脇から白いニョロニョロ？ワキガとの関係と脇脱毛のメリットもご紹介

脇毛の処理をしようと脇を見てみると、毛穴から白いニョロニョロが出てしまっていることがあります。この白いニョロニョロがどのようなものなのか知らない方も多く、ワキガと思う方もいるのではないでしょうか。この白いニョロニョロがいったい何者なのか理解し、ワキガとの関係や脇脱毛のメリットもご紹介していきます。

脇に白いニョロニョロ…その正体とは？

まずは、脇に見られる白いニョロニョロの正体についてご紹介していきます。

ニョロニョロの正体は角栓

毛穴の白いニョロニョロは、角栓といわれるものです。角栓とは、毛穴から分泌された皮脂と古くなった角質が混ざりあったものを指します。特に角栓は皮脂の分泌が多い箇所に多く見られる傾向にあります。

白いニョロニョロが発生する原因

毛穴の白いニョロニョロが発生する原因は、さまざまな要因があります。皮脂の過剰分泌、ターンオーバーの乱れ、肌の乾燥、毛穴の開きが例に挙げられます。

ワキガとどう関係している？

ワキガとはどういったものか、脇に見られる白いニョロニョロとワキガの関係についてご紹介していきます。

ワキガとは

ワキガという名称は、脇（ワキ）の下（ガ）で発生するニオイであることに由来し、医学的には「腋臭症」や「アポクリン臭汗症」と呼ばれています。

私たちの体には、汗を分泌する組織「汗腺」があります。この汗腺には「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」という２つの種類があり、このうちアポクリン汗腺から分泌される汗がワキガの主な原因です。全員に起こるものではなく、アポクリン汗腺の数が多い人などに発生します。

アポクリン汗腺とは

ワキガの原因といわれるアポクリン汗腺は、体内の余分なたんぱく質や脂質などが混ざっており、ベタベタするのが特徴です。サラサラした汗と比べるとアポクリン腺から出る汗の中にはさまざまな物質が含まれています。汗の水分が蒸発することで、結晶化し白い塊のようにみえます。

また、エクリン腺は体全体の表皮に見られる汗腺で、サラサラとした汗が出るのが特徴です。

エクリン汗腺が体全体の表皮に見られるのに対し、アポクリン汗腺は、脇や乳首、陰部といった特定の部位の毛包内にのみ存在します。そのため、アポクリン汗腺の数は毛の量と関係があり、脇毛の量が多い方がワキガである可能性が高いです。

脇毛の量が多いとワキガリスクが高まるということであれば、自己処理をしたいと考える方も多いと思います。脇毛の自己処理についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

参考脇毛の自己処理方法は？正しい剃り方と脱毛のメリット＆デメリットセルフ脱毛完全マニュアル

ワキガの症状とは？

ワキガの特徴を把握しておくと、自分がワキガかどうか判断をする手助けになります。ここではワキガの症状について詳しくご紹介していきます。

ワキガ特有のニオイ

ワキガは、脇に汗をかくことによりツーンとしたワキガ特有の強いニオイが発生します。前述の通り、アポクリン腺にはたんぱく質や脂質などの成分が含まれており、この汗によってニオイが発生している可能性があります。

自分でニオイに気づく方もいれば、症状が軽い場合でも、周囲の人から指摘を受けるまでニオイを発生してしまうこともあります。ワキガによって体調を害することはありませんが、ニオイというのは敏感になりやすいものですし、ワキガによって周囲の目を気にしたり、ストレスを抱えるケースもあります。

常在菌もニオイの原因

常在菌とは、アポクリン腺に含まれるたんぱく質や脂質のエサになります。常在菌がアポクリン腺の成分を分解することで、ニオイを発生します。また、常在菌とアポクリン腺の量によってワキガのニオイの強さも変わります。

アポクリン腺の数が多く、脇の下が蒸れて常在菌が多いとニオイも強くなる傾向があります。

セルフチェックをしてみよう

ワキガの診断には、明確な基準がありません。ニオイという曖昧な材料では、なかなか「自分はワキガだ」と判断するのは難しいものです。セルフチェックをすることで、どうワキガ対策をしたら良いか考えやすくなります。

耳垢が湿っており、かつ耳毛が多く生えている
下着やTシャツなど、脇に触れる衣類に色がつく
肉類などの高カロリー＆高脂肪な食品をよく食べる
家族など周りの人から脇のニオイを指摘されたことがある
脇毛に白い塊がつくことがある
ストレスが溜まりやすいほうだ
毛深いほうだ
両親またはどちらかがワキガである

ワキガの一般的な予防法

ワキガは遺伝的な要因もあるため、予防だけで完全にニオイを抑えることは難しいケースもあります。しかし、次にご紹介する方法で予防をすることで、ニオイを抑制できるケースもありますので、意識しながら対策してみてください。

食生活の改善

肉をはじめとした高カロリー、高脂肪の食品はワキガの原因になる可能性があります。牛乳やバターなど、乳脂肪分が豊富に含まれるものも該当します。同じたんぱく質でも、できる限り大豆製品や魚を中心にした食生活を心掛けましょう。

運動する習慣をつける

頻繁に運動してこまめに汗をかくと、老廃物の排出を促すことができます。老廃物は細菌の繁殖にも関与するため、この量が減ることでニオイを軽減できると考えられます。しかし、運動して発汗すると、一時的にワキガ臭が強くなることがあります。患部を清潔に保つことも欠かさないようにしましょう。

飲酒や喫煙を控える

アルコールやニコチンには、汗腺を刺激する作用があります。摂取するとアポクリン汗腺の働きが活発になるため、なるべく控えた方がよいでしょう。

ストレスを溜めない

ストレスがかかると、交感神経が優位に働きます。暑くもないのに冷や汗などをかいてしまい、これを精神性発汗といいます。ワキガの原因は汗にあるため、精神性発汗はニオイを抑える上で大敵です。ストレスを溜めないよう心掛けましょう。

自己処理をして脇を清潔に保つ

脇毛が多いと、ムレやすくなり常在菌が繁殖しやすくなります。自己処理をし、清潔に保つことにより常在菌を減らし、ニオイを抑えることができます。ただし、カミソリで自己処理をしてしまうと、肌トラブルや埋没毛になってしまうリスクもあり、注意が必要です。

埋没毛についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

参考埋没毛って炎症なの？原因や改善方法について紹介セルフ脱毛完全マニュアル

脇を脱毛するメリット

脇のニオイを予防したいと考えている方は、脇毛の脱毛がオススメです。なぜ脇毛を脱毛するとニオイを予防できるのか、理由をご紹介していきます。

脇を清潔に保ち、菌の繁殖を防げる

脇を脱毛することにより、脇毛が綺麗に処理され、ムレにくくなります。また、常在菌の繁殖も防ぎ、脇を清潔に保てるようになるためニオイが発生しにくくなり、ワキガ防止が期待できます。

自己処理の手間が減る

個人差はありますが、脇毛はすぐに生えてきてしまう部位でもあり、毛量が多い方だと自己処理の頻度が多くなり、その分肌へも刺激を与えてしまうことになります。また、自己処理をすることによりアポクリン汗腺を刺激してしまうと、ニオイの原因となる汗をかきやすくなり、結果的にワキガに繋がってしまいます。

脱毛することで、自己処理の手間と肌への負担を減らすことができ、ニオイの対策にもなります。