にクリームを直接塗るタイプの麻酔です。
痛みを抑えたい部位だけに塗り、20~30分ほどで塗った部分の感覚が鈍くなってきてレーザー照射時の痛みを感じにくくなります。
1回の使用量が決まっているため広範囲には塗ることができず、照射範囲の狭いVIOやワキなどに使用することがほとんどです。
麻酔の効果持続時間は30分ほどなので、施術後の生活に支障は無いでしょう。
麻酔クリームの主成分は、リドカインという痛み止めに使用されているものです。
アレルギーをお持ちの人は使用できない可能性があるため医師にその旨伝えてください。
笑気麻酔
笑気麻酔は、吸入マスクを装着しガスを鼻から吸入して感覚を鈍らせる麻酔です。
吸入してから効果が出るまで5分程度と早く、ぼーっとする感覚やお酒に酔った感覚に近いです。
鎮静作用と鎮痛作用があり全身に効きますが、効果は20~30分程度で吸入している間だけ続き、外すと早めに麻酔成分は抜けていきます。
人によっては眠気を感じたり、ふらつきを感じたりすることがありますので、施術後30分ほどは自動車などの運転は控えるようにしましょう。
休憩することで徐々に改善していくので、施術後すぐに予定を入れず余裕を持ったスケジュールを組むと良さそうです。
笑気麻酔は、亜酸化窒素と酸素が混ざった気体を吸入しますが、副作用はほとんどありません。
ただ、特定の既住歴(喘息、気胸など)をお持ちの人は、笑気麻酔を使用できない場合があるので医師に確認しましょう。
麻酔テープ
麻酔テープは、麻酔成分の含まれたテープで、照射部位の肌に直接貼ることで痛いを軽減します。
主成分は麻酔クリームと同じリドカインですが、成分量が少量のため麻酔の効果は麻酔クリームより低めです。痛みの強い部位への使用はおすすめできません。
痛みによる負担を少しでも減らしたい人は、他の麻酔を採用しているクリニックを探してみると良いでしょう。
静脈麻酔
静脈麻酔は、鎮静剤を点滴で体内に入れることで鎮静作用をもたらす麻酔です。外科手術でも使用されるほど効果の強いものになります。
麻酔が効いてくると意識が薄れてくるため、痛みをほとんど感じずに脱毛を終えることができる一方で、デメリットも。
施術当日は数時間前から食事が取れなかったり、施術後しばらくは車などの運転が制限されたり、と生活に支障が出ることもあるのでよく考えて選びましょう。
麻酔クリームの使用方法
麻酔クリームの使用方法は下記の通りです。
- 麻酔クリームの使用部位を清潔な状態に整えます。
- 専用のはけなどで皮膚の色が透けて見えないくらいの厚さに塗り広げていきます。
- 皮膚によく浸透させるため、麻酔クリームを塗った部位をラップで覆って密封します。
- そのまま20~30分ほど待機します。
- 麻酔を拭き取って施術を開始します。
麻酔の成分は皮膚に浸透しているため拭き取った後も痛みは軽減されます。
皮膚表面の痛みをやわらげるので、毛根の深い部分は痛みや違和感を感じる場合があります。
麻酔クリームは、スタッフが塗ってくれる場合と自身で塗る場合があります。自身で塗る場合もやり方をきちんと説明してくれるので安心してくださいね。
麻酔クリーム希望の際は、予約時にその旨伝えてください。
施術当日は施術時間だけでなく、麻酔クリームの効果が出る時間まで考慮し、多めに時間を見積もってクリニックへ行くようにしましょう。
脱毛で痛みを感じやすい部位の特徴は?
脱毛で痛みを感じやすい部位の特徴は下記3つです。
- 毛の1本1本が太く密度が高い
- 神経や血管が集中している
- 皮膚が薄く骨に近い
レーザー脱毛は毛の黒いメラニン色素に反応して毛根を熱で照射し、毛発部分にダメージを与えていきます。
毛の1本1本が太く密度が高いVIOやワキは、皮膚が薄く神経や血管が集中している部分にあたるため男女ともに痛みを感じやすいです。
また、顔の鼻下・眉上あたりや関節部分なども皮膚が薄く骨に近いことから、痛みを感じやすい人が多いでしょう。
男性はヒゲ脱毛で痛みを感じる人が多いです。
ヒゲは体の中で最も硬い毛が生えている部位で、人によっては毛量が多くなるため痛みを感じやすいといわれています。
脱毛部位ごとに痛みの感じ方が異なるので、強い痛みを感じる場合は我慢せず麻酔クリームを使用してみるのが良いですね。
クリニックでできる麻酔以外の脱毛の痛み軽減方法
脱毛は麻酔以外にも痛みを軽減するためにできるさまざまな対策があります。クリニックでは、どんな工夫がされているのか見ていきます。
痛みの少ない脱毛機器の使用
脱毛機器には蓄熱式や熱破壊式という脱毛方法がありますが、蓄熱式脱毛器を導入しているサロンを選ぶと痛みが少ないです。
蓄熱式脱毛器は、発毛組織を低出力レーザーを連続で照射し発毛司令塔を破壊する方法で、肌が弱い人でも施術できるぐらいの照射レベルの調整ができます。
熱破壊式脱毛器は高出力レーザーを1発照射し毛母細胞を破壊する方法で、効果は高いですがその分痛みも強いです。
どちらもメリット・デメリットがありますが、痛みを軽減できることを考えれば蓄熱式を採用しているクリニックが良いでしょう。
照射レベルの調整を行う
脱毛では照射出力レベルの調整ができます。
ただ、照射出力レベルを下げると痛みは弱くなりますが、十分な効果を期待できなくなる可能性や脱毛回数が増える可能性があります。
