脱毛はワキガに効果的?逆にワキガの原因に?脱毛とワキガの関係とは

「脇の臭いがどうしても気になる」「脇汗が止まらない」

夏が近づくと気になってくるのが脇汗や脇の臭いですよね。特にワキガの人は臭いが気になってしまいますよね。脱毛するとワキガが改善する、脱毛するとワキガになるなどいろいろな情報がありますが、実際のところはどうなのでしょうか?ワキガに悩んでいる人にとって脱毛することで脇がツルツルになり、臭いもなくなったらうれしいですよね。

この記事では、ワキガの原因や脱毛とワキガにどのような関係があるのか、本当にワキガが解消されるのかなどについて書いていきます。ぜひ最後までご覧ください。

ワキガって何?ワキガになる原因とは?

ワキガが気になる場合はまず症状を知ることが大事です。ワキガの症状がわかれば対策方法もわかるので、まずは症状を確認してきましょう。

ワキガの症状とは

ワキガは医学的には「腋臭症(えきしゅうしょう)」「臭汗症(しゅうかんしょう)」と呼ばれる症状です。汗腺からでる物質が原因でワキからツーンとする強いニオイがするのが特徴です。ワキガそのもので体調を崩したりはしませんが、ニオイが強いので周りの人もニオイを気にしているのではないかと思うと落ち着かないですよね。

「アポクリン腺」と常在菌がワキガの原因に

汗腺には「アポクリン腺」と「エクリン腺」の2種類あります。そのうちワキガの原因となる汗腺は「アポクリン腺」と呼ばれるものです。アポクリン腺から出る汗は、水分にたんぱく質や脂質が含まれており、ワキにいる常在菌を分解し独特なニオイが発生するため、ベタベタした汗です。アポクリン腺の量が多い場合やワキの下の環境が悪く常在菌が増えると、ニオイを強く感じてしまういます。

また、エクリン腺はアポクリン腺と異なり、体全体の表皮に見られる汗腺でサラサラした汗が出るのが特徴です。同じ汗腺でも役割が異なり、エクリン腺は体温調節のための汗を出して成分のほとんどが水分です。基本的に無味無臭で、ワキの下から多く汗が出たとしても強いニオイは発生しないため、ワキガの原因ではありません。

ワキガの原因と考えられるのは体質

ワキガ体質の方は日本人だと10~15%ほどで、10人に1人はワキガ体質と考えられます。アポクリン腺の数は遺伝によって引き継がれた体質による部分が大きいです。しかし、アポクリン腺の量が少ない人でも脇のニオイが強くなることがあります。食生活も影響を与える要因と考えられており、肉類などの高カロリー・高脂肪を多く摂り身体が酸性に傾くと、アポクリン腺が刺激されて活動が活発に。

脱毛でワキガ症状が減りやすい人の特徴

  • 脇毛の量が比較的少なめ:毛穴の数が少ない人ほどアポクリン腺の数も少ない傾向が見られる
  • ワキガの症状が軽度:肌を衛生的に保つことができるため、ワキガの症状が減りやすい

脱毛でワキガ症状が減りにくい人の特徴

  • 脇毛の量が多い:「脇毛の量が多い=毛穴の数が多い」状態で、脇に存在しているアポクリン腺の数もたくさんある可能性がある
  • ワキガの症状が目立ち、臭いも強い:ワキガの症状が中~重度の方は、脱毛による臭いの減少は見られにくい傾向にあります

脱毛をするとワキガが改善される?

脱毛自体は毛をなくすことが目的ですが、ワキガが改善されたという人もいるようです。本当にワキガが改善されるのでしょうか?その理由を確認してみましょう。

脱毛することで自己処理の回数が減るため

脱毛をすると自己処理の回数が減るため、その分肌への刺激も減少します。毛抜きやカミソリなどの自己処理によって肌にダメージを与えると、毛穴の近くにあるアポクリン腺も刺激することになります。刺激により汗の分泌量が多くなり、ワキガの臭いの元となる臭いが出やすくなります。脱毛で毛が少なくなれば、おのずとお手入れも減るためワキガの症状が出にくくなります。

脱毛することで汗腺の働きが弱まるため

毛穴とワキガの原因となるアポクリン腺は近くにあります。脱毛によって毛を作る組織が刺激を受けると、その近くにあるアポクリン腺にも熱や電流が伝わります。個人差はありますが、脱毛による刺激を受けることでアポクリン腺の働きが弱まって汗がでにくくなり、ワキガの臭いが減少する可能性もあります。

