「脇毛を抜くとワキガになるのかな」「正しい脇毛の処理を知りたい」「ワキガが気になるから対策をしたい」とお悩みの方はいませんか。
ワキガは、遺伝的体質が原因です。ただし、正しい脇毛の処理をしなければ、ワキガになってしまう可能性もあります。またワキガは、脇毛を処理するなどの方法で抑えることもできます。
今回はワキガの症状や原因、対策、正しい自己処理の方法、脱毛をオススメする理由を解説します。
脇毛の処理をしたい方、ワキガが気になる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
脇毛を抜くとワキガになる?
基本的に、脇毛を抜いたからといってワキガになることはありません。
ワキガは、遺伝的な体質が原因だからです。そのため、両親がワキガであれば、子供もワキガになることがあります。
ただ、脇毛を抜くときに毛穴に細菌が入り、感染、化膿してしまうと臭いの原因になることがあるので注意が必要です。
ワキガのセルフチェック
「もしかしたら、自分はワキガかも」と不安な方もいるのではないでしょうか。ワキガは、クリニックなどで診断を受けなくても、セルフチェックをすることができます。
気になる方は、以下を確認してください。
- 両親のどちらか、もしくは両方がワキガである
- 衣類などの脇の部分が黄色くなることがある
- 他人から脇のにおいを指摘されたことがある
- 1つの毛穴から2本以上の脇毛が生えている
- 脇毛に白い塊がついている
- 毛深い方だ
- 脇汗をかきやすい
- 耳垢がいつも湿っている
- 緊張したり、ストレスを感じる方だ
- 肉や乳製品をよく食べる
2つ以上当てはまった方は、注意が必要です。
ワキガの症状と原因
続いてワキガの症状と原因について解説します。
ワキガの症状
ワキガとは、脇からツーンとした特有の強いにおいが出る症状のことです。正式には「脇臭症」と呼ばれます。
症状が強い場合は、自分で気がつく場合があります。自分で気がつかなかったとしても、周囲の方から指摘されるほど、においが出ている場合も。
「ワキガを放置していると体調に悪影響をおよぼす」ということはありませんが、周りの方との関係が気になる方も多いでしょう。
ワキガの原因
ワキガの原因は、「アポクリン腺」と「常在菌」です。
人が汗をかくには、サラサラした汗とベタベタした汗の2種類があり、ベタベタした汗が出るのが「アポクリン腺」です。ベタベタした汗には、たんぱく質や脂質などが混じっており、脇に存在する「常在菌」のエサになります。常在菌が、このエサを分解するときに、ワキガが発生します。
ちなみに、脇毛に白い塊がつくのは、汗が蒸発し含まれているたんぱく質や脂質などが結晶化するからです。
遺伝によりアポクリン腺が多かったり、また脇の下が蒸れて常在菌が多い場合、ワキガのにおいが強くなる場合があります。
ワキガ対策5選
先ほども解説をした通り、ワキガは遺伝的体質の要素が大きく、においが強く出やすい方はいます。ただ、対策がありますので、下記5つを詳しく解説します。
- 生活習慣を整える
- 飲酒や喫煙を控え、ストレスを溜めない
- 毛穴の汚れを落とす
- ワキガ対策グッズを使う
- 脇毛の処理をし清潔に保つ
生活習慣を整える
まず、生活習慣を整えることです。
日常的に肉や乳製品をよく食べると、たんぱく質や脂質が体内に溜まります。そして、汗とともに排出される量が多くなり、常在菌のエサが増加。その結果、ワキガが強くなります。
また運動不足などにより、汗をかく量が少ないと、体に老廃物が溜まり、常在菌が増える原因になります。
食習慣や運動習慣など、生活習慣を整えましょう。
