ムダ毛の自己処理にはさまざまな方法がありますが、もっとも多くの方が行っているのはカミソリで剃るという方法です。
カミソリでムダ毛を処理する際、カミソリ負けをしてしまった経験がある方は多いのではないでしょうか?気を付けているつもりでもヒリヒリしてしまうことがあり、大きな悩みですよね。
カミソリ負けをしないためには、カミソリ負けをしてしまう原因や予防法について理解しておくことが重要です。
そこで今回はカミソリ負けをしてしまう原因や予防法について詳しく解説します。また、もしカミソリ負けが起きてしまった場合の対処法も解説していきますので、万が一の時に備えてしっかり確認してみてください。
正しい方法でムダ毛を処理することで肌への負担が軽減され、キレイな肌をキープすることができます。
「カミソリ負けに悩んでいる」という方はぜひ参考にしてみてください。
目次
カミソリ負けの症状
カミソリを使用した際に起こる肌トラブルのことを「カミソリ負け」と言います。カミソリでムダ毛の処理を行う場合、お肌の調子やお手入れをする部位によってはカミソリ負けが起きやすくなってしまうため注意が必要です。
カミソリ負けはカミソリでムダ毛を剃る際に、お肌の表面にある角質層が削れてしまったり、直接カミソリの刃が当たってお肌が傷ついてしまうことによって起こります。
もしカミソリ負けが起きてしまった場合にも焦らずに対処できるように、しっかり症状を理解しておきましょう。
カミソリ負けが起きると、次のような症状があらわれます。
- お肌が赤くなりヒリヒリする
- お肌から出血する
- お肌にブツブツができる
- 痛みやかゆみを感じる
お肌が赤くなりヒリヒリする
カミソリ負けの代表的な症状は、ムダ毛を剃った後、お肌が赤くなったりヒリヒリする症状です。
カミソリの刃によってお肌の表面がダメージを受けてしまい、お肌のバリア機能が低下し、お肌がデリケートな状態になっています。お肌にニキビや毛嚢炎などの炎症がなく、乾燥もしていないのにムダ毛処理をした後にヒリヒリと軽く痛む場合は、カミソリ負けをしていることが多いです。
お肌がダメージを受け、わずかな刺激にも過剰に反応してしまう状態なので、アフターケアとして化粧水やクリームを使用しただけでもヒリヒリしてしまう場合があります。
お肌から出血する
お肌から出血してしまうのも、カミソリ負けの症状のひとつです。
滑らかに見えるお肌の表面ですが、実は小さな凹凸があります。カミソリで剃った際にカミソリの刃がお肌の表面だけではなく血管にまで届き、傷つけてしまうことで出血します。
とくに毛の流れに逆らって剃る「逆剃り」を行った場合や、お肌の乾燥などによりバリア機能が低下している場合には出血しやすいので、気を付けてお手入れしましょう。
お肌にブツブツができる
カミソリ負けには、お肌にブツブツができてしまう症状もあります。
赤みや出血のカミソリ負けはムダ毛をお手入れした直後に症状があらわれますが、ブツブツができるカミソリ負けはお手入れしてしばらく経過した後に症状があらわれるという特徴があります。
ムダ毛を剃ることによりお肌のバリア機能が低下し、抵抗力も下がります。そのため雑菌がお肌に侵入しやすくなり、ニキビや吹き出物、毛嚢炎などの肌トラブルが起こりやすい状態になります。
このような炎症が起きると膿が出たり腫れたりするので、お肌がブツブツしているように見えるのです。
痛みやかゆみを感じる
カミソリ負けを起こすとヒリヒリするだけではなく、痛みやかゆみを感じることがあります。
カミソリでムダ毛を剃ることでお肌の角質もわずかに削れてしまい、バリア機能が低下します。お肌のバリア機能が低下するとお肌が敏感な状態になり、小さな刺激に対しても大きく反応してしまい、痛みやかゆみを感じてしまうのです。
カミソリ負けの原因
