光脱毛はほとんどの脱毛サロンで取り入れられている脱毛方法で、自宅で手軽に脱毛できる家庭用脱毛器も光脱毛の仕組みのものが多いです。
しかし光脱毛という言葉を聞いたことはあっても、仕組みや効果までは知らないという方は多いのではないでしょうか。
光脱毛のなかでもさまざまな種類があり、脱毛の仕組みや効果に差があります。
脱毛サロンによって取り入れている光脱毛の種類は異なるので、それぞれの光脱毛の効果や特徴を知っておくことで、自分の肌質や毛質にピッタリな脱毛サロン選びに役立つでしょう。
このページでは光脱毛の仕組み、脱毛の効果を感じられるまでに必要な回数や期間、光脱毛の種類別の効果や特徴について詳しく解説します。
目次
光脱毛の仕組み
光脱毛の仕組み
光脱毛はほとんどの脱毛サロンや家庭用脱毛器で採用されている脱毛方法で、「フラッシュ脱毛」とも呼ばれています。
光脱毛は熱を発する特殊な光を使用しており、毛根に高熱の光を当てることでダメージを与えるという仕組みになっています。熱の温度は機械によって異なりますが、最も高温のもので80℃前後の熱を発すると言われています。
毛根にある発毛組織にダメージを与えることで、新しい毛が生えるのを抑制するため、徐々に毛が薄くなる効果が期待できるのです。
光脱毛で照射される光は毛に含まれる黒色のメラニン色素に反応するため、お肌を傷つけることなく、効果的に毛のみにダメージを与えることができます。
光脱毛は痛い?
光脱毛は他の脱毛方法と比べると痛みを感じにくい方法です。
脱毛には「ニードル脱毛」「医療レーザー脱毛」「光脱毛」の3種類の方法があります。
最も痛いとされているのはクリニックで受けられるニードル脱毛です。ニードル脱毛は針に電気を流して毛根を破壊するため、高い脱毛の効果を得られますが、そのぶん人によっては麻酔が必要なほどの痛みを伴います。
その次に痛いとされているのはクリニックの医療レーザー脱毛、比較的痛みが少ないと言われているのは光脱毛です。光脱毛は約80℃の熱を発するため痛そうに感じますが、脱毛の中では痛みが少なく、人によってはほとんど痛みを感じないという方もいます。
「脱毛がはじめてで痛みが心配」という方には光脱毛がおすすめです。
光脱毛の施術当日には効果があらわれない?
光脱毛を検討している方にとって最も気になることは、光脱毛の効果ではないでしょうか。
光脱毛に限らずどの脱毛方法を選んだ場合でも、1回だけの施術では十分な効果があらわれません。何度か脱毛の施術を繰り返すことで、徐々に効果を実感できるようになります。
ただ頻繁に光脱毛の施術を受ければよいというわけではなく、光脱毛の効果を十分に発揮するためには「毛周期」に合わせて、適切な感覚で施術を受けることが大切です。そのため脱毛の効果を感じるまでには決して短くない期間がかかります。
ここからは光脱毛の効果を感じるまでに必要な施術回数や期間、光脱毛と密接な関係がある毛周期について解説していきます。
光脱毛当日には効果はあらわれない?