飲酒や喫煙を控え、ストレスを溜めない
飲酒や喫煙を控え、ストレスを溜めないようにしましょう。
飲酒や喫煙、ストレスもアポクリン腺からの汗を増やします。そのため、常在菌のエサを増やし、においが強くなる原因です。
アルコールやニコチンは、アポクリン腺の働きを活性化します。またストレスが溜まっていると、交感神経が優位で暑くなり、汗が出やすくなります。
毛穴の汚れを落とす
毛穴の汚れをしっかりと落とすようにしましょう。
蒸しタオルを使うと効果的です。顔に蒸しタオルをあて、毛穴を開くことをしている方もいるのではないでしょうか。これと同じように、脇に蒸しタオルを使います。
そして、石けんやボディーソープを泡立て、脇をやさしく洗いましょう。体を洗うタオルを使い、ゴシゴシと洗う方がいますが、あまりよくありません。なぜなら、肌にダメージが加わるからです。そのため、洗い方にも気をつけましょう。
また石けんやボディーソープではなく、メイク落としなどのクレンジングを使うのもオススメです。クレンジングには、皮脂を洗い流す成分が含まれています。その成分により、ワキガの原因となる皮脂を洗い流し、きれいにすることができます。
ワキガ対策グッズを使う
ワキガ対策グッズを使う方法もあります。
ワキガ対策や脇汗対策のクリームが販売されていますので、脇に塗り込むことも有効でしょう。アポクリン腺に働く成分が含まれているクリームがオススメです。
また消臭やよい香りがするデオドラントスプレーなども販売されています。
脇毛の処理をし清潔に保つ
脇毛を処理し、清潔に保つことも有効です。
脇毛があると、脇の下が蒸れ常在菌が繁殖する原因となります。また、洗っても汚れが残りやすくなるでしょう。デオドラントスプレーなどを使ったとしても、届きにくく効果が半減されてしまいます。
とくに、脇毛が濃い方、量が多い方は有効です。
常在菌を減らすことができれば、遺伝的体質でアポクリン腺が多かったとしても、においを抑えることができるでしょう。
脇毛の処理をすることにより、脇の下の通気性も高まり、温度が下がるので汗もかきにくくなります。また毛穴がつまり、常在菌が繁殖することを防ぐことも可能。
ワキガが気になる方は、自己処理か脱毛をするのがオススメです。
脇毛の正しい自己処理の方法
ワキガを抑える対策として、脇毛の処理をあげましたが、どのように行えばよいのでしょうか。
続いて、脇毛の正しい自己処理の方法を解説します。
まず、ピンセットなどを活用し脇毛を処理する方法はオススメしません。始めにお伝えをした通り、脇毛を抜くことで毛穴から細菌が入り、感染・化膿して逆効果になることがあるからです。また、毛を抜く処理は、痛みも強く、肌トラブルにつながりやすい方法。炎症を起こしたり、毛が皮膚の中に埋まってしまう埋没毛になる可能性が高いでしょう。
電気シェーバーを使った処理が、1番オススメです。電気シェーバーは肌に直接刃があたるわけではないので、もっとも肌にダメージが少ない方法です。男性のヒゲをそるときに使うイメージの強い電気シェーバーですが、体毛をそるための電気シェーバーもあります。さまざま販売されていますが、清潔な状態を保つため丸洗いできるタイプがオススメです。
また、カミソリでそる方法もあります。カミソリを使う場合は、シェービング剤やクリームなどを必ず使うようにしましょう。
電気シェーバーを使っても、カミソリでも肌にダメージはかかります。そのため処理後は必ず、化粧水や乳液を使い、保湿を心がけましょう。ただし、汗をよくかく方は、乳液を使わないか少なめにするのがオススメです。また、毎日の処理はさける方がよいでしょう。
脇毛の処理に脱毛をオススメする理由とは?
