近年、手頃な価格で施術できるサロンが増え、脱毛はさらに人気が高まっています。
身近で手軽にできるようになった脱毛ですが、脱毛を考えている人の中には、ニキビがあることで施術を躊躇っている人も多いのではないでしょうか。
肌トラブルをよく耳にする脱毛だからこそ、肌に負担がかかりニキビやニキビ跡にも影響が出てしまわないか不安になってしまいます。
そこで今回は、脱毛はニキビがあってもできるのか、原因や施術を受けても問題ないか等気になる疑問に答えます。
実際に施術が受けられるかどうかは、カウンセリング時に医師が診察しますが、判断材料としてぜひ参考にしてみてください。
目次
脱毛は身体にニキビがあってもできる?
肌にニキビがある状態で脱毛できるかどうかは、ニキビの状態によります。
人によっては脱毛を考えていても、ニキビが気になり脱毛をしても大丈夫なのか疑問を抱えている人は多いです。
そこで、脱毛をしても問題ないのか、判断基準を紹介します。
ニキビができたばかりの場合
ニキビができて間もない場合、ニキビができている範囲が部分的であれば、患部を避けて施術をすることが可能です。
また、出力の低い脱毛機であれば、炎症のないニキビを避けずに照射できるケースもあります。
しかし、状態によっては施術をすることで悪影響を及ぼす可能性があります。
念のため、常駐しているスタッフに事前にニキビがある旨を申し出ることをおすすめします。
ニキビが治りかけている場合
ニキビができて時間が経過し、既に治りかけている場合には、患部を避けてレーザーを照射し、脱毛の施術を行うことは可能です。
しかし、サロンによって判断は異なります。
ニキビができている場合には必ず申し出するようにしましょう。
ニキビが炎症している場合
ニキビの状態が悪く、炎症している場合には患部を避けて施術するサロンが多いです。
理由としては、炎症を起こし赤くなっているニキビに刺激が強いレーザーをあてることで、ニキビの症状を悪化させてしまう可能性があるためです。
仕上がりを綺麗にするためにも、ニキビの状態によっては脱毛を避けなければいけないことを覚えておいてください。
ちなみに、ニキビが化膿してる場合には、患部を避けて施術するサロンが多いです。
ニキビが広範囲にできている場合
ニキビが広範囲にできている場合は、安全を考慮し脱毛を避けてください。
しかし、サロンには医師、看護師が肌コンディションを見ながら施術の可否を判断してくれるので、ニキビの状態を確認してもらってください。
ニキビ跡だけの場合
ニキビ跡だけ残っている場合に施術ができるか気になっている人も多いです。
結論としては、問題なく施術することができるケースがほとんどです。
ニキビ跡は、ニキビの炎症や化膿がすでに収まっており、落ち着いている状態です。
そのため、レーザーや光の刺激を与えても問題はなく、肌が弱っている状態でもありません。
医師が常駐しているクリニックであれば、ニキビ跡についてもどのように施術をしていくかペースを確認することもできます。
脱毛の施術と併せて、ニキビやニキビ跡の治療も受けられる場合もあるため、興味がある場合には確認してみてください。
ニキビ跡や気になる肌トラブル、肌の凹凸を改善できる可能性もあるため、カウンセリング時に相談してみるのもおすすめです。
脱毛をすることで得られるニキビ改善のメリット
脱毛と聞くと刺激が強いレーザーというイメージが強いです。
しかし、脱毛を行うことで毛が生えてこなくなるだけでなく、ニキビ改善のメリットを感じられます。
脱毛による肌へのいい影響について、チェックしてみてください。
雑菌が繁殖しにくくなる
肌トラブルや嫌なニオイの原因となる雑菌ですが、繁殖してしまうのはムダ毛や産毛に汚れや皮脂が溜まってしまうのも理由の一つです。
そのため、肌を清潔に保つことが重要となります。
そこで、脱毛を取り入れることで自己処理から解放されるだけでなく、ムダ毛や産毛が生えてこないことから雑菌繁殖のリスクを軽減させることが可能になります。