あらかじめテスト照射を受けて痛みの感じ方を確認しておきましょう。
自分でできる麻酔以外の脱毛の痛み軽減方法
施術を受ける側も日頃からできるさまざまな対策があります。脱毛期間中は特に意識して行うべきことは、こちらです。
紫外線対策をする
脱毛期間中の日焼けは避けてください。
レーザー脱毛は、毛の黒いメラニン色素に反応しますが、肌が焼けて黒くなることにより毛以外にも反応してしまうことになりかねません。
また、日焼けした肌に長時間レーザーを照射し続けると火傷する恐れもあるため日焼け止め、日傘、UVカットの衣類など活用して対策していきましょう。
肌を乾燥させない
脱毛期間中、肌の保湿も大切なケアの1つです。
肌が乾燥しているとバリア機能が低下し、敏感な状態になるため痛みを感じやすくなります。
毎日の保湿ケアすることで肌の水分量を安定させれば、脱毛時のダメージの軽減が可能です。
季節や肌の状態で保湿ローションやクリームなど使い分けて肌の乾燥を防ぎましょう。
体調の良いときに施術を受ける
体調が優れないときは施術日の変更をおすすめします。
体調不良や肌荒れを起こしている時は、普段よりも刺激に敏感です。生理前や生理中もホルモンバランスの変化で肌が敏感で痛みを感じやすい傾向にあります。
生理中はVIO脱毛の施術ができないクリニックも多いので、できるだけ周期をずらして予約しましょう。
無理をして施術を受けると、体調や肌荒れが悪化する可能性があります。不安なことがある場合は、施術前にクリニックへ相談してくださいね。
麻酔クリームの使用に関するQ&A
ここまで麻酔クリームや脱毛の痛み軽減方法について紹介してきましたが、麻酔クリームの他にも気になることをまとめました。
Q1:麻酔クリームの副作用は?
麻酔クリーム使用後、まったく副作用が出ないとは言い切れず、施術時の体調により下記症状が出ることもあります。
- 不快感
- 手の震え
- 蕁麻疹
麻酔クリームは肌に直接塗るので、皮膚に関する症状を引き起こすことがあります。クリームが肌に合わない場合、ヒリヒリすることも。
Q2:脱毛の途中でも麻酔クリームは使用可能?
可能ではありますが、あまりおすすめできません。
麻酔クリームは塗ってから効果が出るまで30分ほどかかります。脱毛途中に使用すると終わる頃に効果が出始めるということも。
麻酔クリームは施術予約の時点で使用希望の旨、伝えておきましょう。
Q3:麻酔クリームをネットで購入して脱毛に使用するのはOK?
麻酔クリームはネットで購入することができます。
ただ、市販の麻酔クリームは濃度が低いものが多く、医薬品のため処方箋が必要なケースも。
また、海外から個人輸入という形で購入することもできますが、衛生面や安全性に不安があります。
購入したものを脱毛で使用できるかどうかは、クリニックごとの判断です。
使用できなかった場合に、クリニックで再度購入が必要となれば二度手間になるためネットでの購入はおすすめしません。
クリニックから処方されたものでないと、用法用量が曖昧だったり副作用や中毒症状を引き起こしたりすることもあります。
麻酔を希望する際は、必ずクリニックで処方されたものを使用しましょう。
Q4:どの部位でも麻酔クリームは使用できるの?
どの部位でも麻酔クリームを使用することはできます。
顔など肌が敏感な部位でも使用でき、鼻下や口周辺など痛みを強く感じる部位は麻酔で痛みを抑えてから脱毛する人が多いです。
ただ、麻酔クリームは肌荒れのリスクや、部位ごとに料金がかかることもあるので迷ったら医師と相談して麻酔の使用を決めましょう。
Q5:未成年でも麻酔クリームを使用できる?
未成年でも使用は問題ありません。
18歳未満の場合は、脱毛そのものの契約に親御さんの承諾が必要となります。
麻酔の利用に不安がある人は、カウンセリングの際に聞いてみてください。
麻酔クリームは脱毛の痛みを軽減する?麻酔の種類と効果を解説
- 麻酔クリームを使用できるのは医療脱毛のみ
- 麻酔クリームで脱毛の痛みは軽減できる?
- できるが、痛みはゼロではない
- 脱毛で使用できる麻酔の種類
- 麻酔クリーム
- 笑気麻酔
- 麻酔テープ
- 静脈麻酔
- 麻酔クリームの使用方法
- 皮膚の色が透けて見えないくらいの厚さに塗る
- 塗布部分をラップで覆う
- 20~30分ほど放置する
- クリームを拭き取って施術開始する
- 脱毛で痛みを感じやすい部位の特徴
- 毛の1本1本が太く密度が高い
- 神経や血管が集中している
- 皮膚が薄く骨に近い
- クリニックでできる麻酔以外の脱毛の痛み軽減方法
- 痛みの少ない脱毛機器の使用
- 照射レベルの調整を行う
- 自分でできる麻酔以外の脱毛の痛み軽減方法
- 紫外線対策をする
- 肌を乾燥させない
- 体調の良いときに施術を受ける
以上、麻酔クリームは脱毛の痛みを軽減する?麻酔の種類と効果を解説をまとめました。
脱毛は痛みやリスクを避けられません。脱毛することを苦痛と思わないために、痛み軽減方法や麻酔クリームを上手に活用していきましょう。
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