カミソリ負けはその名の通りカミソリを使用することで起こる症状です。カミソリ負けが起こる原因としては、使用しているカミソリやお手入れ時のお肌の状態が大きく関係している場合が多いです。
次の場合はカミソリ負けを起こしてしまう主な原因を解説します。
同じカミソリを長期間使用している
同じカミソリを繰り返し使用していると、刃の状態が悪くなり、切れ味が悪くなります。
切れ味が悪くなったカミソリでムダ毛のお手入れをすると、刃とお肌の摩擦が大きくなり、毛が引っ張られてしまいます。また同じ部分を何度も剃る必要があるため、お肌への刺激が大きくなってしまい、カミソリ負けを起こしやすくなります。
長期間同じカミソリの刃を使用していると、刃に雑菌が溜まりやすく、炎症を起こす原因にもなります。
乾燥しているお肌にカミソリを使用する
乾燥している状態のお肌にカミソリを使用するとカミソリ負けが起こりやすくなります。
カミソリは刃が直接お肌に当たるため、ムダ毛のみではなくお肌の表面までわずかに削ってしまうため、お肌に刺激を与えます。お肌が乾燥することでバリア機能が低下し、小さな刺激に対しても敏感に反応してしまい、カミソリ負けを起こしやすくなります。
普段から保湿クリームなどを使用し、お肌の乾燥を予防しましょう。
カミソリ負けが起きた際の対処法
どれだけ気を付けていても、カミソリ負けが起きてしまう可能性はゼロではありません。もしカミソリ負けが起きてしまった場合でも、対処方法を知っておくと安心ですよね。
つづいてはカミソリ負けが起きてしまった際の対処方について解説していきます。
冷やしてから保湿する
カミソリ負けで炎症が起き、熱をもっている場合は、冷やしたタオルや冷たいシャワーなどを当てて冷やしましょう。冷やしすぎると凍傷になる危険性があるため、15分ほど冷やしたら一度冷やすのをやめて様子をみて、必要であればまた冷やすというのを繰り返してください。
もし患部がかゆくても、かかないように注意しましょう。
カミソリ負けを起こしたお肌は乾燥しやすい状態になっており、お肌が乾燥すると炎症がさらに悪化する可能性があります。そのため冷やして症状が落ち着いたら素早く保湿をしてください。
冷たいローションを塗って冷却と保湿を同時に行うという方法もおすすめです。
保湿ケアの際は、まず化粧水やローションをお肌に充分に浸透させ、乾燥しないように上からクリームを塗りましょう。乾燥がひどい場合はクリームの代わりにワセリンを塗るのも効果的です。
ただし保湿はカミソリ負けの治療法ではなく、あくまでも症状を悪化させないための対処法です。
薬を塗る
カミソリ負けを治す方法として、殺菌作用があり、炎症に効くとされている市販薬を塗る方法もあります。用途や効能の欄に「カミソリ負け」と記載されている薬を選んでください。
ただしカミソリ負けの部分が膿んでいたり、ただれている場合は、自己判断で市販薬を使用するのではなく、皮膚科を受診しましょう。
カミソリ負けになった場合、皮膚科で処方される主な治療薬は次のような薬です。
- 抗菌薬
- 保湿剤
- ビタミン剤
- ステロイド入り外用薬
カミソリ負け用の市販薬も多く出ていますが、特に敏感肌や症状がひどい人は自身の判断で解決しようとせず、医師による治療を受けることをおすすめします。
カミソリ負けの症状は2~3日程度でおさまることがほとんどです。市販薬を塗ってもなかなか症状が落ち着かない場合や、何度もカミソリ負けを繰り返している場合なども皮膚科を受診して治療を受けてください。
悪化したカミソリ負けを長期間放置してしまうと、色素沈着など別のトラブルに発展してしまう可能性もあります。
カミソリ負けを予防するポイント
カミソリは数ある自己処理方法の中でもっとも人気の方法で、普段からカミソリでムダ毛を処理している方は多いです。カミソリ負けの経験があるという方も多いのではないでしょうか?