脱毛することで肌が衛生的になるため

脱毛をすると毛がなくなるので、肌を清潔に保ちやすくなります。脇毛が生えていると汗をかいた時に蒸れるため、常在菌が繁殖しやすい環境になります。常在菌が増えるとワキガの原因となる強い臭いを発生しやすくなります。脱毛で脇毛がなくなることで汗をかいても蒸れにくくなるため、常在菌が増えにくく、ワキガ特有の強い臭いが減少するため肌を衛生的に保つことができます。

ワキガの対策方法とは

脇の洗い方を見直してみる

正しいやり方で脇を洗うことがワキガ対策となります。脱毛後のケアから見直してみましょう。脱毛後の肌は毛穴がむき出しになっているので、毛穴が汚れるとすぐさま悪臭を引き起こす可能性があります。顔に蒸しタオルを当てて毛穴を開くように、脇にも蒸しタオルを当てると毛穴が開きます。

脇はくぼみがあるため、丁寧に洗ったつもりでも洗い残しがある場合も。ボディーソープをしっかり泡立ててたっぷりの泡で優しくなでるように洗いましょう。しっかり洗おうと、タオルや手のひらでゴシゴシ洗いたくなりますがそれはやめましょう。肌に必要な皮脂まで落としてしまうので、乾燥により過剰な皮脂分泌が起こり、臭いを悪化させてしまう可能性があるので注意しましょう。

汗をこまめに拭き取る

脇を清潔に保つために必要なのが汗を放置しないことです。汗をかいてそのままにしてしまうと、脇が群れて常在菌が繁殖しやすくなり強い臭いを発生させます。汗をかいた後はタオルなどでこまめに拭き取るようにしましょう。汗が染みた下着や服も、そのまま置いておくと臭いの原因につながる可能性も。すぐに着替えたり、なるべく通気性のよいコットンやリネンなどの天然素材の服を選びましょう。

脇毛の処理を行う

脱毛を始めたばかりだとすぐに毛がなくなるわけではないので、まだお手入れが必要となります。その場合定期的に自己処理をした方がいいでしょう。できるだけ肌に負担がかからない電気シェーバーを使用し、毛の生えている方向に処理するようにしましょう。自己処理後は乾燥しやすいため、保湿ケアも忘れずに。

制汗剤などを使用する

ワキガ対策として有効なアイテムとして、制汗剤とデオドラントがあります。

  • 制汗剤:名前の通り、一時的に汗の量を減らすもの
  • デオドラント:臭いのもととなる雑菌が増えるのを防いで、汗の臭いを抑えるもの

ワキガの臭いが気になる場合は、汗の臭いを抑えるデオドラント製品がおすすめです。制汗剤でも製品によっては殺菌成分が含まれる物もあるので、購入前にチェックしてみましょう。効果を期待して塗りすぎると逆に肌トラブルを起こす可能性があります。必ず使用前に汗を拭き取って清潔にしてから、塗りすぎないように使用しましょう。

食生活を見直す

ワキガ対策には栄養バランスのよい食事を心がけることも大事です。肉類や揚げ物を食べ過ぎるとワキガが起こりやすくなりますが、これは身体が「酸性」に傾いてしまうためです。油分が多いものを食べ過ぎないようにし、栄養バランスに気をつけましょう。酸性のものを食べすぎた場合は、「アルカリ性」の食べ物である梅干しやお酢などを一緒に食べてみましょう。

ワキガでも脱毛は気にしなくてOK

ワキガで悩んでいる人は脇の臭いを嗅がれるのではないかと心配して、脱毛したくても行けない人も多いでしょう。医療機関やサロンのスタッフは普段から様々な体質の人を診ているので、ワキガの人であっても慣れている人がほとんどです。それでも気になる場合は、施術前にウェットティッシュで拭き取るなどの対策をしましょう。施術当日は制汗剤などは使用できないので注意してください。

まとめ

ワキガは「アポクリン腺」という汗腺と常在菌の増殖によって起こるものです。遺伝性のものといわれています、食生活によっても起こるといわれています。脱毛によって悪化する人、解消する人は個人差があります。ワキガの対処法として以下のものがあります。

  • 脇を清潔に保つ
  • 汗をこまめに拭き取る
  • デオドラントや制汗剤を使用する

対処法を試しても良くならない、ワキガで悩んでいる人は一度クリニックに相談してみるといいでしょう。ワキガの症状を改善して、周りを気にしない生活を手に入れましょう。

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