身近で手軽になった脱毛ですが、ニキビができたら脱毛してはいけないのではと施術を躊躇っている人も多いのではないでしょうか。
特に施術前は何ともなかった肌に、脱毛後ニキビができてしまうと耳にしたことがある方は多いです。
肌に負担がかかる脱毛だからこそ、ニキビやニキビ跡にも影響が出てしまわないか不安になってしまいます。
そこで今回は、脱毛してはいけないニキビはあるのか、施術の判断基準や毛嚢炎について気になる疑問に答えます。
実際に施術が受けられるかどうかは、カウンセリング時に医師が診察しますが、判断材料としてぜひ参考にしてみてください。
目次
脱毛してはいけないニキビとは
ニキビは、思春期などのホルモンバランスが乱れやすい時期にできやすいのが特徴で、皮脂が毛穴に詰まって赤くなったり、毛穴が詰まって炎症を起こします。
アクネ菌による炎症が長引くとニキビ跡として肌に残ってしまうため、ニキビの状態を必ずチェックして、どんな状態か把握してください。
ニキビの種類
まずはニキビの種類について解説します。
ニキビ初期
皮脂が毛穴につまっている状態です。
ニキビ初期によくある症状で、白い盛り上がりがあるのが特徴です。
黒ニキビ
白ニキビよりも進行している状態です。
毛穴がひらいてしまい、白ニキビの皮脂が酸化しています。
酸化することで黒ずみ、目立つニキビとなります。
赤ニキビ
白ニキビが悪化してしまい、赤く腫れている状態です。
毛嚢炎とは違い痛みを感じるため炎症を起こしているので気付きやすいです。
化膿したニキビ
痛みを感じる赤ニキビがさらに悪化した状態です。
炎症がひどいため、黄色い膿が確認できます。
この場合、ニキビの部分を避けて他の部分を医療脱毛する、スケジュールを調整するなど、ライフスタイルに合わせてご提案していきます。
ニキビ跡
ニキビの症状自体は落ち着き、治っていても赤みや色素沈着、クレーターと呼ばれる凹みなどが残ってしまっている状態です。
脱毛してはいけないニキビ
ニキビの種類について紹介しましたが、アクネ菌が増殖している赤ニキビ、化膿したニキビは、脱毛による刺激でさらに症状を悪化させてしまう可能性があります。
そのため、ニキビの部分を避けて施術を行ってください。
また、施術をしてもいいのか判断するのはクリニックの方にお願いすることをおすすめします。
場合によっては、その日の施術を断られることもあります。
ニキビケアも含め脱毛の施術可否についてはしっかり相談をしてください。
ニキビの判断基準
肌にニキビがある状態で脱毛できるかどうかは、ニキビの状態によります。
人によっては脱毛を考えていても、ニキビが気になり脱毛をしても大丈夫なのか疑問を抱えている人は多いです。
そこで、脱毛をしても問題ないのか、判断基準を紹介します。
ニキビができたばかりの場合
ニキビができて間もない場合、ニキビができている範囲が部分的であれば、患部を避けて施術をすることが可能です。
また、出力の低い脱毛機であれば、炎症のないニキビを避けずに照射できるケースもあります。
しかし、状態によっては施術をすることで悪影響を及ぼす可能性があります。
念のため、常駐しているスタッフに事前にニキビがある旨を申し出ることをおすすめします。
ニキビが治りかけている場合
ニキビができて時間が経過し、既に治りかけている場合には、患部を避けてレーザーを照射し、脱毛の施術を行うことは可能です。
しかし、サロンによって判断は異なります。
ニキビができている場合には必ず申し出するようにしましょう。
ニキビが炎症している場合
ニキビの状態が悪く、炎症している場合には患部を避けて施術するサロンが多いです。
理由としては、炎症を起こし赤くなっているニキビに刺激が強いレーザーをあてることで、ニキビの症状を悪化させてしまう可能性があるためです。
仕上がりを綺麗にするためにも、ニキビの状態によっては脱毛を避けなければいけないことを覚えておいてください。