雑菌の繁殖を抑え、肌トラブルからも守ってくれる可能性が高まるのは、一石二鳥のメリットといえます。
毛穴が引き締まる
ニキビができてしまう原因に、皮脂や汚れが毛穴に詰まり、出口が塞がれてしまうことが挙げられます。
そこで、脱毛を行うことで、毛を生やす役割を抑え、最終的には毛穴を小さくすることが有効になります。
毛穴をしっかりと引き締め、毛穴に余分なものが詰まりにくくすることができれば、ニキビ自体ができにくくなります。
とはいえ、ニキビができる原因は他にもストレスなどもあります。
あくまで原因となる毛穴のケアを行うメリットとして試してみてください。
自己処理による肌トラブルを軽減
ムダ毛を自己処理する場合、カミソリやシェーバーを使用している方が多いかと思います。
しかし、自分で行うムダ毛処理は、肌に大きな負担をかけ、肌を傷つけたり、刺激により赤みを発生させてしまう可能性があります。
また、ニキビがある場合、自己処理を行うことでニキビにダメージを与え悪化させてしまう可能性があります。
そこで、サロンや病院でレーザー脱毛を行えば、自己処理による肌への負担を軽減することができるためおすすめです。
できるだけ、ニキビにも低刺激で負担がない処理を行うように注意が必要です。
脱毛後の毛嚢炎に要注意
脱毛前のニキビに限らず、脱毛の施術後にニキビができてしまうケースがあります。
見た目がニキビのため、勘違いしやすいですが、実は毛嚢炎の可能性が考えられます。
ここでは、炎症である毛嚢炎について紹介します。
毛嚢炎とは
毛嚢炎とは、毛穴の奥にある毛包に細菌が入り込んで起こる炎症のことです。
症状としては、かゆみや痛みはなく、毛穴の患部が赤く突起します。
軽度なうちは自然に治ることが多いですが、ひどい場合には熱を持ったり痛みが生じることもあるため、心配な場合にはクリニックを受診してください。
ちなみに、毛嚢炎の見た目ですが、ニキビと非常に似ています。
そのため、ニキビと勘違いしてしまう可能性があるため、毛嚢炎とニキビを見極められるようになっておくと、対処がスムーズにできます。
毛嚢炎ができてしまう原因
では、なぜ脱毛を通して毛嚢炎ができてしまうのか、気になるところです。
肌のバリア機能の低下
まず毛嚢炎ができてしまう原因として、肌のバリア機能が低下していることが挙げられます。
肌のバリア機能とは、肌の表面にある角質層から成り立っており、うるおいを蓄えて、外部刺激や乾燥から肌を守る機能のことをいいます。
つまり、ツヤがありきれいな肌を健康に保つためにはバリア機能が整っている必要があります。
しかし、この肌のバリア機能が脱毛をすることで低下してしまい、毛嚢炎を引き起こす可能性があります。
肌のバリア機能を維持したい場合には、肌のターンオーバーと呼ばれる新陳代謝を意識することが重要です。
ターンオーバーをくり返すことで、角層細胞を定期的に入れ替え、肌のバリア機能の低下を防ぐことができます。
ただし、女性ではありがちの悩みですが、睡眠不足やバランスの悪い食生活、血行不良やホルモンバランスの影響などによって、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまいやすいです。
ターンオーバーのサイクルが乱れ続けると、肌のバリア機能も低下させてしまう原因となります。
ダイエットや美意識同様、日頃から規則正しい生活を意識していないと、毛嚢炎になってしまうリスクが高まるということがわかります。
清潔でない道具を使用した
毛嚢炎ができてしまう原因のひとして、自己処理の仕方や道具も大きく関係します。
例えば、清潔ではないカミソリやシェーバーなどの道具を使用して除毛を行ったとします。
その際、敏感な肌に傷はできてしまったり、毛穴から肌の内部に細菌が入り込んでしまうというケースが考えられます。
