みなさんは、毛のケアをどうやって行っていますか?
定番なのはカミソリやシェーバーだと思いますが、手軽に毛を抜けるアイテムとして知られているのが「毛抜き」です。
カミソリやシェーバーのように場所を選ばず、脱毛サロンのように時間を選ばない「毛抜き」は、いつでもどこでも毛を抜けるとあって、使う機会たくさんあるという人もいるのではないでしょうか?
毛抜きを使って毛を抜くと、毛穴の奥から毛がスーッと抜ける感覚が気持ち良く「これ以上生えてこないのでは?」と思ってしまうことも。
そんな便利な「毛抜き」ですが、実は肌へのダメージだけではなく、毛への影響も大きいのです。
今回は、毛抜きを使うと本当に毛が生えてこないのか?もし毛抜きを使うとどうなるのか?を詳しく解説します。
目次
毛抜きで毛を抜くとどうなる?
そもそも、毛抜きで毛を抜くとどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
そもそも、毛は毛穴の中で細胞を作り生えているものです。
毛細血管が血液を吸い上げ、細胞分裂をし成長しています。
毛抜きは、肌の表面に出ている毛を1本1本細胞から引き抜いて処理する方法と言えるでしょう。
そんな毛抜きですが、まずメリットとしては毛を抜いたときの開放感があげられます。
毛穴からすっぽりと毛が抜ける感覚は、だれしも体験したことがあるでしょう。
「毛が抜けた」という達成感と、抜ける感覚は気持ちが良いですよね。
さらに、毛抜き1本あればいつでも毛を抜けるため、手軽な毛の処理方法としても便利です。
暇つぶしにも最適で、多くのお店ですぐに手に入ることで、持ちやすさやデザイン性に特化した毛抜きなど、様々な種類が販売されています。
その一方で、毛抜きのデメリットは多くあるのも事実。
ここでは代表的なものを見ていきましょう。
①毛抜きした部分が色素沈着する
毛抜きで毛を抜いてしまうと、抜いた部分が色素沈着してしまいます。
毛抜きで毛を抜くと肌へかなりの負担がかかるため「肌を守らなきゃ!」と、皮膚がメラニン色素を作り出してしまいます。
メラニン色素はシミやくすみの原因となるため、これを繰り返せば繰り返すほど色素沈着が進み、肌へのダメージが増え、肌が汚くなってしまうのです。
せっかく毛をなくして肌を綺麗にしたいのに、これでは無意味ですよね。
②毛嚢炎になりやすくなる
「毛嚢炎」とは、毛穴の奥が炎症を起こし、肌の表面にニキビのようなできものができてしまうことです。
毛抜きで毛を抜くと、肌へのダメージはもちろん毛根も傷ついてしまいます。
その傷から雑菌が入ってしまい、「毛嚢炎」になるのです。
「毛嚢炎」の炎症部分が膿んでしまうと、痛みを伴う可能性も出てくるので、見た目はもちろん痛みへのリスクもあります。
③毛穴や毛根にダメージがある
毛抜きは、抜く時こそ快感がありますが、実は肌や毛根、毛穴に大きなダメージがあります。
毛抜きは一か所を力強く抜くという工程なので、その分肌にダメージがかかっているのです。
また、毛穴や毛根が傷ついてしまうため、出血してしまう可能性も。
出血したらかさぶたになってしまうため、傷跡が残ってしまったり目立ってしまうといったリスクにもつながります。
④埋没毛が多くなる原因になる
「埋没毛」とは、皮膚の表面に出ることなく内側で成長した毛のことです。
「埋没毛」は見た目の悪さはもちろん、「掘り出したらすぐに抜けるんじゃ?」と思い無理やり毛を抜いてしまいがちです。
その結果肌へダメージを受け、さらに「埋没毛」を多くする原因となってしまいます。
無理に掘り出し抜こうとすると炎症を引き起こすので、なるべく触らずにしっかりと保湿するなど、丁寧なケアを心がけましょう。
「毛抜きで毛が濃くなる」はウソ?!