ちなみに、ニキビが化膿してる場合には、患部を避けて施術するサロンが多いです。
ニキビが広範囲にできている場合
ニキビが広範囲にできている場合は、安全を考慮し脱毛を避けてください。
しかし、サロンには医師、看護師が肌コンディションを見ながら施術の可否を判断してくれるので、ニキビの状態を確認してもらってください。
ニキビ跡だけの場合
ニキビ跡だけ残っている場合に施術ができるか気になっている人も多いです。
結論としては、問題なく施術することができるケースがほとんどです。
ニキビ跡は、ニキビの炎症や化膿がすでに収まっており、落ち着いている状態です。
そのため、レーザーや光の刺激を与えても問題はなく、肌が弱っている状態でもありません。
医師が常駐しているクリニックであれば、ニキビ跡についてもどのように施術をしていくかペースを確認することもできます。
脱毛の施術と併せて、ニキビやニキビ跡の治療も受けられる場合もあるため、興味がある場合には確認してみてください。
ニキビ跡や気になる肌トラブル、肌の凹凸を改善できる可能性もあるため、カウンセリング時に相談してみるのもおすすめです。
脱毛後のニキビは毛嚢炎の可能性がある
脱毛後にニキビのような凹凸ができてしまったとの声をよく耳にします。
ニキビと勘違いしてしまうのですが、実はニキビではなく、毛嚢炎の可能性があります。
ここでは、毛嚢炎とニキビの違いや、施術の判断基準について紹介します。
毛嚢炎とニキビの違い
毛嚢炎はニキビと非常に似ている見た目ですが、毛穴の奥にある毛包に細菌が入り込んで起こる炎症のことです。
毛嚢炎の症状としては、かゆみや痛みはなく、白いぶつぶつが現れたり、毛穴の患部が赤く突起します。
ニキビと勘違いしてしまう可能性があるため、毛嚢炎とニキビを見極められるようになっておくと、対処がスムーズにできます。
放っておいても通常は2週間ほどで、自然に治ることが多いです。
しかし、ひどい場合には熱を持ったり痛みが生じることもあるため、心配な場合にはクリニックを受診してください。
毛嚢炎とニキビを見極めるポイント
毛嚢炎とニキビを見極めるポイントは、傷みの有無と中に芯があるのかどうかです。
ニキビには中に芯があり痛みがあります。
毛嚢炎の場合には、ニキビのような芯はなく傷むことはありません。
触れる状態であれば、触ってみると、違いを確認できます。
ただし、注意点として毛嚢炎もニキビもむやみに触り過ぎてしまうと、症状悪化の原因となりかねません。
もし触って確認したい場合には、爪などが尖っていないか確認し、汚れていない清潔な手で優しく確認するようにしてください。
万が一、症状が安定せず、炎症が強くなったり、化膿してしまう場合にはニキビの可能性が高いです。
また、毛嚢炎ができる箇所ですが、女性は脇や膝に出来やすいです。
男性は、ヒゲ周りに毛嚢炎ができるケースが多いため覚えておくと、冷静に判断できます。
1個だけの場合もありますが、数個〜数十個が集まってできることもあります。
毛嚢炎ができやすい箇所
脱毛後にできてしまいやすい毛嚢炎ですが、脱毛をしていればどこにでもできる可能性があります。
特にできやすい箇所は、皮脂が多く傷がつきやすいところになります。
特に顔は皮膚が薄いため他の箇所に比べ肌が敏感なのでできやすいと考えられています。
その他にも、脇や背中、VIOも毛嚢炎を起こしやすいです。
VIOの場合、むだ毛が多く蒸れやすい箇所のため、毛穴に常在菌が入り込みやすいです。
毛嚢炎にならないように、しっかりとした対策とケアをしてあげてください。
毛嚢炎ができてしまう原因と対策
では、なぜ脱毛を通して毛嚢炎ができてしまうのか、気になるところです。
肌のバリア機能の低下
まず毛嚢炎ができてしまう原因として、肌のバリア機能が低下していることが挙げられます。
肌のバリア機能とは、肌の表面にある角質層から成り立っており、うるおいを蓄えて、外部刺激や乾燥から肌を守る機能のことをいいます。