カミソリ負けはさまざまな症状を引き起こしてしまうので、できるだけ予防したいですよね。
カミソリ負けを予防するためには次の5つのポイントを守ってカミソリを使用することが大切です。
- 正しい剃り方でお手入れする
- 優しく剃る
- シェービング剤を使用する
- 衛生面に気を付ける
- 保湿する
- お手入れの頻度を落とす
- 脱毛する
①正しい剃り方でお手入れする
カミソリ負けを起こさないためには、正しい剃り方でムダ毛のお手入れをすることが重要です。
カミソリを使用した剃り方には毛の流れに沿ってカミソリを動かす「順剃り」と、毛の流れとは反対方向にカミソリをすべらせる「逆剃り」があります。
逆剃りはよく剃れますが、お肌への負担も大きくなるので、はじめは順剃りを行いましょう。皮膚を伸ばすと毛が立って剃りやすくなるため、剃りにくい場合はカミソリを動かす方向とは反対向きに皮膚を引っ張ってみてください。
それでも十分に剃れなかった場合や、剃り残しができてしまった部分にのみ逆剃りを行うようにしましょう。
よく剃れるからとはじめから逆剃りするとお肌に大きな負担がかかってしまうので、できるだけ逆剃りを行う範囲を少なくすることが大切です。
②優しく剃る
お肌に大きな刺激を与えてしまうことが原因でカミソリ負けが起こります。
いくら正しい剃り方でお手入れしても、力を入れすぎるとお肌が大きなダメージを受けてしまうため、優しく剃ることが大切です。
またムダ毛が長すぎるとカミソリの刃に引っ掛かりうまく剃れず、毛が引っ張られてしまい、お肌に大きなダメージを与える場合があります。長く伸びすぎてしまった場合は、あらかじめハサミで短く切ってからカミソリで優しく剃っていきましょう。
③シェービング剤を使用する
カミソリ負けを起こさないためには、カミソリの刃とお肌との摩擦をできるだけ小さくする必要があります。
石鹸を使用する方も多いですが、専用のシェービング剤を使用することが望ましいです。
専用のシェービング剤を使用すると、滑らかに剃れるようになり、お肌への刺激が少なります。それだけではなく、保湿成分などお肌を保護する成分が含まれているため、カミソリ負けを起こす可能性がより低くなるのでおすすめです。
④衛生面に気を付ける
カミソリ負けを予防するには、衛生面に気を付けることが大切です。
同じカミソリを長期間使用すると、刃に雑菌が溜まりやすくなってしまうので、定期的に刃を交換してください。
いくら清潔なカミソリを使用しても、お肌が清潔でなければ雑菌が侵入しやすくなるので、お肌も清潔な状態でお手入れしましょう。
⑤保湿する
お肌が乾燥しているとバリア機能が低下し、カミソリによるダメージを受けやすくなってしまいます。
カミソリでお手入れする方は、普段から保湿クリームなどで保湿し、潤った状態のお肌をキープしましょう。お肌が潤っているとバリア機能が正常に働くので、カミソリ負けを予防することができます。
⑥お手入れの頻度を落とす
当たり前のことですが、お手入れの頻度が高くなるとカミソリ負けが起きてしまう可能性も高くなります。
またカミソリによるお手入れはお肌への負担が大きいので、お手入れの頻度を落とし、お肌への負担を減らすことが大切です。
カミソリでのお手入れを毎日続けると、お肌に大きな負担を与えてしまいカミソリ負けが起きる可能性が非常に高くなります。1週間に1回、多くても2〜3日に1回程度に抑えてお手入れしてください。
⑦脱毛する
カミソリ負けを予防するもっともおすすめの方法は、脱毛です。
カミソリを使用する頻度を落としてお手入れするのが良いとわかっていても、ムダ毛が生えてくると気になってしまいますよね。
脱毛を行うとムダ毛が徐々に生えにくくなるので、毛の量が減り、自然とカミソリでお手入れする頻度を落とすことができます。
脱毛は1度の施術でムダ毛をなくすことはできません。しかし何度か繰り返し施術を行うことによってムダ毛がほとんど生えなくなり、徐々にお手入れの回数が減っていき、最終的にはほとんど自己処理が必要ない状態にすることが可能です。
脱毛はカミソリ負けを起こす心配がなくなるだけではなく、自己処理の手間からも解放され、自己処理によって起こりやすくなっていた黒ずみや乾燥などの肌トラブルも減らすことができるのでおすすめです。
まとめ
- カミソリ負けにはお肌が赤くなりヒリヒリする・出血・ブツブツができる・痛みやかゆみを感じるなどの症状がある
- 同じカミソリを長期間使用したり、乾燥したお肌にカミソリを使用するとカミソリ負けを起こしやすい
- カミソリ負けを起こさないためには正しい方法でカミソリを使用し、清潔な状態を保ったり、普段から保湿を行うことが大切
- 脱毛するとカミソリによるお手入れが不要になるので、カミソリ負けの心配がなくなる
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