「毛抜きで毛を抜くと余計に毛が濃くなる」という噂を聞いたことがありますか?
結論から言うと、毛抜きで毛を抜いたからといって、毛が濃くなるなどの科学的根拠はありません。
ただ、その可能性を否めないのも事実です。
毛抜きで毛を抜いてしまうと、カミソリやシェーバー・脱毛機器よりもダメージや衝撃を肌に受けやすくなります。
そのため、毛穴が活性化され「硬毛化」という現象が起きてしまうのです。
「硬毛化」が起きてしまうと、薄かった産毛が硬く、しっかりとした毛になってしまい、その結果「毛抜きで毛を抜くと毛が濃くなる」と感じてしまいます。
また「毛が濃くなった」と思ってしまう原因として、ホルモンの影響が考えられます。
男性ホルモンは毛の成長や発生に強く関係している一方で、女性ホルモンはそれを抑える働きが。
近年はキャリアウーマンという言葉が定着したように、朝から晩までバリバリ働く女性が増えました。
そのため、女性ホルモンが乱れ元々身体の中にあった「男性ホルモン」が活性化した結果、毛が濃くなったと感じてしまう場合も。
ホルモンが乱れているときに毛抜きで毛を抜いてしまっていたら、「毛が濃くなった」と勘違いしてしまう可能性があるのです。
女性ホルモンの乱れは、毛だけではなく肌や気分にも影響するため、働きすぎな人は少しでもリラックスをし休憩するなど、ほどよいバランスを保つことが大切です。
毛抜き以外の自己処理法は?
ここでは、毛抜き以外の毛の自己処理法を見ていきましょう。
セルフケアでよく使用されるカミソリや電気シェーバーをはじめ、脱毛クリームや脱毛サロン・クリニックといった通院型の脱毛法とも比較。
毛抜きは肌へのダメージがかなり大きい方法のため、これから紹介する方法で正しく毛のケアを行いましょう。
①カミソリ
自己処理で一番使用されている方法が「カミソリ」ではないでしょうか?
カミソリは安価ですぐに毛を処理できることから、お手軽なケア方法として知られています。
しかし、カミソリは刃を使用する処理方法です。
刃は毛だけではなく肌も一緒に削ってしまっているため、肌への負担やダメージがあります。
カミソリを使用して毛の処理を行う場合は、お風呂上りのお肌が柔らかい時にするか、長すぎる毛はハサミなどで予めカットしておくなど、肌に負担がかからない状態で行いましょう。
また、カミソリは使用する頻度が高いため、刃の間に詰まった毛などをそのままにして、次回もその状態で使用するということも起こりかねません。
スキマに毛が詰まりやすいため、都度しっかりと掃除し清潔に保つことも肌を傷つけない方法の1つです。
カミソリで毛を剃ると、約2~3日後には毛がチクチクし始めます。
②除毛クリーム
「脱毛クリーム」は、ふき取るだけで簡単に除毛ができ、比較的安価のため初めての人でも手を出しやすい脱毛方法と言えます。
カミソリと比べても、毛の生えてくるスピードが遅いため、気になるチクチク感が軽減されることも特徴の1つでしょう。
肌の表面にある毛を、クリームによって柔らかくし、さらに物理的な刺激を与えて毛を切り離します。
そのため、除毛クリームはVIOや、顔、さらに足の付け根やおへそ周りといった皮膚が薄い箇所には使用できないのが不便な面でもありますね。
また、肌が汚れていると十分な除毛効果を発揮しないため、注意が必要です。
除毛クリームを使用する際には、肌の汚れをしっかりと落とし、水分を綺麗にふき取ってから行いましょう。
脱毛クリームで毛を処理すると、約3~1週間後には毛がチクチクし始めます。
③電気シェーバー
「電気シェーバー」は、自動で刃が動くカミソリという認識で問題ないでしょう。