つまり、ツヤがありきれいな肌を健康に保つためにはバリア機能が整っている必要があります。
肌のバリア機能を維持したい場合には、肌のターンオーバーと呼ばれる新陳代謝を意識することが重要です。
ターンオーバーをくり返すことで、角層細胞を定期的に入れ替え、肌のバリア機能の低下を防ぐことができます。
ただし、加齢や生活習慣の乱れ、睡眠不足ホルモンバランスの影響などによって、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまいやすいです。
ターンオーバーのサイクルが乱れ続けると、肌のバリア機能も低下させてしまい、毛嚢炎を発症しやすくなる原因となります。
肌のターンオーバーを正常に保つために、規則正しい生活をして、あまりストレスをためないように意識してください。
清潔でない道具を使用した
毛嚢炎ができてしまう原因のひとして、自己処理の仕方や道具も大きく関係します。
例えば、清潔ではないカミソリやシェーバーなどの道具を使用して除毛を行ったとします。
その際、敏感な肌に傷はできてしまったり、毛穴から肌の内部に細菌が入り込んでしまうというケースが考えられます。
そのため、自己処理をする場合には、長期間使用せずにほったらかしにしていた道具や、浴室などの菌が比較的繁殖しやすいとされている場所に保管されていた道具は極力使用しないようにしてください。
万が一、急ぎで対応したい場合ややむを得ない理由があり、清潔でない道具を使用する際には、菌が大量に繁殖していることもあるので、慎重に自己処理を行ってください。
できれば、定期的に消毒をしたり、刃を交換したりするなど、自己処理に使用する道具は常に清潔な状態を保つようにしてください。
刺激が強い除毛で肌に負担がかかっている
自己処理として除毛をされている方も多いですが、除毛を繰り返すことで肌に負担がかかり、毛嚢炎を引き起こす原因となっている可能性も考えられます。
特に男性の場合には、身だしなみとして定期的にひげの手入れをしている方が多いです。
清潔感を保つためには避けらないもののため、頻度を減らすなど調整をすることは難しいですが除毛以外の方法もおすすめです。
例えば、カミソリではなく電気シェーバーを使ってみるなど、毛嚢炎にならないように適切な方法でお手入れをするように心掛けてみてください。
毛嚢炎ができてしまった場合の対処法
脱毛中に毛嚢炎ができた場合には、ニキビ同様特別な処置は必要なく、5日ほど放置しておけば自然と治ることが多いです。
しかし、時間をおいてもなかなか治らず改善しない場合や痛みが出る等、症状が悪化しているようであれば、対策をうったほうがいいです。
具体的な保証制度はクリニックやサロンによって異なりますが、医療機関であるクリニックの場合には診察もしてもらえます。
医療脱毛の場合には、クリニックが施術しているため、通っているクリニックやサロンに相談すれば、本当に毛嚢炎なのかもしっかり判断してくれます。
医師による診断と治療で、しっかりとケアすることをおすすめします。
薬も処方してもらえるため、安心して対処することが可能です。
万が一、医療機関に行く時間がない場合には、市販薬を使う方法もあります。
しかし、自己判断でステロイド剤を使用すると余計に毛嚢炎を増やしてしまう可能性があります。
ステロイド剤は効き目によってさまざまな種類があるため、薬剤師に相談するなど、使用する場合には慎重に判断して下さい。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
- ニキビには種類があり、赤ニキビと化膿しているニキビの脱毛は避けた方がいい
- ニキビの状態が悪い場合には、患部を避けて施術する
- ニキビに似た毛嚢炎は、5日ほど放置しておけば自然と治ることが多い
ぜひ参考にしてみてください。
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