脇毛は自己処理もできますが、脱毛がオススメです。
自己処理の場合、一時的に毛をなくせますが、数日後にまた生えてきます。そのため、処理が手間でしょう。
またダメージがあるため、肌トラブルにつながってしまうことも。頻繁に処理をすると、ダメージは蓄積していきます。
脱毛をオススメする理由を、詳しく解説します。
自己処理による手間と肌への負担を軽減できる
脱毛をすることにより、自己処理をする手間と肌へのダメージを減らすことができます。
自己処理をするのは、意外に手間で時間もかかります。また、うっかり処理をし忘れたということを防ぐことができるでしょう。
また、自己処理は肌にダメージをあたえます。このダメージにより、アポクリン腺が刺激されると、ワキガの原因になる汗が出やすくなってしまいます。
とくに、脇毛が濃い方や多い方は、自己処理をするのであれば、頻度も多くなります。そのため、肌へのダメージが多くなり、アポクリン腺を刺激するリスクが増えてしまいます。
脱毛であれば、手間もリスクも軽減できるでしょう。
アポクリン汗腺の機能を弱くすることができる
脱毛のライトやレーザーにより、ワキガの原因であるアポクリン腺の機能を弱くする効果が期待できます。
これは、ライトやレーザーの熱により、アポクリン腺の機能が弱くなるからです。そのため、たんぱく質や脂質などを含んだベタベタした汗をかかなくなり、ワキガ対策に効果的だと考えられます。
脇毛脱毛の目安回数や相場
脱毛は1回したからといって、すぐに効果が出るわけではありません。そのため、定期的に通う必要があり、お金がかかります。そのため、どのぐらいで効果が出て、どの程度お金がかかるか知りたい方もいるでしょう。
美容(サロン)脱毛と医療脱毛にわけて解説します。
美容(サロン)脱毛の場合
医療脱毛は、黒色に反応する光やレーザーを肌にあて、熱で毛根にダメージをあたえる脱毛です。
自己処理が要らなくなるほどの効果が出る回数の目安と相場は下記の通りです。
回数の目安 | 相場 |
---|---|
8回~10回 | 10万円程度 |
回数は個人差がありますので、ご注意ください。
医療脱毛の場合
医療脱毛も、黒色に反応するレーザーを肌にあて、毛根にダメージをあたえる脱毛です。ただ、美容サロンでは許可されていない強力なレーザーを使います。そのため、効果が出やすく回数も少なくなります。
一般的に「永久脱毛」と呼ばれるのは、医療脱毛のことです。美容サロンでは、永久脱毛という言葉を使うことが禁止されています。
ただしその分、痛みも強くお金もかかります。
自己処理が要らなくなるほどの効果が出る回数の目安と相場は下記の通りです。
回数の目安 | 相場 |
---|---|
4回~6回 | 10万円~15万円程度 |
ワキガでも脱毛に行って大丈夫?
普段からワキガに悩んでいたり、気にしている方のなかには、ワキガなのに脱毛に行っても大丈夫か心配になる方もいるのではないでしょうか。脇の脱毛は、見られたり施術をされるので、ワキガのにおいを嗅がれる可能性もあります。
ただ、エステやクリニックの方は、日々さまざまな体質の方の施術を行っています。そのため、多少ワキガがあったとしても、気にしない方がほとんどでしょう。
もしそれでも気になる方は、直前にウェットティッシュなどを使い、脇をきれいにしてにおいを抑えていくことがオススメです。
ワキガだからといって、脱毛をするのを迷う必要はありません。ワキガを治すためにも、脱毛をしましょう。
まとめ
今回はワキガの症状や原因、対策、正しい自己処理の方法、脱毛をオススメする理由を解説しました。
- ワキガの原因は、「アポクリン腺」と「常在菌」で、遺伝的体質が関係する
- ワキガ対策は、生活習慣を整える・飲酒や喫煙を控え、ストレスを溜めない・毛穴の汚れを落とす・ワキガ対策グッズを使う・脇毛の処理をし清潔に保つなどの方法がある
- 脇毛の自己処理をするときは、肌にダメージの少ない電気シェーバーを使い、処理後は保湿ケアをする
- 自己処理よりも、肌にダメージが少なく手間が減る脱毛がオススメ
ワキガに悩んでいる方、ワキガが気になっている方は、ぜひ脱毛を検討しましょう。
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