自分の力加減で毛を処理するカミソリと比べて、自動で刃が動いてくれるため、カミソリよりも肌への負担が少ないのが特徴です。
ただ、刃が肌に直接あたっていることには変わりがありません。
そのため、電気シェーバーを使用する際は必ずシェービング剤やソープを塗って、刃によるダメージや乾燥を防ぐことが大切です。
また、剃り終わった後にはクリームや化粧水を塗るなど、しっかりとした保湿を行いましょう。
電気シェーバーで毛を処理すると、約2~3日後には毛がチクチクし始めます。
④ブラジリアンワックスワックス
脱毛できるワックスとして広く知られているのが「ブラジリアンワックス」です。
「ブラジリアンワックス」とは、脱毛したい箇所にワックスを塗り、毛に絡ませた後にワックスをはがして毛を処理する方法。
これは主に欧米人の間で多く行われている毛の処理法ですが、欧米人は毛が黒くなく、金髪や白に近い状態が原因です。
メラニン色素に反応し、毛根の細胞にアプローチする方法である「医療レーザー」や「光脱毛」が使えないからと言われています。
海外では特にVIOの毛を処理する際に使用されますが、近年は日本でも「ブラジリアンワックス」ができるサロンが増え、自宅でもできるケアアイテムが増えてきましたよね。
ただ、ブラジリアンワックスには永久脱毛の効果がなく、毛が生えてきたら都度ワックスを行う必要があります。
また、毛の長さが1~2㎝ほど必要のため、ワックスをするまでに肌を露出したり、人に合う予定などがある際には向いていません。
さらに、「ブラジリアンワックス」をはがす際の痛みがかなり強いので、同じように痛みを伴う脱毛法である「医療レーザー」の方を選ぶ人が多いのも事実です。
どうせ同じ痛みなら、永久脱毛できる方が良いですよね。
ワックスで毛を処理すると、約10~14日後には毛がチクチクし始めます。
⑤脱毛サロンやクリニック
脱毛といっても、サロンとクリニックの2種類があります。
一般的に「永久脱毛」と呼ばれるものはクリニックでしか行えません。
クリニックでは医療レーザーを使用しますが、このレーザーはパワーが強力のため、厚生労働省が許可した医療機関でしか行えないからです。
威力が大きいため、痛みを伴うのがデメリットともいえますが、その分少ない回数で永久脱毛できるため、手間や時間をかけたくない人にはおすすめと言えるでしょう。
一方、サロンは痛みをほとんど感じないのがメリットです。
脱毛レーザーを使用しますが「半永久的」または「薄くなる程度」の威力のため、永久脱毛をしたい人はあまりおすすめできません。
満足のいく結果を得たい場合は1~2年以上通う必要があります。
脱毛に通う際は、激しい運動や入浴を避けたり、アルコールを控えたり、さらにはできるだけ日焼けをしないようにする…など、注意すべき点が多くあります。
ですが、それさえ守ればほぼ永久的に毛が生えてきません。
まさに、目先の楽より先の苦労なのです。
脱毛クリニックの場合だと、一度脱毛を完了してしまえば半永久的に生えてることがないので、毛を0にしたいという人には一番おすすめですよ。
毛抜きで毛が生えなくなることはない!正しいケアを
- 毛抜きで毛を抜くと「毛が濃くなる」といったことは科学的根拠がない。
- ただ毛抜きは肌への負担やダメージが強い。
- ワックスやシェーバー、除毛クリームでは永久脱毛はできない。
- 毛を0にしツルツルな肌にしたいなら医療脱毛がおすすめ。
- 激しい運動や入浴、日焼けやアルコールを控えて医療脱毛に通う必要がある。
- 医療脱毛は、傷みはあるが少ない回数で永久脱毛ができる。
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