光脱毛は、施術を受けた直後に効果があらわれるわけではありません。光を当てた部分の毛に変化があらわれるのは、だいたい1~2週間後です。
光脱毛の施術を受けると毛根にダメージを与えるものの、毛はまだ皮膚の中に埋まった状態です。毛は時間とともに徐々に押し出され毛穴から排出されますが、抜け落ちるまでには時間がかかり、通常光脱毛の施術を受けてから1~2週間後に毛が抜け落ちます。
そのため光脱毛の施術の効果があらわれるまでには1~2週間かかるのです。
光脱毛の効果を実感するために必要な施術回数
光脱毛は1回の施術では脱毛の効果を十分に実感できません。
脱毛する部位や毛の状態などによって個人差がありますが、一般的には6回目の施術を受けたころには自己処理が楽になり、12回目の施術を受けたころにはVIOラインや脇などの濃い毛がほとんど生えてこなくなる効果が実感できるでしょう。
さらに回数を重ね、光脱毛の施術を18回ほど受けることで、産毛や細い毛まで生えてこない状態になる方が多いです。
光脱毛の効果を感じたりムダ毛をなくすには、何度も施術を受ける必要があります。時間がかかるため、脱毛をしたいと思ったらできるだけ早めに始めることをおすすめします。
光脱毛と毛周期の関係
脱毛は毛周期に合わせて行うことで高い効果があらわれるため、効果的に脱毛を進めていくためには毛周期について知っておくことが重要です。
毛周期とは毛が生え変わるサイクル(周期)のことです。すべての体毛は毛が伸びる「成長期」、毛の成長が止まる「退行期」、毛が抜け落ちる「休止期」の3つのサイクルを繰り返しています。
3つのサイクルのうち、光脱毛の効果があるのは成長期です。光脱毛はメラニン色素に反応して光を照射するため、根が深くメラニン色素が濃い成長期の毛に対して高い効果を発揮するのです。
身体に生えている全ての毛のうち、成長期の毛は20%程度だと言われています。そのため最も効果が出やすい成長期に効率的に施術を受けたとしても、最低5回は光脱毛の施術を受ける必要があります。
光脱毛は毛周期に合わせて施術を受けなければ十分な効果が期待できないため、頻繁に施術を受ければよいというわけではありません。
脱毛部位によりますが、一般的には2~3ヵ月に1回のペースで施術を受けるのが効果的だと言われています。
光脱毛の効果を実感するために必要な期間
光脱毛は毛周期に合わせて2~3ヵ月に1回のペースで通う必要があります。そのため自己処理が楽になるのに約1年、ムダ毛がほとんど生えてこない状態になるのに約3年かかります。
もっと早く脱毛を完了させたいという方には、クリニックで行う医療レーザー脱毛を受けるという選択肢もあります。
医療レーザー脱毛は光脱毛に比べると出力が強いため、光脱毛では約3年かかりますが、医療レーザー脱毛は約1年という短い期間で脱毛を完了できます。
また医療レーザー脱毛は光脱毛とは違い、毛を生やす組織にダメージを与えるだけではなく、組織を破壊できます。破壊した細胞は元には戻らないため半永久的な脱毛の効果を得られるというメリットがあります。
一方で医療レーザー脱毛にはデメリットもあります。
医療レーザー脱毛は脱毛の効果が高いぶん、光脱毛に比べると強い痛みを伴います。また医療レーザー脱毛は医療従事者のみが施術できるので、脱毛サロンよりも予約が取りづらいケースが多かったり、光脱毛よりも値段が高いことがほとんどです。
「時間がかかってもいいから刺激が少ない脱毛を受けたい」「少しでも安く脱毛したい」という方は脱毛サロンでの光脱毛が合っています。「痛くてもいいから早く脱毛を完了させたい」「お金に余裕がある」という方にはクリニックでの医療レーザー脱毛がおすすめです。
光脱毛の仕組みや効果!レーザー脱毛や家庭用の光脱毛器との違いは?
光脱毛の効果はどれくらい持続する?