そのため、自己処理をする場合には、長期間使用せずにほったらかしにしていた道具や、浴室などの菌が比較的繁殖しやすいとされている場所に保管されていた道具は極力使用しないようにしてください。
万が一、急ぎで対応したい場合ややむを得ない理由があり、清潔でない道具を使用する際には、菌が大量に繁殖していることもあるので、慎重に自己処理を行ってください。
できれば、定期的に消毒をしたり、刃を交換したりするなど、自己処理に使用する道具は常に清潔な状態を保つようにしてください。
刺激が強い除毛で肌に負担がかかっている
自己処理として除毛をされている方も多いですが、除毛を繰り返すことで肌に負担がかかり、毛嚢炎を引き起こす原因となっている可能性も考えられます。
特に男性の場合には、身だしなみとして定期的にひげの手入れをしている方が多いです。
清潔感を保つためには避けらないもののため、頻度を減らすなど調整をすることは難しいですが除毛以外の方法もおすすめです。
例えば、カミソリではなく電気シェーバーを使ってみるなど、毛嚢炎にならないように適切な方法でお手入れをするように心掛けてみてください。
自己処理が面倒な場合には、顔脱毛などもおすすめです。検討してみてはいかがでしたでしょうか。
毛嚢炎とニキビを見極めるポイント
毛嚢炎とニキビを見極めるポイントは、中に芯があるのかどうかです。
ニキビには中に芯がありますが、毛嚢炎の場合には、ニキビのような芯はありません。
触れる状態であれば、触ってみると、違いを確認できます。
ただし、注意点として毛嚢炎もニキビもむやみに触り過ぎてしまうと、症状悪化の原因となりかねません。
もし触って確認したい場合には、爪などが尖っていないか確認し、汚れていない清潔な手で優しく確認するようにしてください。
万が一、症状が安定せず、炎症が強くなったり、化膿してしまう場合にはニキビの可能性が高いです。
また、毛嚢炎ができる箇所ですが、女性は脇や膝に出来やすいです。
男性は、ヒゲ周りに毛嚢炎ができるケースが多いため覚えておくと、冷静に判断できます。
1個だけの場合もありますが、数個〜数十個が集まってできることもあります。
毛嚢炎ができてしまった場合の対処法
脱毛中に毛嚢炎ができた場合には、ニキビ同様特別な処置は必要なく、5日ほど放置しておけば自然と治ることが多いです。
しかし、時間をおいてもなかなか治らず改善しない場合や痛みが出る等、症状が悪化しているようであれば、対策をうったほうがいいです。
具体的な保証制度はクリニックやサロンによって異なりますが、医療機関であるクリニックの場合には診察もしてもらえます。
医療脱毛の場合には、クリニックが施術しているため、通っているクリニックやサロンに相談すれば、本当に毛嚢炎なのかもしっかり判断してくれます。
医師による診断と治療で、しっかりとケアすることをおすすめします。
薬も処方してもらえるため、安心して対処することが可能です。
万が一、医療機関に行く時間がない場合には、市販薬を使う方法もあります。
しかし、自己判断でステロイド剤を使用すると余計に毛嚢炎を増やしてしまう可能性があります。
ステロイド剤は効き目によってさまざまな種類があるため、薬剤師に相談するなど、使用する場合には慎重に判断して下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
- ニキビがある状態で脱毛できるかどうかは、ニキビの状態による
- ニキビの状態が悪く、炎症している場合には仕上がりに影響がでるため、患部を避けて施術する
- 脱毛することで、肌を清潔に保ち雑菌繁殖のリスクを軽減させることが可能
- ニキビに似た毛嚢炎は、5日ほど放置しておけば自然と治ることが多い
ニキビや毛嚢炎が出来てしまった場合、症状の状態によって脱毛できるかが判断が必要になります。ぜひ参考にしてみてください。
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