脱毛サロンで受けられる光脱毛には永久脱毛の効果はありません。一時的に毛が生えてくるのを抑制するだけなので、施術をやめると再び毛が生えてくる可能性が高いです。
光脱毛の効果がどれくらいの期間持続するのかは、脱毛した部位や回数などによって個人差があるので一概には言えません。ホルモンバランスの乱れや照射漏れがあった場合などには、脱毛完了後すぐに毛が生えてきてしまう場合もあるので注意が必要です。
ただクリニックで永久脱毛を受けた場合でも、毛がまったく生えてこないというわけではないため、どんな脱毛方法を選んでも再度毛が生えてくる可能性があるということは知っておいてください。
光脱毛の種類や効果
光脱毛には主に次の4種類があります。
- IPL脱毛
- SHR脱毛
- S.S.C脱毛
- ハイパースキン脱毛
脱毛サロンによって取り扱っている機械は異なり、光脱毛の種類ごとに特徴や効果のあらわれ方も違います。
ここからはそれぞれの光脱毛の仕組みや効果について解説します。脱毛サロンを予約するまえによく確認して、自分に合った脱毛サロン選びに役立ててください。
IPL脱毛は濃くて太い毛に効果的
IPL脱毛は、ムダ毛を処理したい部分に光を当て、毛根にダメージを与える方法で脱毛を行います。
毛に含まれている黒色のメラニン色素に反応して脱毛の効果を発揮するため、脇やVIOラインなど太くて濃い毛を中心に早く効果を出したい方におすすめの方法です。
しかし黒色に反応する仕組みのため日焼けしてお肌が黒くなっているときや、もともと色黒な方は、脱毛サロンによっては施術を受けられない可能性があります。
また光脱毛の中では比較的痛みが強く、産毛などの細い毛にはあまり効果が感じられないため注意が必要です。
S.S.C脱毛は産毛から濃い毛まで効果的
S.S.C脱毛はお肌に“ビーンズジェル”を塗り、ジェルや黒いメラニン色素に反応する“クリプトンライト”という特殊な光を照射して抑毛を行う方法です。
産毛から濃い毛まで幅広く効果を発揮するので、「毛が濃い部位も薄い部位もバランスよく脱毛したい」という方におすすめです。
また美肌効果も期待できるため、脱毛しながら美肌も目指したいという方にも人気があります。
実際に脱毛を行っているわけではないので完了するまでに長い期間が必要ですが、痛みが少なく、産毛から濃い毛まで効果の範囲が広いことがメリットです。
しかしIPL脱毛と同様、黒いメラニン色素に反応する仕組みのため、日焼けをしている方や色黒の方は施術を受けることが難しいというデメリットがあります。
SHR脱毛は日焼け肌や色黒の方も施術可能
IPL脱毛やS.S.C脱毛は、日焼けしている方や色黒の方は施術を受けられない可能性がありました。そのような方には、SHR脱毛がおすすめです。
SHR脱毛は、毛包という毛根を包む膜に熱を与えることで脱毛を行う、蓄熱式タイプです。黒色のメラニン色素に反応する仕組みではないため、日焼け肌の方や色黒の方でも問題なく施術を受けられます。
毛周期に影響されないため、最短で2週間に1回のペースで施術を受けられるというメリットもあります。
お肌への刺激が少ないので痛みに弱い方におすすめですが、そのぶん脱毛の効果を実感するまでに時間がかかるというデメリットがあります。
またSHR脱毛を取り入れている脱毛サロンは少ないため、脱毛サロンを探す際は注意が必要です。
ハイパースキン脱毛は最も肌に優しい光脱毛
ハイパースキン脱毛はお肌への刺激が最も少ない光脱毛なので「お肌へのダメージを最小限に抑えて脱毛したい」という方や、「脱毛したいけど痛みが心配」という方におすすめの脱毛方法です。
ハイパースキン脱毛はSHR脱毛と少し似ていて、熱で温める蓄熱式タイプなので、日焼け肌や色黒の方も施術可能です。さらにお肌に優しいので、アトピー肌の方や子供などお肌が敏感な方でも、安心して脱毛を進めていけるでしょう。
ハイパースキン脱毛は、毛包の中にある毛を生やすように指令を出す組織「バルジ領域」に対して熱を与えるので、より高い効果期待できます。
ただし導入サロンが少ないうえに完了まで時間がかかるため、料金が高額になる傾向があります。
ハイパースキン脱毛は「時間や料金がかかっても良いから、とにかく肌へのダメージを抑えて脱毛したい」という方におすすめの脱毛方法です。
まとめ
- 脱毛には「ニードル脱毛」「医療レーザー脱毛」「光脱毛」があり、光脱毛は最も痛みが少ない
- 光脱毛の施術を受けてから1~2週間後に毛に変化があらわれる
- 細い産毛も生えてこない状態にするには18回ほど光脱毛に通う必要がある
- 毛周期に合わせて2~3ヵ月に1回のペースで施術を受ける
- 光脱毛は自己処理が楽になるまで約1年、ムダ毛がほとんど生えてこない状態になるまで約3年かかる
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